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『聖戦のイベリア』を総合的に考察するスレ
137:月の兎 2007/08/22(水) 14:42:35 ID:??? [sage] 参考のために今読んでいる本の紹介 D.W.ローマックス著林邦夫訳「レコンキスタ 中世スペインの国土回復運動」 ISBM 4-88708-180-4 C-1322 \3300なり
138:Ravi 2007/08/24(金) 22:04:46 ID:NQwc+aPh 初めまして。Raviと申します。 2.石畳の〜スレに書き込もうと思っていたのですが 随分色々な話を含んでしまうことになったので こちらに書き込みます。 何処かでA cold dank dungeon、 つまり昏き冷雨の牢獄はコキュートスなのではないか? という意見を目にしまして、その線を当たっていたのですが 探しているうちにとても興味深い事実を発見しましたので 皆様のお目にかけたいと思います。 長い上にグダグダな文章ではありすが最後まで読んで頂けると有難いです。 まず、コキュートスとは、ダンテの地獄篇に登場する 氷地獄の事で、地獄の深淵の底にあるとされています。 そこは同心の四円に区切られ、最も重い罪、 裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっている場所だそうです。 その、同心の四円と言うのが カイーナ,アンテノーラ,トロメア,ジュデッカ であり、 そして、その地獄の中心ジュデッカの、さらに中心、 地球の重力がすべて向かうところには コキュートスがあり、神に叛逆した 堕天使のなれの果てである魔王サタン (アラビア語でシャイターン)が 氷の中に幽閉されている。 という事なのですが・・・ ここまで読んで何かお気づきになられた方も いらっしゃるのではないでしょうか? 『地獄の中心ジュデッカのさらに中心、 地球の重力がすべて向かうところ』 『地獄の深淵の底』 というのは、つまり 深遠の地平と言い換えが利きますよね? そして例の隠しURLも4つの階層を越えて 深遠の地平に赴くことになりますよね? そして、その地平で待っているのは恐らくシャイたん。 サタン=シャイたん、ぴったり一致するとは思いませんか? と言いたい所なのですが もう少し確実に関連付けるため、サタンの位置づけ等もお話したいと思います。
139:Ravi 2007/08/24(金) 22:05:40 ID:NQwc+aPh 続き サタンは、イスラム教キリスト教共通の敵対者として旧約聖書に登場します。 イスラム教と言えば聖典の兄弟('akh)、 キリスト教と言えば十字を切る啓典の民として 侵略する者される者に登場しますね。 人類諸君(つまり、聖戦で戦い合っているイスラム教徒とキリスト教徒の事。多分。) 我コソガ君タチノ敵ダ と言うセリフがあるところからもそれが明確に表されているかと思います。 また、彼が神に反抗しコキュートスに縛られていた期間は千年間。 そののちに解き放たれています。 千年間と言えば、歌詞カードの裏表紙の 「千年後ノ君ヨ―― 君ノ地平デモ未ダ争イハ続イテイルノカ?」 と言うセリフが思い出されますよね。 僕が思うに、このセリフはシャイたんが蒼氷の石によって封じられる前、 もしくは封じられたときに放った言葉なのではないのでしょうか。 そして、もう一つ。 サタンは別名イブリースと言います。 (これは過去レスにも登場していましたよね。) イブリースは、人間が生まれる2000年前に、 主神たるアッラーフが炎から作りあげた種族、 つまり、ジンのリーダー格であり、 これに本編で該当する部分は、 争いの系譜のA cold dank dungeonでの会話部分 His reply was cryptic.の後のシャイたんのセリフ Ishat malik(Ishat が炎、malikが王の意) や、侵略する者される者の 【業火、是汝ノ王デアル】 (Ishat,huwa lakum malik) が見受けられます。 上記の事から考えるとシャイたんはサタンの事なのではないか という事実がはっきりと浮かび上がってくると思うのですが どうでしょう? 今回のモチーフは、レコンキスタもそうですが、 Chronicles...つまり旧約聖書の歴代志も同じく メインテーマですよね? とするならば、登場人物も少なからず旧約聖書に関係するものだと思われますので 少なくとも、私はシャイたん=サタンだと思っています。 長文失礼致しました。
