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『聖戦のイベリア』を総合的に考察するスレ
93:いら 2007/08/10(金) 01:09:52 ID:wzimpdD5 はじめまして。家にある資料を用いていろいろ調べてみました。 他のスレで既出だったら申し訳ないです。 三女についてです。 これは悪魔(シャイターン)がイスラム教のジン(焔の悪魔)だったと仮定した話になりますが、 当時ジンはかなり万能と言われ、詩人・歌手・踊り手・巫女・占い師などとりわけ優れた才能を持った人間は、 ジンに憑依されていると言われていたようです。 イラストを見る限り三女はおそらく踊り手だと思われます。 しかし、長女と次女の服装がかなり酷似しているところが引っかかりました。 私的にどちらかは占い師ではないかと推測しています。 当時の占い師の格好はケープにブレスレット、そして顔に刺青を施していたと記述してありました。 その全てが当てはまるのが次女なのですが・・・。 イラストを見ると長女は両手にタロットのようなものを持っている? どちらも占い師だとバランスが悪いような気がしたのですが(苦笑 ちなみに顔の刺青はケルトの民族が「己の力を増大させる為の呪術的なもの」として体に描いていたものと 同様の意味を持っているようで、霊的な加護をもたらすとされていたようです。 文字については皆さんが思考しているので、これは参考までに書いておきます。 服装(イラスト)からの予断ですが、預言者の服装が修道士の服装と似ていたこと、 長女と次女の服に飾られているものは当時の木製のロザリオではないか? と言う事も書いておきますね。 もし思考に邪魔な意見になってしまったら申し訳ないです;
94:まさき 2007/08/10(金) 01:52:46 ID:DWMvipu1 >>91月の兎さん ああ、なるほど。そういう事でしたか 私はどちらかというと人の説を見てそこから自分の説を発展させていく方式ですが 兎さんの気持ちも解らないではないです ラミレスのところは私もよく解りません 『〜battle』までは聞き取れるんですが次の単語が『サディ』に聞こえます とはいえ辞書で調べたところ発音と意味が一致するものはないんでこれは違うかなと 民族によって違う呼び名ですか。確かに同じ意味でも単語や発音が全く違う事も珍しくないのでありえますね カルタゴは神殿を壊してはないのではないでしょうか カルタゴは勝利の舞踏で大地を奮わせたとありますがこれは一時的にしろイベリアで権勢を振るっていた事だと思います その後イスパニアとローマの軍が荒野を耕し畑を作り、街に石畳を敷き詰めある程度の文明(文化?)をもたらした 封印の石が石版ならこの頃に街へと運ばれたのだと思います そしてその後バンダルの軍が蛮勇を奮い荒らして回った 世界古代史の苦手な私は推測するしかありませんがこの時少女によってシャイタンの封印が解けたのではないでしょうか それとももっと遅くてアラゴン=カタルーニャ・カスティリア=レオンの頃からグラダナ陥落の時代に封印が解けたのか シャイタンのセリフ『今や兄弟同士で殺しあっているのか〜』というところを考えると後者の方がやや強いかなと思います もし前者ならもっと早くにシャイタンが人類の敵としてあらわれてたでしょうし 歌詞の中にも 『Visigothsが継いだ亡国の遺産の 歴史と文化は Umayyadによって異文化と出会って 花を咲かせた』 とあるのでちょうどこの時期がレコンキスタ文化の最盛期ではないかと そう考えると少女とシャイタンの契約がレコンキスタノ黎明期〜初期に行われてたとして約600年に及ぶ間2人が何をしてたのか気になります >>93いらさん 初めまして。まさきと申します 三姉妹に関する考察面白く読ませていただきました 三女が踊り子だとすると次女は歌い手のような役割を果たしていたのではないでしょうか 三女の踊り脳ではさておき、なんの演奏もないところでおどっても耳目をあつめられないだろうし そこで次女は歌を歌う事で周囲の注目を集め三女の踊りを皆に披露する役割を背負っていたのではないかと推測します
95:ayaki 2007/08/10(金) 14:02:44 ID:yv9enTsM >>90 まさきさん あれ・・・ルーとスルタンて同一じゃないんでしたっけ 同じだと思ってました; >>91 月の兎さん なるほど・・・民族によるいろいろな呼び方ですか それだといろいろ混ざっているようなのも納得な 話は戻るんですが、出てなかったかと思うので 「geis」はアイルランド神話における人(大抵はクー・フーリンらしい)が 自らに課す義務や誓いなんですね 課したものが厳しければ厳しいほど強い恩恵を受けられ、 逆に破ると禍が降りかかるという
