08『磔刑の聖女』 専用考察スレ
122:名無しさん@何にするか募集中2011/04/19(火) 09:24:26 ID:OvAezovo
豚切り失礼します
私は「憤怒」はエリーザベトだと思います

メルツを殺した国に復讐する為 
国民の税金を食らい続け 行き遅れと言われる歳まで結婚もしなかった
貴族の令嬢なのでそれが出来る立場であり 税金を食らう事も分かっていたと思います
お兄様の「磔刑にしろ!」はエリーザベトに責任(結婚)を果たさせるのを諦めたからだと思っています

彼女の人生はメルツの為の復讐劇だったと
それなのにメルヒェンからは「彼は本当にそれを望むのかな?」と彼女の復讐を否定され
さらにメルヒェンの提示した復讐劇も彼女の生前の復讐を否定するものだったのかと

メルヒェンが復讐劇と表現したことで エリーザベトはそれを否定したのですが
復讐自体を否定したのではなく メルヒェンが提示した復讐劇を否定したのだと思います
「そんなことは望んでいない」「本当に覚えていないの?」「後悔などしていない これが私の人生」
等の台詞は逆切れしているようにも聞こえます(私には)

エリーザベトが愛したメルツは「想像上のメルツ」なのではないでしょうか
幼い頃少しの時間を一緒に過ごしたメルツが美化されたのかと
またメルツもエリーザベトに対して恋愛感情はなかったと思います
恋と知らずというフレーズもありましたし

終盤でメルツとしての記憶が戻ったように見えますが
童話の主人公(エリーザベト)に
メルヒェンの存在理由(自分が提示した復讐)を否定され
メルヒェンとして存在できなくなってしまったため
イドとメルツが分かれてしまった
だけなのかなと。エリーザベトの愛で戻ったという風には捉えられませんでした

エリーザベトは メルツの死に「憤怒」、メルツを殺した国に「憤怒」
そして復讐を否定したメルヒェンに「憤怒」していたのだと思います
残酷な描写を隠してハッピーエンドに見せかけるというのは「童話」にはよくあるので
磔刑の聖女もそうなのかと

長くなってすいませんでした
1-AA