イベリア発売前から雑談とか妄想スレ
3:胡雪2007/07/24(火) 10:12:08 ID:d0CLF9+QAAS
未だに流浪の三姉妹をどう扱うべきか処遇に困ってます胡雪です。

石畳の緋き悪魔の全貌が明らかになったとしても、まだ前後二曲分の妄想が!
…と、言っても序章はレコンキスタの説明だろうからまだ想像しやすいのですが、
終章は…どうオチたモノか想像つきませんね。


〜美しき夜の娘について〜

彼女は美しい娘だった。しかしそれを知る者は家族ほど近しいもの達のみ。
夜色の長いローブを頭からすっぽりと被り、その美しさは隠されていた。
彼女の"父"は今は昔、かつて侵略者だった。

初めはイベリアの対岸に住み、イベリアにも何人かの貿易商が渡った。
ある時、一人の商人がその地の者によって殺された。
怒った彼らはイベリア南部の港を制圧し、やがて海域を封鎖。海上貿易を独占した。
それを引き金にイベリアでの聖戦は始まる。
左手には聖書を掲げ、しかし右手では剣を振りかざす。
宗教戦争、聖戦という名をかりた侵略戦争。死を恐れない彼らは強かった。
やがて彼らはイベリアを彼らの国の属領とした。

レコンキスタの鐘が鳴り響く。
宗教の違いが争いを生む。異教徒狩りが始まる。
その時代の流れは彼女の住む土地も例外なく飲み込んだ。
彼女は逃げた。父は刈られ、母も狩られた。
彼女は逃げた。何処までも、何処までも。遠く南を目指して。

元の住処からは遠く離れた山の中、一晩の休息と安寧を求めてさまよい歩く。
やがて彼女は古びた遺跡を見つけ、そこに隠れた。

そこは不思議な空間だった。鳥の声すら聞こえないほどの静寂。
遺跡の壁に描かれた文字。フェネキアが遺した古代の文字。
時間さえ止まったかのような静寂の中、彼女はその文字を辿りその音を呟く。
「S・H・A・Y・T・A・N…Shaytan…」

何処からとも無く聞こえる声。名前さえ忘れ去られていた悪魔の囁き。
復讐を果たす力。戦火を覆す力。悪魔は契約と解放を求める。
そして、彼女は契る事を選んだ…


・あとがき・
声グラで焔と契った娘が焔のエフェクトが消えるのと同時に現れますが、
その前段階で同じ場所に居た長いローブの娘は「美しき夜の娘」かな?
…と思い、自分なりの背景を詳しく書き出して見ました。
穴埋めストーリーの粗筋を作るのは楽しいですが、
後で見ると気恥ずかしい気持ちで一杯になりますよね。
1-AA