96:月の兎 2007/08/10(金) 20:43:47 ID:??? [sage] >>94 > そしてその後バンダルの軍が蛮勇を奮い荒らして回った > 世界古代史の苦手な私は推測するしかありませんがこの時少女によってシャイタンの封印が解けたのではないでしょうか バンダル族進入はイスラム教成立以前ですので違いますね。 > シャイタンのセリフ『今や兄弟同士で殺しあっているのか〜』というところを考えると後者の方がやや強いかなと思います ですので後者でよいかと。 ただ私には『今や〜』ではなく『今も〜』と聞こえます。 カインとアベルの時代から進化してないのか、という嘆きではないでしょうか。 > 『Visigothsが継いだ亡国の遺産の 歴史と文化は Umayyadによって異文化と出会って 花を咲かせた』 > とあるのでちょうどこの時期がレコンキスタ文化の最盛期ではないかと イベリアは西ゴート時代にカソリック化し、ウマイヤ時代にイスラム化してます。 ウマイヤ朝はさらにピレネーを越えてフランスに侵攻し、フランク王国と衝突します。 フランク王国がピレネーを越えてイベリア北部にキリスト教伯爵領を作り(前期レコンキスタ)、 これらキリスト教伯爵領が独立して王国となったのがアラゴン・カタルーニャ・カスティリア・レオンなどです。 後期レコンキスタはこれらの国が行います。 はて、どこかで『アルバレス将軍に続けー』という声が聞こえますが、気のせいでしょう。 > そう考えると少女とシャイタンの契約がレコンキスタノ黎明期〜初期に行われてたとして約600年に及ぶ間2人が何をしてたのか気になります レコンキスタ後期に、イベリア半島ではペストが猛威を振るいます。 ちょっと怖い想像ですが、悪魔といえば疫病、疫病といえば悪魔です。 そういえばカルタゴ人はフェニキア人であり、バール信仰なんですよね。バール信仰は後キリスト教では悪魔信仰とされ、 『バール』と『ベルゼブル』にその名を残しています。このうちベルゼブルは疫病の王なんですよねぇ。 「ソレジハ異教徒カ、同胞カ、それとも『聖戦』ソレ自体カ?」 ひょっとして彼女が答えたのは・・・。怖い想像になってしまいました。 > 三女が踊り子だとすると次女は歌い手のような役割を果たしていたのではないでしょうか 3宗教の暗示のほかに 長女=占い師=未来 次女=歌い手=過去 三女=踊り手=現在 を象徴しているのかもしれませんね。
97:むりゃん 2007/08/10(金) 21:34:40 ID:9h7rHYFM 悪魔等について調べていたのですが、ちょっと気になる点が。 『少女は男を《悪魔》と呼ぶことにした』と、ありますよね。 そして、『畏レヨ、汝、悪ノ名ヲ』はシャイタンの台詞ですよね。 つまりは、シャイタンは『悪魔=シャイターン=悪の名』という意味を理解しているという事になります。 シャイターンはサタンのイスラムでの呼び方です。そして、サタンは『人を悪へと誘う、神の敵』です。 しかし、これは新約聖書での解釈で、旧約聖書では『神への信仰を試す者』です。 新約聖書で、サタンの名は『悪の名』になったのです。 ここで、少なくともシャイタンは1、2世紀の時には未だ封印されていないことになります。 そして、『シャイターン』を『悪の名』と認識するためには、はイスラム教が成立しなくてはなりません。 このことからすると、シャイタンはイスラム教成立以後(紀元7世紀以後)に封印された、と言うことになります。 『未だ兄弟同士で争っているのか』という台詞から、外界の様子は、封印されている間は認識できていないと言うことがわかります。 つまり、情報が入らない→イスラム教成立前に封印だと『悪の名』として認識できない。 と言うことになります。 ので、『古』と言っても、神代までは遡らないのでは? と思いました。
98:名無しさん@何にするか募集中 2007/08/10(金) 22:12:06 ID:??? [sage] 三姉妹がそれぞれ水、羊、蛇を象徴しているということは、 彼女らは運命の女神ノルンと関係してるんでしょうか・・・ となるとユグドラシル=オーディン? オーディンは隻眼の、戦争と死の神で、「オーディンの馬」とも言われているそうです。
99:D 2007/08/10(金) 22:33:34 ID:40ujI6kL えー頭が働かないので自らの書き込みに関して注釈を軽く。 三姉妹も預言者も、それぞれとイコールするというよりは、象徴だと思っています。 ので、預言者=キリストも象徴、或いはキャラモデルと捉えて頂ければ…… そもそも史実がモデルのフィクションなので、「現実がこうだから違うだろ」な所は 適当にかっ飛ばして読んで頂ければ幸い。(明らかにおかしい所は別ですが) 所でラミレスの「歴戦の英雄」ですが、「battle savior」はどうでしょう。 最近自分の耳を信じられないので何とも言えないのですが。汗 Battleは聞こえるので、戦いの救済者的な意味でも通じない事は無いかな…とか… うーん単純すぎるでしょうか。笑
