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『聖戦のイベリア』を総合的に考察するスレ
144:Ravi 2007/08/26(日) 23:37:04 ID:0+nBc9/k >>141 初めましてー それは失礼しました... 僕の癖でもあるとは思いますが 過去にあがっていた Sualtam Mac Rothやジャック・オ・ランタン にはどうしても聞こえなかったもので・・・。 どうにか別の説はないかと捜索して立てた 仮説だったので少々舞い上がっていたのかもしれませんね。 以後気をつけます。 で、シャイたんは誰を裏切ったのかという話でしたよね。 それは争いの系譜の冒頭に出てくる“神”ではないかと思うのです 旧約聖書と照らし合わせて考えるならば、ですが。 イザヤ書によると 「かつて、お前(ルシファー、つまりサタン)は心に思った。 「わたしは天に上り、王座を神の星よりも高く据え、 神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登って、 いと高き者のようになろう」と」(イザヤ書第14章13節) わかりやすく要約するならば ルシフェルは、神を除けばこの世でもっとも力をもった存在である。 これがルシフェルの慢心を生んだ。 もし、神がいなければ、自分がこの世を支配できる。 自分が神になることができる。 ならば神を倒し、自らが神になろう。ルシフェルは、そう考えたのだ。 これは明らかなる神に対する裏切りですよね。 そしてついには天界の3分の1とも半分とも言われる 天使を引き連れ挙兵し神に対する戦いを挑んでいくわけです。 ですが、結果的には負けてしまい ミカエルの手によって地に落とされ、 コキュートスに封印されてしまうわけです。
145:Ravi 2007/08/26(日) 23:37:43 ID:0+nBc9/k 続き これが、イベリア本編の何処に出てくるかと言うと。 先程も言いましたが争いの系譜のしょっぱなですね。 裏切りがどうたら挙兵がどうたらという話は明示されて居ませんが 追放の部分は描写されて居るので解釈に不自由は無いかと。 『 ――かつて世界には 神より遣わされし蒼氷の石が在った 古の聖者がその秘石(ひせき)を用い 焔の悪魔を封じた伝説は・・・』 の部分です。 此処で、少しミカエルについてお話させていただきます。 ミカエルは、モーセに十戒を記した石版を渡した人物とされ それ以後、ミカエルは天使ながら聖人の一人として キリスト教徒の間で広く崇敬されるようになりました。 守護聖人としてはガブリエルやラファエルもその名を 連ねていますが、“人”として広く崇敬されているのは ミカエルのみです。 この事実からすると、ミカエルを古の聖者と 呼べないことも無いとは思いませんか? 『――かつて世界には・・・』の僕的解釈はこうです。 地に落とされたとしてもルシファーはまた必ずや策を練り反撃をしてくるだろう そう予見した神は、古の聖者(ミカエル)に 蒼氷の石(コキュートスは嘆きの川とも呼ばれて居ますからその川を凍りつかせるためのもの。多分。) を与え、地に落ちたルシファー(=イブリース=焔の悪魔)を蒼氷の石でコキュートスに封じさせた。 と、考えられるのですがどうでしょうか?
146:Ravi 2007/08/26(日) 23:39:12 ID:0+nBc9/k 続き それと、これを考えたときに同時に思いついたことが二つほどあるのですが、 一つ目は 「今ヤ兄弟同士デ殺シ合ッテイルノカ? 人類諸君...我コソガ君達ノ...敵ダ!」 と言うせりふがあるじゃないですか。 これ 昔は同輩同士(血縁関係が無い)で争ったものだが、 今では兄弟同士(血縁関係が)でも争いが絶えぬのか 私を追放した神の子である貴様らが相手をすべきは 神の敵である私だ という様な解釈が出来ると思うのですがどうでしょう? そして、二つ目 何故、《悪魔》と呼ばれて シャイたんは奇妙に嗤ったのか という件ですが それは、昔は天界で一番美しいと呼ばれ絶世を誇って居たのに 今では、醜くおどろおどろしい面妖な一派の カテゴリー名でしか呼ばれなくなった、と言う点で あぁ、俺も零落れたものだな、と感じたからでは無いでしょうか。 いうなれば、苦笑 ですかね。 此処までが僕の考えた仮説ですが、まさきさんはどの様に思われますか?