140:michi 2007/08/26(日) 01:43:50 ID:co0Xi4vH はじめまして。 こちらの掲示板を見ながら足りない頭をひねっている者です。 シャイたんの台詞を聞いた限りではSualtam Mac Rothがいちばん近いかな、と思っていたのですが なるほど、Ishat malikならかなりいい線いってますね。 発音は『アイシャート マリク』でしょうか? Raviさんのお話通りだとすると色々つじつまが合って興味深いです。
141:まさき 2007/08/26(日) 02:37:38 ID:F7DFSM4j >>138-139Raviさん 初めまして。まさきと申します コキュートス説が以前出た時にも呈した疑問なんですが シャイタン=サタンだとしてシャイタンは誰をあるいは何を裏切ったのでしょうか また、私はシャイタン=サタンを否定するものではないですが Raviさんの書き方がそういう癖なのかもしれませんがやたらと断定口調なのも少し気になります ここはあくまで意見交換の場であって絶対的に正しい1つの答えを出す場ではありません そういう場にあってRaviさんの書き方はなんというか『空気が読めてない』というか 有力と思われる資料や考察を手にした興奮のあまり周りへの注意を欠いているように思えます 反発的な意見ですが今後の意見の出し方の一助になれば幸いです >>140michiさん 初めまして。まさきと申します シャイタン=Sualtam Mac Roth説はかなり前から出てきて有力な説の1つとして見られてきましたが このスレだったか他のスレだったか忘れましたが Sualtam Mac Rothが実は神ではなく人間だったという事が判明してからは力を失ったというかあまり議論の的にならなくなってきました 今のところシャイタンの正体については一体何なのか(誰なのか)手探りが続いてる状態です 私個人の意見としては陛下が様々な神話や伝承からパーツを集めて作った架空の存在ではないかと思ってます ここまで議論して誰もが納得できるというか支持があつまる意見がでないのはシャイタン=1つの個という思い込みの迷路に迷い込んでるからではないかと
142:michi 2007/08/26(日) 21:43:18 ID:co0Xi4vH >>まさきさん 言葉不足ですいません; 一応イベリア板で書き込まれたものには全部目を通しているので わたしもやはりシャイタンには色々なモデルがあるのかな、と思っています。 その上で、Raviさんのような考え方もイベリアと繋がるところが多くあってなるほど、と それからシャイタンのモデルとは別に(『争いの系譜』中の)ライラとシャイタンの会話によく聞き取れないところがあって 既出の通りたぶんシャイタンが名乗っているんだと思いますが なんて言ってるんだろう?というのも気になっていまして わたしには『sy』『m』っぽい音に聞こえるので、Sualtam Mac Rothが発音としていちばん近い…?と思っていたのですが Sualtum Mac Roth説が有力とは言い切れないないようだし、侵略する者される者にもそれらしい台詞があることから Ishat malikのほうがそれらしいかなと思ったんです。 …と言いたかったんですが、はしょりすぎました(汗)
143:Ravi 2007/08/26(日) 23:34:03 ID:0+nBc9/k >>140 どうも、初めましてー 正確な発音まではわかりかねますが Ishaatでイサットと言う発音の人名があるそうなので 多分『イシャット マリク』かと イシャットについては、シャの部分を強調して シャとショが混じった様な感じの発音をし マリクについてはリの存在感を薄くして それをちょっと早口で発音をしてみると、 まぁ一応それっぽくは聞こえるんですよね…
