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03『黒き女将の宿』 専用考察スレ
198:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/10(月) 02:41:13 ID:izooOxbn [sage ] 横から失礼します 阿部謹也の本の中で役立つかもしれないことがあったので書きこみます 中世では「居酒屋の多くは旅籠を兼ねてい」たそうです なにより「ビールの醸造には許可が必要であったから、居酒屋で買うしかなかった」 とあるので、黒狐亭=宿屋兼居酒屋と考えられます 客とぶらん子の居酒屋か宿屋かのやりとりは、 どちらをメインで営業しているかのことではないでしょうか 「1525年の農民戦争のさいには、実際に各地で居酒屋を中心として蜂起の準備がすすめられた」 とあるので、女将が宿屋でミュンツァーらと話す機会があった可能性があります また蜂起のための集会を開かれると、宿屋の主人は死刑になったそうです 領主様によって与えられた権利で運営している宿屋ですが、 民衆との接点も多いために板挟みになることもあり、 時には密告者となり、逆に反逆者として首を刎ねられることもあったそうです 綺麗事ばかりじゃ〜の下りは、もしかしたら密告のことを指しているのかなとも読めます そうすると夜な夜な暗躍するのも、客が帰った後にその情報を売っていたと考えられます そしてぶらん子が農民戦争で人がいなくなるほどの土地の出身なら、密告して処刑もあるかも? それなら身に覚えのない罪になります あと首つりについてなのですが、 「強欲」のために身を滅ぼし、首を括ったといえばユダだと思います だからと言って何かある訳ではないですが、役に立てば幸いです
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