100:まさき 2007/08/11(土) 01:37:51 ID:WRELHnPQ >>95ayakiさん クー・フー・リンをWIKIで調べると 『太陽神ルーまたはSualtam Mac Roth』と表記されてるので別人なのかなと思いました それ以外の根拠はないので弱弱しいですが >>96月の兎さん 歴史考察有り難うございます 前にもいいましたが西洋古代史は苦手なので勉強になりました 悪魔といえば疫病…ライラは随分と過激な手段というか憎しみを募らせてたんですかね 『ベルゼブル』というのは一般的にいう『ベルゼブブ』と同じでしょうか そういえば疫病の神というか悪魔にそんな名前があったと記憶してます >>97むりゃんさん 『畏レヨ、汝、悪ノ名ヲ』は群集のセリフでシャイタンのセリフではないような気がしますが 名もなき群衆達がレコンキスタのなりふりかまわぬ戦乱を見て 『このままでは悪魔につけこまれ取り返しのつかない事になるぞ。悪の名を畏れ自らの蛮行を振り返ってみるがいい』 という意味に感じました また、『畏れる』にか「かしこまる」という意味もあるので人間の力を超えた物への崇拝のようなものもあるのかもしれません シャイタンの封印時期はイスラム成立以後ですか イスラムの成立が紀元前7世紀とすると約1000年以上は閉じ込められてた計算になりますね シャイタンが根っからの悪魔にせよ天使あるいは神だったものが悪魔に貶められたにせよ 進歩しない人間への嘆き、怒りは相当なものがあったのではないかと推測されます >>99Dさん その腺も考えたんですが それだと『バトルセイバー』になるですよね。バトルの後にかすかに『サ』の音が聞こえるので違うかなぁと そこで英和辞典をひっくり返して該当しそうな単語を探してたんですが “service”なんてどうでしょう? 文字通り『サービス』という意味の単語ですが同じ単語の意味として“軍人”というのがあります 『戦いの軍人』なんだか強引な気がしないでもないですがなんとか「歴戦の英雄」に触れられるかなと
101:むりゃん 2007/08/11(土) 20:42:57 ID:m9Z8n0ZR >>100まさきさん イスラム教自体は、7世紀です。紀元7世紀。このCDは15世紀ぐらいを設定していると思われるので、 800年ぐらいですかね……。千年近く進歩なし……。 『畏レヨ』の部分は、どっちでしょうかね。表記がシャイタンのしゃべり方ですから、どっちかな、という想いが生まれます。 『侵略者に奪われし〜〜』の群集の叫びは、普通ですから混乱します……。
102:むりゃん 2007/08/11(土) 20:48:22 ID:m9Z8n0ZR 連投すみません。 創世記とデーモンの成り立ちを読んでいて、やはり彼は『ジャック オー ランタン』ではないか、と思いました。 旧約聖書は、一つの種族を中心に物語が進んでいます。ヤハウェはイスラエルの民を導く、守護神みたいな存在です。 ダイモーンは、人間をいい方向に導く守護霊的存在です。カコダイモーンは悪い方に導く存在です。 イスラエルの民にとって、ヤハウェは『自分たちをいい方向へ導く守護神』→『イスラエルの民のダイモーン』という解釈があると思います。 旧約聖書の世界には、他の神を信仰するものもおり、あるシーンでは自分たちの神を捨て、 ヤハウェだけを信仰しよう、というような流れがあります。 他の神を信仰すれば、ヤハウェの恩恵は無いからです。ソコに、デーモンの成り立ちがあると思うのです。 他の神がいる→誰かが改宗する可能性もある→ヤハウェの恩恵をいただけない→他の神は 自分たちを“不幸”に導く存在だ→悪いダイモーン→デーモン=異教の神。 という流れが、そこにあると思われます。 そして、『ジャック オー ランタン』は、天国にも地獄にもいけずに彷徨う魂です。 キリスト教において、異教の神は『デーモン』となりますが、ケルトの神のように『聖人』として取り込まれる場合もあります。 シャイタンは、誰にも信仰されず、其の為天国にも属さず(聖人として取り込まれる事も無く)、 地獄にも属さない(デーモンとして取り込まれる事もない)、魂としての存在を、 『ジャック オー ランタン』に例えたのではないか、と思うのです。 そして、ライラと『契約』し、『ライラのダイモーン』となり、そこで初めて『異教の神』=『デーモン』となったのではないでしょうか。 長くなりました……。すみません。
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