144:Ravi 2007/08/26(日) 23:37:04 ID:0+nBc9/k >>141 初めましてー それは失礼しました... 僕の癖でもあるとは思いますが 過去にあがっていた Sualtam Mac Rothやジャック・オ・ランタン にはどうしても聞こえなかったもので・・・。 どうにか別の説はないかと捜索して立てた 仮説だったので少々舞い上がっていたのかもしれませんね。 以後気をつけます。 で、シャイたんは誰を裏切ったのかという話でしたよね。 それは争いの系譜の冒頭に出てくる“神”ではないかと思うのです 旧約聖書と照らし合わせて考えるならば、ですが。 イザヤ書によると 「かつて、お前(ルシファー、つまりサタン)は心に思った。 「わたしは天に上り、王座を神の星よりも高く据え、 神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登って、 いと高き者のようになろう」と」(イザヤ書第14章13節) わかりやすく要約するならば ルシフェルは、神を除けばこの世でもっとも力をもった存在である。 これがルシフェルの慢心を生んだ。 もし、神がいなければ、自分がこの世を支配できる。 自分が神になることができる。 ならば神を倒し、自らが神になろう。ルシフェルは、そう考えたのだ。 これは明らかなる神に対する裏切りですよね。 そしてついには天界の3分の1とも半分とも言われる 天使を引き連れ挙兵し神に対する戦いを挑んでいくわけです。 ですが、結果的には負けてしまい ミカエルの手によって地に落とされ、 コキュートスに封印されてしまうわけです。
145:Ravi 2007/08/26(日) 23:37:43 ID:0+nBc9/k 続き これが、イベリア本編の何処に出てくるかと言うと。 先程も言いましたが争いの系譜のしょっぱなですね。 裏切りがどうたら挙兵がどうたらという話は明示されて居ませんが 追放の部分は描写されて居るので解釈に不自由は無いかと。 『 ――かつて世界には 神より遣わされし蒼氷の石が在った 古の聖者がその秘石(ひせき)を用い 焔の悪魔を封じた伝説は・・・』 の部分です。 此処で、少しミカエルについてお話させていただきます。 ミカエルは、モーセに十戒を記した石版を渡した人物とされ それ以後、ミカエルは天使ながら聖人の一人として キリスト教徒の間で広く崇敬されるようになりました。 守護聖人としてはガブリエルやラファエルもその名を 連ねていますが、“人”として広く崇敬されているのは ミカエルのみです。 この事実からすると、ミカエルを古の聖者と 呼べないことも無いとは思いませんか? 『――かつて世界には・・・』の僕的解釈はこうです。 地に落とされたとしてもルシファーはまた必ずや策を練り反撃をしてくるだろう そう予見した神は、古の聖者(ミカエル)に 蒼氷の石(コキュートスは嘆きの川とも呼ばれて居ますからその川を凍りつかせるためのもの。多分。) を与え、地に落ちたルシファー(=イブリース=焔の悪魔)を蒼氷の石でコキュートスに封じさせた。 と、考えられるのですがどうでしょうか?
146:Ravi 2007/08/26(日) 23:39:12 ID:0+nBc9/k 続き それと、これを考えたときに同時に思いついたことが二つほどあるのですが、 一つ目は 「今ヤ兄弟同士デ殺シ合ッテイルノカ? 人類諸君...我コソガ君達ノ...敵ダ!」 と言うせりふがあるじゃないですか。 これ 昔は同輩同士(血縁関係が無い)で争ったものだが、 今では兄弟同士(血縁関係が)でも争いが絶えぬのか 私を追放した神の子である貴様らが相手をすべきは 神の敵である私だ という様な解釈が出来ると思うのですがどうでしょう? そして、二つ目 何故、《悪魔》と呼ばれて シャイたんは奇妙に嗤ったのか という件ですが それは、昔は天界で一番美しいと呼ばれ絶世を誇って居たのに 今では、醜くおどろおどろしい面妖な一派の カテゴリー名でしか呼ばれなくなった、と言う点で あぁ、俺も零落れたものだな、と感じたからでは無いでしょうか。 いうなれば、苦笑 ですかね。 此処までが僕の考えた仮説ですが、まさきさんはどの様に思われますか?
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