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『2.石畳の緋き悪魔』を石畳の石が無くなるくらい考察するスレ
42:まさき 2007/08/04(土) 23:49:46 ID:DwwvLYJX >>30Dさん その後の方でしたか。こちらこそ読解力が足りずにすみませんでした 確かによく聞いてるとシャイタンらしき声が聞こえますね 生憎とよく聞き取れなかったので断定は避けますが どうやらそれに近い言葉を発してるようです >>31-32黒井さん アダムとイブを知っていればアベルとカインの事も知ってるのではないかと思いますが 私は逆にシャイタンはライラと会うまで人間の事(本性)をほとんど知らなかったのだと思います そして兄弟同士の兄弟とは同じ神から分かれた教えを信じる者同士という意味ではないかと イブリースの話は興味深く読ませていただきました 確かに彼がイスラムに取り込まれていたら正体の有力候補になりそうですね 少なくとも私の中ではSualtam Mac Rothよりは納得できそうです >>40むりゃんさん アラビア語圏とイスラム圏は一致する部分が多いですからね だとするとレコンキスタ時のイベリアでも悪魔一般を『シャイタン』と呼んでた可能性はありますね そう考えると最後の奇妙な笑いは自虐の入った笑いなのかもしれませんね
43:むりゃん 2007/08/05(日) 00:02:49 ID:vVxSwTKE >>42まさきさん うむう、地理に弱い私です。何圏が何圏だかさっぱり(…)。 確かに、あると思います。 イスラム圏の方々は現れた彼を、シャイターンと呼び、キリスト教圏ではサタンと呼ぶ……。 奇妙な心地はするでしょうね。
44:むりゃん 2007/08/05(日) 00:03:24 ID:vVxSwTKE 連投になり、すみませんが、悪魔の正体としてなにか参考になればで、ちょっと前に書き込もうとしてタイミングを逃したものを(…)。 サタンにしろルシフェルにしろ、悪魔に落としたのは人間の聖書解釈です。 サタンは天使で、神への忠誠を試す為に、人間を誘惑(?)するのであって、実際のところ悪魔ではないのです。 サタンと同一視される、ルシフェルも、『明日の子、ルシフェルよ、いかにして天より落ちしや』の誤読から、悪魔になり、サタンと結び付けられたのです(どういう誤読かははしょります)。 そして、イスラム教はキリスト教を根源におく宗教です。 この誤読と解釈をそのまま引き継いで、アレンジされている可能性があると思います。誤解を引き継いでいるのです。 ので、ここでのシャイターンを悪魔と考えるのは、ある意味難しいと思うのです。 悪魔を封じた話は、『伝説』であり、『歴史』ではありません。嘘、尾ひれが入ってないとは、いえないので『悪魔ではない』可能性はあると思うのです。 ただ、民間の伝承やらなんやらでは『悪魔』には違いないです。 ので、ライラが『悪魔』と思うのも当然です。ただ、実際悪魔ではないという事も事実なので、一応参考までに。
45:まさき 2007/08/05(日) 00:10:43 ID:G61CA+fY >>44むりゃんさん おお、先を越された! 私もサタンやルシフェルは悪魔ではないからシャイタンは悪魔ではないのではないかと考えていたのに 先を越された!(シツコイ) 伝説というのは尾びれ背びれや嘘、誇張が多分に入るのでその中で誤って悪魔にされた可能性はありますね ただそれだと解らなくなってくるのはなぜ古の聖者はシャイタン(焔の悪魔)を蒼氷の石を使って封印する必要があったのかと コレに対する答えが出たら私もその説を書き込もうと思ってました
46:黒井 2007/08/05(日) 00:34:46 ID:0TMrWJkd シャイタンの正体考察まとめてみました。 《候補1 太陽神ルー/シャルタン・マク・ロス(Sualtam Mac Roth)》 理由 1 悪魔=キリスト教、もしくはイスラム教に取り込まれた異教の神。 >例:ベルゼバブ=バアルゼブルなど。 2 シャルタンとシャイタンが似ている。 >語感が似ているため少女がふざけて「悪魔」と呼んだかも。 3 太陽(光)の神である。 >太陽=灼熱、炎 4 シャルタン・マク・ロスの意味は「赤の息子シャルタン」。 > 「緋き石畳の悪魔」の「あか」と符合する。 5 イベリア半島の先住民はケルトイベリア人だった。 >ケルトの伝承がキリスト、イスラム教以前の「最も古い信仰」だった可能性が強い。 マイナス因子 1 Sualtam Mac Rothの正体がイマイチはっきりしない。 《候補2 天使イブリース/アル・シャイターン(イスラム教/悪魔の王)》 理由 1 今や兄弟同士で殺し合っているのか→兄弟同士で殺し合う前の人類を知っている 2 天使=炎から造られた 3 人間を苦しめ、誘惑する存在=人類の敵 マイナス因子 1 イスラム教の天使→キリスト教、イスラム教が攻めてくる前の「古い信仰」ではない。 >「今や兄弟同士で争っているのか」という台詞から彼がイスラムでもキリストでもないと推測出来る。 2 聖書に登場するれっきとした天使で、異教の神ではない。 >元ネタがあるかも、調査不足その1。 3 名乗る部分の音声と「イブリース」の長さがあわない。 >長さだけで言えばシャルタン・マク・ロスの方が近い。 4 人間を苦しめ貶める存在ならば、ライラに手を貸す筈がない。 >苦しめる為だけに誘惑した可能性がなくもない。が物語的に言ってシャイタンが裏切ってる可能性は低そう… 以上です。 ぱっとみ前者の方がプラスが大きいですが、どっちもパンチに欠けるというか… コレダ−!とはなりませんね、まだ。 これに固執せず他の候補もどんどん挙がると楽しいと思いますー。
47:黒井 2007/08/05(日) 00:37:38 ID:0TMrWJkd うおっ…>行がズレまくってます… 他にもちょっと編集不足、すいません…
48:まさき 2007/08/05(日) 00:55:49 ID:G61CA+fY >>46黒井さん シャイタン候補2名のリストアップお疲れ様です 細かい部分はさておき、とりあえず気になった1点だけ今は質問しておきたいと思います イブリースのマイナス因子に上げられてる 『彼がイスラムでもキリストでもないと推測出来る』 という部分ですこれはむしろプラスに働くのではないでしょうか イスラム・キリストに属する身ならばどちらかに肩入れ(?)してしまいもしライラがそちらの勢力を憎むといった場合に行動に移せない可能性があります しかしどちらにも属さないとなると 『其レハ異教徒カ?同胞カ? 其レトモ『聖戦』其レ自体カ?』 という問いも自然に出てくるのではないでしょうか?
