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【総合】「Moira」全体考察スレ
356:名無しさん@何にするか募集中2008/09/29(月) 22:58:50 ID:uBidZ8ez0AAS
初めてカキコします。加えて話ぶったぎりすみません。
儘 問いに惑い 解を違え 累の海へ堕つる
唯 愛を求め 生を奪い 灰が空に舞う
嗚呼 火を騙り 風を汚し 地を屠り 水を腐す
やがてあなた方は 神を殺し 怖れを忘るるだろう
其れでもお征きなさい仔等よ
についての考察なのですが…、観念的な話になってしまいますがお付き合いいただけたらと思います。
確かに、エレフやミーシャ、タナトスなどとも絡められるとは思うのですが、もっと後の時代、つまりズヴォリン達現代組に向けた詩なのでは、と考えます。
問いに惑う、解に違う…これは私達人間が古代からずっと行い続けてきたものです。
エレフ、ミーシャといった特定の人物に限らず。
2段目。愛を求める、生を奪う、これも絶えず続けられてきた人間の営みです。
特に、生を奪う→戦争で、戦争の良し悪しを私達に問う、とすれば(少し曲解かもしれませんが)聖戦のイベリアで陛下がおっしゃっていたこととも重なるでしょう。
灰が空に舞う…私はこれから火葬をイメージしました。
キリスト・ユダヤ・イスラムなどでは火葬は禁止されていて、このギリシャの時代の宗教と絡めると少し疑問が残るのですが…。
日本では埋葬法としては火葬が主流です。(ちなみに、中国儒教でも火葬は禁忌です)
死体は火に焼かれ、灰となり、そして空に舞う。(火葬でなく、戦火で焼かれたとしてもいいのですが)
ヒンドゥーなどで主流の考えですが、人間の魂は火葬の煙(=灰、と私は考えました)とともに空に上り輪廻に組み込まれます。
そうやって魂は輪廻を繰り返し、今に繋がっていきます。このあたりは、15曲目のズヴォリンの、生まれてくる子の名は〜とか、前のレスで色々と皆様が考察してきた双子輪廻説からも説明はつきませんか?
3行目。火を騙り〜のくだりは、まさに現代と繋がっているように思いました。例えば、大気汚染とか水質汚染とか。自然を汚している、とかそういうことかなと。
4行目。古代では、人間は神を信仰してきました。例えば神託に頼る、とか。人は神と共に生きてきました。
しかし現代。人は、神への信仰心が薄れてきたといわれています。実際そうなのでしょう。そして神を忘れるということは神に対する畏れ、未知の、人智を圧倒的に凌駕した存在への恐れを忘れます。
時代が進むにつれその風潮は強くなります。だからこそ、古代を愛したズヴォリンは神話を再び歴史の舞台にたたせようとしたのかな、と。
5行目は、つまりそういうことなのだと。神を、ミラや冥王の存在を忘れたとしても人も時間も止まらないし繋がり続けなければならないのだから、神を忘れてもミラ(冥王?)の子供達である私達は流れておいきなさい、と。
聖なる詩人の島で、『記憶の水底』があったから、流れていきなさい、と繋がったり…っていうのはこじつけですかね。
あまり他のCDと絡めるとごちゃごちゃになる気もしたんですけど…。
ちょっとこじつけっぽいけど、こうするとまあ繋がるかなと思いまして。
長々と失礼いたしました。皆様の考察にとって、少しでも参考になれたらと思います。
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