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03『黒き女将の宿』 専用考察スレ
134:ミロ 2010/12/25(土) 02:09:11 ID:yqBLZbmS [sage ] 宗教革命、と言いますが、革命を起こしているのは支配層や裕福な層のみです。 農民は領主の考えに振りまわされ、領主がルター派を支持すればルター派を支持する事になり (ぶらん子の住んでいた村はルター派でしょう)領主や聖職者の先導に従い戦争に駆り出されます。 農民戦争は農民の大敗、農民のぶらん子はそこから拾われ、カトリックで裕福層である女将に雇われます。 そこで罪はお金で軽減できると、ルター派からすれば否定すべき現状が行われて居る事になります。 そこでもぶらん子は必死に生きます。宗教など関係なく。 その後、三十年戦争が起こり、ややこしいのでドイツ部分のみウィキペディアから抜粋すると、 「長期間にわたる戦闘や傭兵による略奪でドイツの国土は荒廃し、 当時流行していたペスト(黒死病)の影響もあって人口は激減し、 交戦国間の経済にも多大なマイナス効果を及ぼすことになった。」ウィキペディアより 最後まで宗教戦争に巻き込まれ翻弄され、宗教を選ぶ事も出来ず、訳も分からず最後死んでいったのが、 農民で被支配層のぶらん子なのではないでしょうか? 自分に宗教的な意味でどんな罪があったのかすら定かではなく、宗派の思想に巻き込まれ 翻弄され、宗教戦争で死んだ農民達が、宗教改革のきっかけとなった贖宥状を売ったカトリックを 恨み、同じものを奪ってやる、それがラストの集団でのドア叩きに繋がるのでは…? 黒い女将の宿は、 カトリック(女将)とルター派(彼氏?)の対立 カトリック教会(女将)とカトリックを信じる民(客)の虚構 裕福層(女将)と貧民層(ぶらん子)の格差 を描いているのではないでしょうか? ウィキペディアから、ぶらん子にそっくりな画像を見つけましたので引用します。三十年戦争の項目で見れます。 (これはフランスっぽいですが) ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Jacques_callot_miseres_guerre.gif
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