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02『火刑の魔女』 専用考察スレ
150:ミロ 2010/12/29(水) 17:12:33 ID:FiGjobGb [sage ] >>142さん あ、いえ、私が気になった部分を皆さんで共有できれば考察のヒントになるかな?と思って投稿しただけなので、 ご丁寧にお答え頂いてしまって恐縮です…ですが気になった点があったので少し。 開き直りの早さにもし宗教的な意味、教義が含まれている場合、大きなヒントになりえると私は考えてます >その家には母しか住んでいない 最初の描写からして親子はユダヤ教徒です。井戸に毒〜は沢山の方が言われてますが、ペスト発生時のユダヤ迫害の出来事を表しています。 ですが、十字を掲げるのはキリスト教。キリスト教の家に住んでいる老婆をシスターはなぜ母親だと思い込んだのでしょう? >母親は魔女ではないからです。 まだ断言できる段階ではないと思います…根拠が曲中に一切ないので… >その祭壇の十字が逆というので歪な信仰方法 逆十字はカトリックにおける「謙虚さ」「自分がキリストより無価値」を表すので、歪と言いきれないと思います。 歪な信仰とは具体的にどのような宗教を指すんでしょうか?現代におけるデスメタルだと逆十字使ったりするらしいですが、 それ以外の意味を見つける事ができませんでした…舞台である時代に歪な信仰に使われていたという文献ご存知でしたらお教えください。本当に謎で… >シスターが母親にも分からないくらい成長してたのでしょう お互いわからないのに、どうしてシスターは母親だと思い込んでご飯まで作ってるんでしょうね…矛盾感じます そういえば、老婆がシスターを殺した後改宗しています。これはどうしてなんでしょう? 改宗すれば罪から逃れられる可能性があったから改宗したのでしょうけど、では何教から何教へ改宗を? 孤独な老婆は魔女狩り対象…これは年代的にも当てはまりそうですね。 グレーテルが偏見でお菓子の家の老婆を魔女だといいかまどへ蹴り込んだ、は魔女狩りの事なのかもしれませんね。 …と打ったあと、ウィキペディアで魔女狩りを調べたところ、こんな一文が。 「魔女は本来群れるものとされていたのであり、森に一人で住む魔女というイメージはグリム童話などに負うところが大きい」 グリム童話にて「魔女は一人」というイメージが作られている、と言うのは、グリム童話を元に作られているメルヒェンではかなり有力な足がかりになりそうです。 実際は魔女は集会(サバト)を開くもの。これはユダヤ教徒が集団でいる様を見て「何をやっているかわからない、怪しい」と言う所から来ているようです。 ユダヤ教徒はその宗教的規則から外部とあまり生活を共有できないため、ユダヤ教徒のみで集まり集団で独自の生活空間を作り暮らしていました。 「サバト」、という集会の名前も、ユダヤ教の「安息日」という言葉を転用したようです。 グリム童話によって作られたイメージで、私たちは老婆を魔女狩りにあったと決めつけていました。 これは思いこみによって私たちも正しい解釈から外れてしまっていた、むしろ外れるように「作為的な嘘」をついているのでは…? 火刑の魔女、思ったより深い意味が込められているのかもしれませんね…
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