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05『生と死を別つ境界の古井戸』 専用考察スレ
192:189 2011/01/04(火) 00:25:49 ID:JAnsJ+XO [sage ] >>190 コンサート情報をありがとうございます。 地方で金銭的にも厳しく、コンサートには参加できないので とても参考になりました。 いつのまにやら話が『古井戸』から脱線してしまい、 メルやエリーゼの正体に関する考察は「書の落書き」にスレを立てるべきなのかと悩んでたところです。 (総合は総合で別の話題で盛り上がっているようなので) 確かに、エリーゼにテレーゼが無関係だとは思えない演出がけっこうあって悩んでます。 やっぱり、息子を前に「子供なんて大嫌い」とテレーゼが言うのは違和感があるので、 エリーゼ=テレーゼ説には同意できません。 むしろ、エリーゼがテレーゼの愛憎を引き継いでるという解釈をしています。 ミルフィーユが+には同意です。 ペスト流行がイドの本能ならば、イドが井戸に落ちた理由が気になりますね。 人格が混ざっているならば、エリーゼが何度もメルに愛を呼び掛けるのは メルの人格が埋もれないようにするためなのかもしれません。 イドの本能ですが、ペストを流行させようとする本能はペスト菌の意思というのはどうでしょう。 テレーゼにも「掘り出してくれ」と言ってましたし、 最初は、井戸に捨てられた屍人が外に出ようとしているのかと思ってましたが、 むしろ、ペスト菌が繁殖のために外に出たいと望んでいたのかもしれません。 種の繁栄は本能といえると思います。 ならば、ceui子が掘り出した“パン”はペスト菌とか… じゃあ“リンゴ”は何でしょうね? 少々、ぶっ飛んだ解釈になってしまったため、妄想と言われればそれまでなんですけどね。
193:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/04(火) 04:31:27 ID:xcDGcFsp [sage ] 「金まみれ じゃなくて実は 菌まみれ」ではなく 「金まみれ であると同時に 菌まみれ」なのかなーと ふと思いました。 ceui子の父(=イド)がその亡骸と共に井戸の底へ持ち込んだのは 遺産とペスト菌の両方で、ceui子が掘りだした“パン”と“リンゴ”は それらを同時に獲得している暗喩である……というのはどうでしょう。 義妹(ちぃちゃん)が井戸に潜ったときには、 金はすでになくしかし菌は蔓延し、菌だけ持って帰った=けっかチャンまみれ、 とか。
194:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/04(火) 18:16:00 ID:fWpGKqCP ちょっと不思議に思ったことがあったので… どう考えても地上より幸せな井戸の下の生活、 「でもこれからは、私のもとで働くなら、きっと幸せになれるわ!」 「うん、私頑張る!」 と言っているのに、どうして彼女は地上に戻りたがったんでしょう。 原作では 「ここにいるほうがうちにいるより何千倍しあわせかわからないのですが、 それでもやっぱり、生まれたうちが恋しくなってがまんできないんです」 って書いてあるんですが、 もしここの一部の解釈のように彼女がすでに死んでいるのだとしたら、 帰って菌を持ち帰り、復讐を果たしたいという願いがあるんでしょうか もとからホレおばあさんの話を知っていたので、 金=菌説は最初納得がいかなかったんですが…
195:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/04(火) 22:14:42 ID:ov34Vpk6 >>194 他の人も指摘してましたけど、この話だけ先にホレおばさんの話が存在してるんですよね。 そしてホレ子自身もホレおばさんの話を知っていた。これって結構重要なことなんじゃないかと思ってます。 個人的に納得いかないのが、ホレ子が井戸に落ちた時に 「復讐に迷いがあるなら考えて〜」と言われているのに、復讐について考えた形跡がないこと。 流されるままホレおばさんに奉仕して、楽しく仕事をこなしていたのに 何の説明もなく地上に戻り、なぜか復讐パートに突入してるのに違和感を感じます。 原作通り生まれた家が恋しくなって戻るなら「復讐に迷い→やっぱり復讐やめよう!」の方が自然ですよね…。 楽しく働いているうちに復讐したくなったから家に戻るってどうも腑に落ちない。 個人的に、この曲はホレおばさんの話をなぞっただけの虚構なのではないかなと思っています。 ホレ子は本当は自分で歌っているほど勤勉な子ではないけど、継母と妹に虐げられている自分の境遇をホレおばさんの童話になぞらえて歌った。 そしてメルヒェンとエリーゼはホレおばさんの展開をなぞるようにパンと林檎を演じて ホレおばさん(本物ではなく似て非なる存在)を登場させた。 そして、ホレ子の意思とは関係なく童話をなぞるように金まみれにして帰す→妹はちゃんまみれで真っ黒という結末を導く。 ホレ子はホレおばさんの話を知っているので、結末も童話と同じように金まみれ&ちゃんまみれになると思い込んで歌っていて しかし現実は菌まみれで、黒くなったのはペストのせいだった…と。 >>190の書き込みをしたのも自分なのですが、ペストをばらまくのがやはりイドの本能で、ヒロインはそのために利用された(乗せられた)のではないかと思っています。
