下
03『黒き女将の宿』 専用考察スレ
111:名無しさん@何にするか募集中2010/12/22(水) 00:19:41 ID:0ZUE4kdhAAS
初めまして、横から失礼します。
黒き女将の宿の元の童話は「絞首架の男」ではないでしょうか。
岩波文庫の金田鬼一訳、完訳グリム童話で見つけました。
本編とは別に断篇となっている物語のようで、とても短いです。
以下あらすじです。
あるばあさんのところへ、夜にお客がたくさん来た、けれどもだす食べ物がない。
死人が一人ぶらんこをしている絞首架(くびつりだい)へ行って、
その死人の肝臓を切りとってきて、それを火であぶって、客たちにだした。
夜中に、戸をとんとんとたたく者があるので出てみると、
そこにはぼうず頭で目玉がなく、腹に傷がある死体が。
「おまえ、髪の毛はどこにあるの」「おらの髪は風に飛ばされちゃったのさ」
「おまえ、目玉はどこにあるの」「おらの髪はカラスにほじくりだされちゃったのさ」
「おまえ、肝臓はどこにあるの」「おらの肝臓は、おまえがむしゃむしゃ食べちゃったのさ」
死体の一人称が「おら」なこと、ぶらんこ描写までありましたので、これで間違いないかと思います。
上前次1-新書写板AA設索