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03『黒き女将の宿』 専用考察スレ
133:ミロ 2010/12/25(土) 02:08:37 ID:yqBLZbmS [sage ] ルターの宗教改革は贖宥状(以前は免罪符と言われていました。私もこちらを習いました)批判が元になっています 贖宥状はカトリック教が発行した「お金を払い贖宥状を買えば罪が軽減される」という書状です サンピエトロ大聖堂建設のお金をねん出するために、ドイツでこれを発行したのがきっかけに宗教改革へ (イギリスとフランスでは自分の教会にお金が入らなくなるため発行を拒否しました) 女将はカトリック教に当たり、女将の持ってきた贖罪の食材はこの贖宥状にあたるのでは…? カトリック教は十字軍の派遣費用でお金がない。でも贖宥状を売るようになってそれは変わる。 これさえ民売ればお金が儲かる。民は罪が軽くなると思い買う。聖書の教えは利用されお金に… この贖宥状を売っている様を「杜撰な計画」と言っているのではないでしょうか? 死体=無視され意味をなくした聖書とも解釈できます 民はおいしい思いを出来る(罪の軽減)。食材(贖宥状)がなければ死体(教義を無視された聖書)から作ればいい。 どんどん作って売れば 元手がなくても稼げるので女将はもう過去の貧乏時代に戻れない。 こんなおいしい商売があるのに、綺麗事を言って、そんな彼達は死んでいった。世の中柔軟に生きないと馬鹿を見る。 この後、客を騙して(虚構を売っていた訳ですから)おいしい思いをしようとした女将は糾弾されます。 史実では、ルター派をカトリックは認めざるを得ない事になるわけです。 ですがカトリックが消える訳でもなく、ルター派も消えず、その後のヨーロッパに禍根を残す事になります。 この後、宗教改革が元で新たに三十年戦争へと突入していきます。 (この禍根や三十年戦争がまた別の曲に繋がって行きそうなんですがここでは黒い女将についてのみとりあえず…)
134:ミロ 2010/12/25(土) 02:09:11 ID:yqBLZbmS [sage ] 宗教革命、と言いますが、革命を起こしているのは支配層や裕福な層のみです。 農民は領主の考えに振りまわされ、領主がルター派を支持すればルター派を支持する事になり (ぶらん子の住んでいた村はルター派でしょう)領主や聖職者の先導に従い戦争に駆り出されます。 農民戦争は農民の大敗、農民のぶらん子はそこから拾われ、カトリックで裕福層である女将に雇われます。 そこで罪はお金で軽減できると、ルター派からすれば否定すべき現状が行われて居る事になります。 そこでもぶらん子は必死に生きます。宗教など関係なく。 その後、三十年戦争が起こり、ややこしいのでドイツ部分のみウィキペディアから抜粋すると、 「長期間にわたる戦闘や傭兵による略奪でドイツの国土は荒廃し、 当時流行していたペスト(黒死病)の影響もあって人口は激減し、 交戦国間の経済にも多大なマイナス効果を及ぼすことになった。」ウィキペディアより 最後まで宗教戦争に巻き込まれ翻弄され、宗教を選ぶ事も出来ず、訳も分からず最後死んでいったのが、 農民で被支配層のぶらん子なのではないでしょうか? 自分に宗教的な意味でどんな罪があったのかすら定かではなく、宗派の思想に巻き込まれ 翻弄され、宗教戦争で死んだ農民達が、宗教改革のきっかけとなった贖宥状を売ったカトリックを 恨み、同じものを奪ってやる、それがラストの集団でのドア叩きに繋がるのでは…? 黒い女将の宿は、 カトリック(女将)とルター派(彼氏?)の対立 カトリック教会(女将)とカトリックを信じる民(客)の虚構 裕福層(女将)と貧民層(ぶらん子)の格差 を描いているのではないでしょうか? ウィキペディアから、ぶらん子にそっくりな画像を見つけましたので引用します。三十年戦争の項目で見れます。 (これはフランスっぽいですが) ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Jacques_callot_miseres_guerre.gif
135:ミロ 2010/12/25(土) 02:23:21 ID:yqBLZbmS [sage ] 少し修正を。 カトリック、と表現している部分はすべてカトリック「教会」と理解していただけると幸いです。 宗教自体が悪いわけではなく、それを利用している人間に下心があったわけなので、 「カトリック」では誤解をさせてしまうかと思いますので… こんな考えもあると思っていただければ幸いです。
136:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/25(土) 02:32:18 ID:gebR3JCr [sage] 女将が富裕層なら、『暴走』はしないんじゃないでしょうか?
137:ミロ 2010/12/25(土) 03:46:07 ID:yqBLZbmS [sage ] >>136 昔から裕福層だけど、この頃はお金使っちゃって貧乏で、お金が必要だった、と言うのが正しいです 「あんな惨めな思いはもういやあぁ!」って事で 支配層、の方が表現として良いかもしれないですね。指摘ありがとうございます。 この考えだと「それで君は吊るされた訳だね」より「それで君は潰された訳だね」のほうがしっくりきますね。 童話として食べ物として出すために潰されたのもありますが、宗教改革の軋轢に潰された、と言う感じで… 虚構に少しだけ含まれる真実かなあと勝手に解釈してます
138:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/25(土) 04:58:24 ID:hr1kCtQi [sage] 話をぶった切って申し訳ありません 些細なことなのですが 女将が飛び出す直前に発した言葉が「ちょい失礼」かくしゃみかという議論があったと思うのですが 私はドイツ語のTschüs. (チュース); さようなら だと思いました。 どうでしょうか?
139:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/25(土) 10:03:47 ID:HhIHwywy ぶった切りすいません 思いつきなのですが、 女将は「戦争に出て帰ってこなかった村の男」だということはない・・・ですかね? ひもじい思いも惨めな思いもしたでしょうし、 あるいは戦傷によって不具となったかもしれません。 そのせいで女として生きることとなった、というのは考えすぎでしょうけど。
140:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/25(土) 14:32:33 ID:5Q1NAEdv >必死に生きたけど ロクなことがねぇ… 歌詞やセリフのどこを見てもぶらん子が必死で生きていた描写なんて無い。 むしろ仮にも保護者かつ雇い主に対する態度、口ぶり等から その真逆なのが気になります。勤務態度も実に不真面目ですよね。
141:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/25(土) 15:24:52 ID:k1fRR0aw >>140 生き残るので必死だったって意味ではないでしょうか
142:名無しさん@何にするか募集中 2010/12/26(日) 00:08:46 ID:Y+cwCHo2 「身に覚えの無い罪」で楽園パレードの「罪も無き囚人達」を思い出しました。 やっぱりElysion関連だからかなぁ……
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