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【総合】「Moira」全体考察スレ
481:藍2008/12/06(土) 05:49:58 ID:EcYl+LA00AAS
ぶった切りで申し訳ありません。
歌詞カード一枚目の言葉。
儘…問に惑い→解を違え→累の海へ墜つる…
唯…愛を求め→生を奪い→灰が空に舞う…
これはミラの台詞であり、神託だったのではないでしょうか。
では、この神託を下されたのは一体誰だったのか?
恐らく、ミラに登場する人間キャラ全員だと思います。
1つの神託が2人に下されたり、1つの神託が様々な意味を持つなら、
1つの神託が全ての人間に下されても不思議ではないと想います。
運命の糸に踊らされた傀儡王デミトリウスや、世界の王になるという野心から
裏工作や汚い手段を使ったスコルピウスだけじゃなく。
エレフ、ミーシャ、レオン、オリオンなど。
世界の運命を紡ぐ主要人物は皆、問に惑い→解を違えていると思います。
愛を求め→生を奪い〜の部分はエレフに対するものっぽいですが、「愛」を広い意味で解釈すれば
恋愛や家族愛だけじゃなく、友愛、自己愛、忠誠心、祖国への愛国心も含まれると思います。
生を奪い〜は、ミーシャには当てはまらないように思えますが、誰かを犠牲にしない為に
生贄になることは「他人の生を奪わない為に、自分の生を奪う」とも解釈できます。
しかし、多くの命を犠牲にしたくないと生贄になる運命に従ったミーシャ、
妹の仇を討ち多くの奴隷達を解放する為に運命に抗う死神となったエレフ、
自分を待つ者の為に母の制止を振り切って戦場へ赴いたレオン。
彼らにとって問に惑った末に出した解は、例え間違いだとしても、
自らが置かれた状況ではそれが最善の選択だったり、その解を選ぶ以外は
どうしようもなかった。
そして「儘…問に惑い→解を違え〜」がミラの神託であったなら、
どの「解」を選んだとしても、違えた解=間違いになる。
考察や解釈に「これが正解です!」というものが存在しないように、
ミラの「問」にも、初めから「正解」などなかった。
こうすれば累の海へ墜ちないとか、灰が空に舞わずに済むという
「正解」が存在しない以上、悲劇→神話の終焉は避けられなかった。
「それでもお往きなさい仔等よ」と言う「運命は残酷だ」。
アレクセイが遺跡発掘を行って、運命を微笑ませようとしたのは
ミラの問に挑んで「正解」を手に入れたかったではと思えます。
長文失礼しました。
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