147:Ravi 2007/08/26(日) 23:44:19 ID:0+nBc9/k >>146 今では兄弟同士(血縁関係が) では無くて 今では兄弟同士(血縁関係で結ばれているのに) でした。m(_ _)m
148:まさき 2007/08/27(月) 19:39:39 ID:K1l9aGY5 >>142michiさん なるほど。そういう事でしたか こちらの読み込み不足でお手数おかけしました ライラとシャイタンの会話ですが私も『sy』に近い音は聞こえましたね ただ『m』の音はイマイチ聞き取れませんでしたが Ishat malikも有力なモデルの1つでしょうね ただ疑問が残るとすれば 恐らくアラビア圏に住んでたであろうライラが Ishat malikの発音を聞き取れないという事があるのかどうかというところでしょうか >>144-146Raviさん そんな話があったんですか。それは知りませんでした しかし天界の3分の1だか半分だか知りませんがルシフェルについたというのは 神に不満を持つ勢力がそれだけ多かったのか ルシフェルにいわゆるカリスマ性があったのかちょっと調べてみるのも面白そうですね ミカエルはどうやらイスラム教においてもNo2の天使である事から ルシフェルを聖者として封印したというのはあり得ない話ではないと思います ま1つひっかかるとすればイスラム教にルシフェル=サタンを暗示するものがあるのかどうかですかね そこをクリアできればIshat malik同じく有力なモデルになり得ると思います 「今ヤ兄弟同士デ殺シ合ッテイルノカ? 人類諸君...我コソガ君達ノ...敵ダ!」 についてはライラが聖戦を止めて欲しいとシャイタンに願い出て その結果というか方法として自らが人類の敵となって出現するという解釈をとってます Raviさんの解釈もありかなぁとは思いますが そこにライラの意思というか存在をあまり感じないのでそのあたりで自分の中では弱いですね 奇妙に嗤ったのかについてはほぼ同意見です 昔は栄光のあるこの身を今人は悪魔と呼ぶ ならば自分を封印から解いてくれたこの少女のため精一杯悪魔を演じてやろうじゃないかという感じですね
149:むりゃん 2007/08/27(月) 20:48:02 ID:X0byiujl イザヤ書の事ですが、少し誤解があります。 『天使』ルシフェルの堕天の事をイザヤ書は書いていないのです。 その話は、カナン神話の『暁の王子』が天の座を手に入れようとして、追放された伝承が、 イザヤ書に、『あしたの子、ルシフェルよ、いかにして天より堕ちしや』と記され、 それがミルトンの『失楽園』により「サタン=ルシフェル」の構図を作り出したのです。 その、『天の三分の一〜〜』の記述は、聖書でなく『失楽園』にあるはずです。 『あしたの子〜〜』のルシフェルは、バビロンの王を指し、彼の死を『暁の王子』の失墜になぞらえたものです。 ですので、『サタン=ルシフェル』と言うのは、本来ありえないのです。 サタンも、実際は神の使いで、神への信仰を試す存在として、聖書にしるされています。 旧約聖書には、彼の堕天の記述は無いはずです。 聖書がラテン語に重訳され、二つの訳を持たされ、さらに新約聖書がギリシア語訳されたときに、 今私たちが広く知るところの『神の敵』となったのです。 「借り物の知識や結果論としての答えでは、扉を開けた所で道筋を見失うだろう。」 『サタン=ルシフェル』の話は、ミルトンの知識を借りてきた事になると思うのです。 詳しくはわからないですが、ミルトンは『失楽園』を書く上で、聖書や悪魔の知識を多く得たと思うのです。 その知識を元に、『物語』を作ったと思うのです。その、ミルトンの知識を借りて、 『サタン=ルシフェル』の公式を考えてイベリアに当てはめると、罠に嵌る気がするのです。 それは、『結果論としての答え』に当てはまる気がするのです。 この図は、ミルトンの独特の考えですし……。キリスト教に影響を与えていますが。 結果は『サタン=ルシフェル』ですが、それがどうしてそうなったか、を見ると話が変わってきます。 同じように、罪人を氷付けにするコキュートスは、ダンテの創作ですし……。 長々とすみませんでした。