196:182 2011/01/05(水) 00:46:28 ID:oLfJFcWa [sage ] >>193 パンを“シャベル”で出すというのが引っかかるんですよね。 シャベルといえば掘る道具ですから、井戸の底から何かを掘り出したのだと思います。 そして、林檎は落した後で並べる作業があるのも引っかかります。 落した後で並べたことをわざわざ歌詞にする理由がわかりません。 パンは出しただけで並べてませんし、 林檎はceui子が何かをやらなければならないモノの比喩かもしれません。 パンはペスト菌だから掘り出すだけ、 林檎が遺産ならば抱え込む必要があったというのはどうでしょう。 ceui子は井戸に落ちて即死だったわけではなく、 しばらくは生きていて、井戸の底で遺産を見つけます。 遺産を持って帰るつもりだったけれど、途中で力尽きて死亡 そのまま引き上げられて金(菌)まみれになった 確かに、これならば継母のセリフも納得できます。 >>194 確かに、この歌ではceui子は復讐を望んでいる様子も拒んでいる様子もありませんでした。 ceui子は妹の結果に満足している様子でしたが、 他の復讐した屍人姫と違って、ceui子自身は復讐のために何もやっていないんですよね。 チャンまみれの妹を笑っているceui子が家が恋しくて帰ったとは思えません。 むしろ、復讐することに決め、 金(菌)を持ち帰ったことこそが、ceui子が復讐のためにやったことというのはどうでしょう。 つまり、地上に戻りたがった理由は「復讐するため」です。 ただ、これだと金(菌)を手に入れた時期が矛盾するんですよね。
197:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 01:46:44 ID:PudfGan9 >>195>>196 お答え頂きありがとうございます。 答えて頂く間に自分でも考えていたのですが、 お二方の解釈を読んですっきりと腑に落ちました。 アルバムを通してホレ子のみが無垢な受身の少女として描かれている中、 彼女がすべてわかった上で虚構を重ねて唄っているのだとしたら怖いですね。 「もう、子供なんて図々しくて嘘吐きで、私は大嫌い」 っていう エリーゼの言葉を思い出してしまいました。 実際の陛下の意図がどうであれ、私の中ではこの説に落ち着きそうです。 最初は安直にただのホレおばあさんの話だと思っていたんですが、 やっぱり考察スレとか見てみるもんですね… ありがとうございます! あと>>196さんの「シャベル」ですが、 かまどからピザを取りだすやつみたいな、 パン焼き用のちっちゃいシャベルがあるんですよ。 林檎を並べたのもホレおばさん童話の原文に忠実になぞらえたのかなと。 陛下のことだから何か別の意味を含ませていてもおかしくはないんですが…
198:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 03:42:32 ID:7+ovpEFL [sage] キリスト教じゃ、ワインが血、パンは肉じゃなかった? パンをシャベルで全部掻き出す――は、 (死体)をシャベルで全部掻き出す――って意味に置き換えられないか? ホレおばさんの「形あるモノは、いつか必ず崩れ」ってのも、 パン(死体)に置き換えて読むことができる…。 そういう見方で 「キミが、もし冬に逢いたくなったら〜」を見ると、 「キミが、もし死に逢いたくなったら〜」と読める。 林檎がいまいちわからないが、ホレおばさんの 「命あるモノは、いずれ死を〜」 という部分に対比している可能性がある。
199:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 07:20:42 ID:q78YsEMz パンと林檎について考えたのですが、 パンがペストだとすれば林檎は村、林檎の実が人間で、 村がペストで震撼し、一人残らず死んだ そして「光と闇の童話」のミルフィーユのように死体を墓穴に積み上げていったのではないでしょうか? またこの直後におとぎ話のホレおば、おねえさんが出てくることから 実は歌詞の「〜簡単なお仕事」の時点で村は全滅していてそれ以降はCeu子の嘘なのではないでしょうか?
200:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 11:04:26 ID:6Issr6AW [sage ] パンと林檎ですが、私はどちらも死因を表すものだと思っていました。 以前ここで地獄の釜戸の炎と言われていたのがパンの方なら、 パンの「ここでまだ死にたくない(?)」は火刑によって殺された人。 林檎が生命の象徴ならば、それを落とすというのは死を意味する… そしてそれを「揺すぶって=落として」ということなら、 「殺して欲しい」ということではないかと考えた上で、 「熟した」林檎は匂いを表し、ペスト患者の体臭を表しているのだと思っていました…
201:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 19:25:11 ID:qIctx6C1 流れぶった切りすいません。 私はずっと「チャンまみれ」という言葉を音の響き通り受け取っていて、 可愛い実子≪ちゃん≫は母親の甘やかしによって怠惰な性格に→ホレおb・・・ お姉さんの所で怠惰な態度によって罰を受ける→一生≪チャン≫まみれ(=一人前の女性になれない 一生可愛いチー≪ちゃん≫)なのかなぁと思っていました。 井戸子が「お似合いよ!ちぃ≪ちゃん≫!」とからかっていますし・・・ 一生チーちゃん、(お嬢ちゃん扱い)なのは女の子にとって死ぬより辛い罰という意味かと。 皆さんの金=菌説、ペスト説など目からうろこでとても楽しく読ませていただいています! 拙文失礼いたしました。
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