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08『磔刑の聖女』 専用考察スレ
34:通りすがりのブタ 2010/12/19(日) 23:39:06 ID:ghEg4mAH 横から乱入失礼いたします。 この思考はもう出ていたらすみません。 自分は、黒メルとエリーザベトが出会うのは、エリーザベトが死んでかなり経ってからではないかと?思っております。 死んで天に召されることなくずっと磔刑のまま、そこに魂が留まっていたのだ。 おそらく元になったと思われる童話『憂悶聖女』の通り聖者として“御像”の祀られた教会にいたのではないかと。 死体は土に還っているのに天に召されることを拒絶 → 「屍体は土へ 摂理を裏切り続ける」に通じるかと・・。 「鳥は空へ」は今はちょっと置いておきます。 それから何年か経ち黒メルが(復讐をさせる為に)エリーザベト(の魂)に会いに来る。 時間軸的には メル・エリーザベトの別れ。 メルの死を知る。 ↓ 数年後、婚姻を突っぱねたエリーザベト、磔刑にて死亡。 ただし、魂は成仏拒否で現世に留まる。 愛をつらぬいた聖女として“御像”が祀られる教会。磔刑の姿のままここで自縛霊状態。 ↓ 何年・何十年と経つ。その間、黒メルとエリーゼの復讐劇が別所で行われている。 ↓ 参詣の途絶えた教会に 貧しい胡弓弾きがやってきて、聖女の御像が履いていた黄金の靴を片方落としてあげる(恵んであげる) 黄金の靴が無くなったから盗人探しが行われ、胡弓引きが捕まるも冤罪を訴える。 鎖で引っ立てられた胡弓引きの為にもう片方の靴を落とす。<黄金の靴を落とす音> 「おぉ、聖女様。それではその者の罪は」で冤罪証明となって胡弓引きの鎖が解かれる。 と同時進行で、 黒メルが自縛霊状態のエリーザベトに会いに来て死ぬに至った歌(理由)を聞く。 さていざ復讐をと行こうとしたが、復讐を拒絶しエリーザベトはメルとの再会の約束を果たしたので 現世への未練は無くなり魂は磔から解放される。 夜明けを告げる鐘の音と飛び立つ鳥達とともに、朝日の中で光と共に転生の光道を裸足で進んでいく。 「鳥は空へ」は鳥は魂を象徴すると聞いた気がしますので (この歌とは関係ないですが、死体を鳥に食べて貰って魂をその鳥と共に空へ昇っていくという鳥葬がありますし) なお、「次の別離こそ永遠」はエリーザベトとしメルとして会えるのはこれが最後。 お互い死んでいるのに約束通り会いに来てくれたけれど、ここで別れたら最後という意味で。 【魂は鳥と共に空(天国→来世)へ 死体はもう土に帰って 摂理を裏切り続けて現世に留まり続けていたけれど 夜(死)は終わって、朝(誕生)へ。 そして、転生へと進むからこの別れはお互いがお互いとして見える最後】という意味でとっております。 余談ですが、生前の靴を残しておくと死者が成仏できず彷徨うという日本の民話をどこかで聞いたのですが 知っている方は居られますでしょうか?
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