49:D 2007/08/05(日) 01:11:59 ID:OV77EIKh >>46黒井さん おおう、仮説纏めお疲れ様です。保存します。笑 Sualtam Mac Roth説前提の、以下個人的考察。 別名「悪魔は悪魔じゃないんじゃないの説」↓ 「少女も男に問うた 答えは馴染みの無い異国の響き」 「少女は男を《悪魔》と呼ぶことにした 男は奇妙に嗤った」 系譜でのこの部分。少女が話すのは明らかにアラビア語です。まずこれが大前提。 名を問われた男が答えた言葉を、少女は取り敢えず名前として受け取ります。 しかしそれは聞き慣れない響き、自分の言語で近い発音が偶然「シャイターン」だった。 だから少女は彼を「シャイターン《悪魔》」と呼ぶ事にする。 それを聞いて彼が"奇妙に嗤った"のは何故か? 奇妙な、で思い当たるのは私は"皮肉げ"というイメージです。 本来悪魔とされる存在ではないが、封印され、また、解放してくれた少女も自身を そう呼ぶのか、というようなニュアンスに思えます。 この、歌詞から受ける印象が《悪魔》の正体=「Sualtam Mac Roth」という説を より強固なものにすると思うのですが、 じゃあ「名前サエ忘レテイタ」はどういう訳よ。 という矛盾的疑問が浮かび上がります。 私はこれを、"個としてそのものを呼ぶ"意味での名前と取りました。 数々の神話を始め、古い日本文化にも『名前』に関する話は数多くあります。 それだけ重要で強い意味を持っていたんですね。昨今はファンタジー等でも頻繁に 魔法の存在が扱われるので呪文とは長々唱えるものだと思われがちですが、 元々呪文というのは"名前を唱えて影響を与える"或いは"神々の名を用いて力を借りる" というものでした。 また、ケルト神話に登場する神々(に限りませんが)には異名を持つ者も多く、 私は「Sualtam Mac Roth」は名前というよりも異名だと思っています。 (詳細が解っていないのでこういう風に言えるのかもしれませんが) 彼はそれを答える事は出来た。 しかし個(或いは神)として呼ばれる名前はもう忘れてしまった―― だからこそ、彼は彼女の呼んだ「名前となるべき呼び掛け」を受け入れたのでは ないでしょうか。例え皮肉な呼び名であったとしても。 以上!何故Sualtam Mac Rothやねん、という辺りは黒井さんの文を参考にどうぞ。笑
50:D 2007/08/05(日) 01:13:42 ID:OV77EIKh うおおお長い!!orz 申し訳有りません。 文章纏めてから投降するように気を付けますです。はい。
51:まさき 2007/08/05(日) 01:33:58 ID:G61CA+fY >>49Dさん ふむふむ。興味深く見させていただきました 私も悪魔の嗤いは皮肉混じりだと思ってるので同じような説が出て心強く思ってます うーん、しかし異名の方を覚えていて本名を忘れるというのは何というか逆な気がしないでもないですが 自分という“個”を表す名前は忘れようとしてもなかなか忘れられないのではないでしょうか じゃあどうして少女の間違った名前『シャイタン』を受け入れたのかという疑問にぶつかりますが 私はコレを人間の世の移り変わりの速さをシャイタンが知り、もはや自分の名前は用を成さなくなった つまり、もはや自分という“個”はこの時代に存在する意義がないのではないかと考えたからだと思います 今の時代に適した新たなる自分をこの少女は与えてくれたのかという意味と人間というのはこうまで言葉や民族が変われるものなのかという2つの意味がない交ぜになって皮肉気な嗤いになったのではないでしょうか
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