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05『生と死を別つ境界の古井戸』 専用考察スレ
196:182 2011/01/05(水) 00:46:28 ID:oLfJFcWa [sage ] >>193 パンを“シャベル”で出すというのが引っかかるんですよね。 シャベルといえば掘る道具ですから、井戸の底から何かを掘り出したのだと思います。 そして、林檎は落した後で並べる作業があるのも引っかかります。 落した後で並べたことをわざわざ歌詞にする理由がわかりません。 パンは出しただけで並べてませんし、 林檎はceui子が何かをやらなければならないモノの比喩かもしれません。 パンはペスト菌だから掘り出すだけ、 林檎が遺産ならば抱え込む必要があったというのはどうでしょう。 ceui子は井戸に落ちて即死だったわけではなく、 しばらくは生きていて、井戸の底で遺産を見つけます。 遺産を持って帰るつもりだったけれど、途中で力尽きて死亡 そのまま引き上げられて金(菌)まみれになった 確かに、これならば継母のセリフも納得できます。 >>194 確かに、この歌ではceui子は復讐を望んでいる様子も拒んでいる様子もありませんでした。 ceui子は妹の結果に満足している様子でしたが、 他の復讐した屍人姫と違って、ceui子自身は復讐のために何もやっていないんですよね。 チャンまみれの妹を笑っているceui子が家が恋しくて帰ったとは思えません。 むしろ、復讐することに決め、 金(菌)を持ち帰ったことこそが、ceui子が復讐のためにやったことというのはどうでしょう。 つまり、地上に戻りたがった理由は「復讐するため」です。 ただ、これだと金(菌)を手に入れた時期が矛盾するんですよね。
197:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 01:46:44 ID:PudfGan9 >>195>>196 お答え頂きありがとうございます。 答えて頂く間に自分でも考えていたのですが、 お二方の解釈を読んですっきりと腑に落ちました。 アルバムを通してホレ子のみが無垢な受身の少女として描かれている中、 彼女がすべてわかった上で虚構を重ねて唄っているのだとしたら怖いですね。 「もう、子供なんて図々しくて嘘吐きで、私は大嫌い」 っていう エリーゼの言葉を思い出してしまいました。 実際の陛下の意図がどうであれ、私の中ではこの説に落ち着きそうです。 最初は安直にただのホレおばあさんの話だと思っていたんですが、 やっぱり考察スレとか見てみるもんですね… ありがとうございます! あと>>196さんの「シャベル」ですが、 かまどからピザを取りだすやつみたいな、 パン焼き用のちっちゃいシャベルがあるんですよ。 林檎を並べたのもホレおばさん童話の原文に忠実になぞらえたのかなと。 陛下のことだから何か別の意味を含ませていてもおかしくはないんですが…
198:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 03:42:32 ID:7+ovpEFL [sage] キリスト教じゃ、ワインが血、パンは肉じゃなかった? パンをシャベルで全部掻き出す――は、 (死体)をシャベルで全部掻き出す――って意味に置き換えられないか? ホレおばさんの「形あるモノは、いつか必ず崩れ」ってのも、 パン(死体)に置き換えて読むことができる…。 そういう見方で 「キミが、もし冬に逢いたくなったら〜」を見ると、 「キミが、もし死に逢いたくなったら〜」と読める。 林檎がいまいちわからないが、ホレおばさんの 「命あるモノは、いずれ死を〜」 という部分に対比している可能性がある。
199:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 07:20:42 ID:q78YsEMz パンと林檎について考えたのですが、 パンがペストだとすれば林檎は村、林檎の実が人間で、 村がペストで震撼し、一人残らず死んだ そして「光と闇の童話」のミルフィーユのように死体を墓穴に積み上げていったのではないでしょうか? またこの直後におとぎ話のホレおば、おねえさんが出てくることから 実は歌詞の「〜簡単なお仕事」の時点で村は全滅していてそれ以降はCeu子の嘘なのではないでしょうか?
200:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 11:04:26 ID:6Issr6AW [sage ] パンと林檎ですが、私はどちらも死因を表すものだと思っていました。 以前ここで地獄の釜戸の炎と言われていたのがパンの方なら、 パンの「ここでまだ死にたくない(?)」は火刑によって殺された人。 林檎が生命の象徴ならば、それを落とすというのは死を意味する… そしてそれを「揺すぶって=落として」ということなら、 「殺して欲しい」ということではないかと考えた上で、 「熟した」林檎は匂いを表し、ペスト患者の体臭を表しているのだと思っていました…
201:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 19:25:11 ID:qIctx6C1 流れぶった切りすいません。 私はずっと「チャンまみれ」という言葉を音の響き通り受け取っていて、 可愛い実子≪ちゃん≫は母親の甘やかしによって怠惰な性格に→ホレおb・・・ お姉さんの所で怠惰な態度によって罰を受ける→一生≪チャン≫まみれ(=一人前の女性になれない 一生可愛いチー≪ちゃん≫)なのかなぁと思っていました。 井戸子が「お似合いよ!ちぃ≪ちゃん≫!」とからかっていますし・・・ 一生チーちゃん、(お嬢ちゃん扱い)なのは女の子にとって死ぬより辛い罰という意味かと。 皆さんの金=菌説、ペスト説など目からうろこでとても楽しく読ませていただいています! 拙文失礼いたしました。
202:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/05(水) 21:02:06 ID:VO+E8bd0 皆さん初めまして、少し話をぶった切ってしまいますけど >>195さんが書かれてることを見て、自分も本当はホレ子が怠惰だと思ったのでそれについて少し 曲の最初から歌詞を見てると、母親・妹からさんざん愚図といわれてる理由が 朝(陽が昇り)母親から炊事洗濯を任される→夜(陽が落ちて)もまだ炊事洗濯が終わっていない→ 仕方ないから妹に押しつける→「言いつけられたいのかい?この愚図!」という流れではないのかと。 そう考えると、井戸が好きではない彼女が糸巻きが血で汚れたからといって井戸に洗いに行くはずがないので 井戸→嫌い、糸紡ぎの仕事→嫌い 嫌いな糸巻きは嫌いな井戸に落としてしまおうと考えたのではないでしょうか? あと、こう書くと後半の彼女の仕事ぶりが引っかかりますけどこれについては 『イドに落ちた者は、性格が反転する』というイドの効能があるのではないかと思っています 好きだった(愛)母を憾むようになる(憎)【火刑】、愛してた青ひげを憾むようになる【青き伯爵】 おとなしめだった姫が、イドに落ちてきつい性格に【硝子・薔薇】 ・・・そう考えると、最初は怠惰な性格だったホレ子が勤勉になったのかと自分は思ったけどどうでしょうか?
203:196 2011/01/06(木) 00:04:35 ID:AJvSd7Km [sage ] >>198 確かに、サンホラで冬といえば死ですもんね。 ceui子がホレお姉さんのところでやっていた仕事が、死を撒き散らすことという解釈もあります。 >>199 それだと、ceui子が村人全員の埋葬を一人でやって、 それを「簡単なお仕事」と称したことになりませんか? 村人が何人なのかはわかりませんが、一人でやるならかなりの重労働だと思いますよ。 >>202 屍人姫たちの性格は反転していないと思いますよ。 殺されたのですから、相手への印象が変わるのは当然ですよ。 『火刑』では様子が反転しているのは娘よりも老婆の方ですし、 『伯爵』では確かに復讐したけれど、それでも妻たちは伯爵を愛していましたよ。 『硝子』の姫がおとなしい性格だったとは思えませんし、 『薔薇』の姫は眠る前の性格がわかるほどの登場はなかったです。 怠惰だったのはホレ子だというのは同意しますが、 ホレお姉さんのところで勤勉に働いたのには理由があると思います。
204:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/06(木) 02:08:24 ID:IM30P047 すみません一つ突飛な考察をしたいのですが、 復讐対象の罪が他の曲に比べて軽過ぎる点と そもそも復讐の意思が希薄に見える点 歌詞に不自然に多い父というキーワード また他の曲よりもメルツの関わりが多い点を踏まえて 黄金=菌説を推すとすると そもそも父が菌の保有者でそれによって村人達に井戸に落とされ殺される その後イドもしくはその一部になる(冒頭のメルツの奇妙な親近感から) そして娘も家族のせいで死んでしまう 復讐の意思が薄い娘の変わりに軽い復讐をカムフラージュにして父が村人に復讐をしたというのはどうでしょうか?
205:名無しさん@何にするか募集中 2011/01/06(木) 02:19:11 ID:IM30P047 >>203 199ですがその点は底抜けに明るい曲と可笑しい歌詞でペストで村人が死んでいく様子を唄っているなら それが重労働でも簡単なお仕事と表現しても自然かなと思いました。
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