150:名無しさん@何にするか募集中 2007/08/27(月) 22:09:00 ID:tblIzCGP >149 横レス大変失礼します。 むりゃん様、よくご存知ですね! 私は数年前、卒論でキリスト教における悪魔を研究した経験があるのですが、 まさしく貴方の仰る通りでした。
151:名無しさん@何にするか募集中 2007/08/30(木) 22:35:39 ID:ZYfBS44j 私もどこかは忘れたのですが、サタンというのは悪魔の中でも強いものを総称する名前だと聞いたことがあります。 ですから「サタン=ルシフェル」というわけではないと思います。 7つの大罪でもルシファー→傲慢とサタン→憤怒と別々に表記されてますし むしろ天使→堕天使→悪魔という流れで、神に作られた=元は同じ繋がり=兄弟なんじゃないでしょうか? 一つの意見として流してください
152:栞 2007/08/30(木) 23:38:20 ID:ZYfBS44j >>115すみません名前入れ・挨拶忘れの上に説明不足でした 改めまして今回初めて書き込ませていただいたのですが、 名だたる悪魔を悪魔辞典等で調べていくと堕天使であることが結構多かったです 前を掘り返しますが>>104でベルゼブブという悪魔の話がでてきますが、 そのベルゼブブも元は熾天使でルシフェルと共に神に戦いを挑んだと見つけたことがあります。 ですから堕天使と悪魔は元は同じなんじゃないかと思います。
153:名無しさん@何にするか募集中 2007/09/01(土) 11:32:30 ID:n0ZZ1f/V 初めて書き込みさせて頂きます。 考察を読んで更に謎が深くなっていく悪循環に追われております;w 今私もシャイたんの正体が気になるところなのですが、イシャット・マーリクという名前が挙げられていて「確かに聞こえる」と思ったのです。 でも「イシャット・マリク」であった場合ライラが聞き取れないわけがないですよね; イスラム教には「マリク」という名の天使もいますし。 少なくとも異国の響きという感じではないんですよね… 分からないー…;; えっと役には立たないと思いますが一応。 「マリク」は地獄の番をしている天使です。「ハリク」という天使と共に行動しているらしい…; シャイタンは元はジン(炎の精)で「アル・ハーリス」という名を持ち天国の番をしていたという話もあります。 あとイブリース、ルシファーは共に天使という事でそっちの線で調べてみたら「mal'ak」というのがありまして、若輩者の私では発音等全く分からないのですがアラム語(またはヘブライ語)で使者を意味するらしく自分に皮肉な呼び名をつけるには持って来いの単語かなとアラム語の線でもうちょっと掘り下げてみました。 ですが如何せん一時禁止言語だったらしく資料がネットでは集まらず…;; 少ない資料の中で言葉として一番近かったのは「Yeshu`a(イェシュア)」…つまりイエスでした。 本当は炎なんかを調べたかったのですが私では資料が(ry アラム語はアルファベットの原型になったらしいので発音もそこまで離れてはいないと思いますし、当時イスラム教が言葉を禁止してしまったために細々と使われていた以外はほとんど出回ってなく、当時の(なのかな?)聖書もキリストの言葉なんかは殆どがアラム語だったらしいです。 つまりライラが知らなくても無理はないのかもしれない…と。 単語としてくっ付けると「Yeshu`a mal'ak」なんですが文法も分からないのでなんともですけど、そのまま発音してみるとなんとなくシャイタンの台詞に当てはまるような違うような…;; 自分的には発見でしたので何かお手伝いになればと書かせていただきました。 考察がんばりましょう! 長文失礼しました(_ _)
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