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02『火刑の魔女』 専用考察スレ
188:ミロ 2011/01/10(月) 02:16:55 ID:31g11fBS [sage ] 親子はおそらくユダヤ教でしょう。ですが、単独で森の中で住んでいる事は少しおかしいです。 ユダヤ教徒は基本的に教義(特に食べ物について)の関係でユダヤ人でコロニーをを作っている事が多かったようです。 何故単独で森に住まなければならなかったのか? …まず、母親がハンセン病にかかっている事に気づきます。気づくという事は、目に見える変化が起きたとも考えられます ユダヤ教は旧約聖書を聖典としており、旧約聖書にある当時ハンセン病と訳された箇所を読んでみると、 <症状を司祭が調べ、重い皮膚の病(当時はハンセン病だと考えられていた)とみなされた場合、「あなたは汚れている」と 言い渡す。かかっている患者は衣類を裂き(中略)「私は汚れたものです」と言わなければならない。 その症状がある限り、その人は汚れている。その人は一人で外に住まわなければならない>とあります。 それにより、一人で外に住む事になったのではないでしょうか? ですが、せめて子供だけは差別から救いたい、母はそう考えます。自分と一緒に居ると、娘も差別されかねません。 しかしすでに周りのユダヤ教徒に母がハンセン病である事がばれ、子供(シスター)は孤立します。 そこで、新約聖書を聖典としているカトリックに改宗すれば、「キリストの労わり」に基づく救いが受けられるかも知れない、 そうしたら子供がいなくても一人でどうにか生きていけるかもしれない。そう考え、改宗します。 食い扶持も一人分すらないため、子供…シスターを大きな教会へ捨てます。(預けたのかもしれません) しかし時はすでに遅く、カトリックへ改宗しキリストへ祈りを捧げても、病は治らず、進行し、皮膚の症状は悪化します。 罪を犯した人間がなる病とされていましたので、皮膚の症状が増える=「罪だけが増えていく」と捉えたのではないでしょうか? 歴史上では、カトリック教会は病を治す事より、隔離する事を選んだため大きな支援、加護はは得られなかったのです。 新約聖書でキリストが重い皮膚病(当時はハンセン病とされた)を治しているのに、 隔離する事を選んだカトリック教会=歪んだ逆十字、という意味だと考えています。宗教改革の件もありますが… 母は、子供の事は忘れようと努めたのではないでしょうか?病気が治らない、罪深い母の事は忘れてほしいと。 そして、母は孤独、差別や老化により精神に異常をきたし、正気を失ってしまいます。(※ハンセン病の症状ではありません) ですが、上記に書いた労わりでの救済を行っているカトリック団体に、細々と助けられることで生き伸びます。 おそらく、救済を行っている教会を選んでシスターを捨てた(預けた)のでしょう。その際、自分の事も話し救済を求めた。 そしてシスターが農民戦争の農民に教会を壊され(宗教改革で暴徒化したのは農民戦争だけ)故郷を探し実家へ辿りつきます(続く)
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