08『磔刑の聖女』 専用考察スレ
73:名無しさん@何にするか募集中2011/01/03(月) 21:32:16 ID:Hgt7Vjm8 [sage ] AAS
エリーザベトは誰なのか。

これが分かると、磔の聖女や物語全体の解釈が見えてくるような気がします。
Wikiなど引っ包めて考えてみたが、いまいち煮え切らない以下3考察。長くてすみません。
生前の年齢を意識してみたが若干ズレてるかもしれません。
この時代似た名前が多すぎる…

●聖エリーザベト(1207-1231ハンガリー王女、別名エリーザベト・フォン・トゥーリンゲン)

ハンガリー王女であり、4歳の時に【ルートヴィング家】のルートヴィヒと婚約して
トゥーリンゲンに移る。
14歳でルートヴィヒと結婚して幸せになるが、20歳で彼が死んで未亡人となる。
再婚を勧められるが断り、貧民や病人のために尽くす。
24歳の若さで無くなり、列聖された。

※考察スレやブログでちらほら見かける説。
ルートヴィング家と関連していること、一人の人を想い続けた聖女である、が当てはまる人。
ただ1200年代ではペストがまだ流行していないであろうこと、(つまり魔女狩りも無い)
復讐劇中ちらついている宗教革命も始まっていないこと、このエリーザベトはザクセン選帝侯と関係してないこと、
…からして何かしっくりこない。

●ザクセン選帝侯の娘エリーザベト@(1552-1590)

父が【ザクセン選帝侯アウグスト】であり、母がノルウェー王の娘【アンナ】
18歳の時に【プファルツ選帝侯】家のヨハン・カジミールと政略結婚するがうまくいかず、
38歳で死ぬまで監禁されていた。
6人子供を設けたが、1人しか成長しなかった。

※この磔の聖女スレや考察スレなどで挙げられている説。
ザクセン選帝侯の娘であること、(ライン)プファルツと結婚していること、がしっくり当てはまる人。
18歳で「結婚に行き遅れ」なのかはよく分からない。
子供がほとんど成長していないことから体が弱い?
彼女には成長した実兄はいないはずなので、お兄様=お父様でアウグストになるか。
お兄様に磔にされた後、死なずに結婚したという事になるが…。
もしくは、求婚したら磔にされて殺されました…ではプファルツ的に醜聞なので、実は死んでいたけれど
監禁していることにしていたとか?

●ザクセン選帝侯の娘エリーザベトA(1588-1589)

父が上記アウグストの息子【ザクセン選帝侯クリスティアン1世】であり、母がブランデンブルク選帝侯の娘【ゾフィー】
*ザクセンもブランデルブルクも【7選帝侯】の1つ。
歴史上(1588.7.21-1589.3.4)であり、【生後7カ月で死亡】している。

※思い至ってしまったぶっ飛び説。
ザクセン選帝侯の娘であること、母親がゾフィーであること、が当てはまる人。
歴史上このエリーザベトは成長せずに死亡しているが、作中のエリーザベトは冷たい土の下に埋められたはずの、
歴史の闇の中に葬られたはずの影の存在なので、死んだけど生き返ったとすると無くはないかもしれない。
5コ上の兄クリスティアン2世と3コ上の兄ヨハン・ゲオルク1世が「お兄様」候補となる。
クリスティアン2世が「お兄様」だとすると、父アウグストが若くして亡くなりクリスティアン2世が8歳で家督を継いでいるために、
お兄様にしてお父様であることとなる。
クリスティアン2世は子供に恵まれなかったようなので、死んだはずのエリーザベトを娘として育てることもで出来そうだが、
さすがに5コ違いは厳しいか…。クリスティアン2世は27歳で死亡している。
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