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【12】『死せる乙女その手には水月』専用 考察スレ
76:藍2008/11/26(水) 06:04:44 ID:a7K7+6lq0AAS
>>70さん
ミーシャが殺された理由、ずっと謎なままだったのですが70さんの説で納得しました。
不思議な力があるミーシャは邪魔ってだけでは、神域を侵すという大きなリスクを払ってまで
生贄を要求する動機としては弱い気がします。
「嘆くのは獅子宮」。
謎かけっぽい神託でどんな風にも解釈できますが(特にレオンは、他にも嘆く理由が一杯ありますから)
勝手にラコニア軍を掌握したりポリュデウケス夫婦を殺したり、後ろ暗い所だらけの蠍殿下は、
「父王を殺した叔父を倒すはめになったレオンが、骨肉の争いを嘆く」
と、解釈したのではないでしょうか。また、蠍殿下は妾腹だと蔑まれていたようなので、神託を聞いた
傀儡王やその側近が同じ解釈をして自分の立場が危うくなることを恐れた。
予言をした巫女を「嘘吐き」だとして殺してしまえば、神託は取り消しになると考えたのでしょう。
生贄要求を拒否したら、巫女達全員を皆殺しにする気だったんでしょうね……。
もしミーシャが名乗り出なければ、フィリスは巫女達をレスボスへ逃がして、自分が生贄になる心算だったと思います。
生贄要求はミーシャを殺すための口実だと思うので、ヒュドラは生贄を捧げなくても大人しくしていたかと。
ラコニアの神殿に水神が怒っているという口実を作らせて、ヒュドラの住処とは別の場所でミーシャを殺したのではないでしょうか。
人間は偽れても、神を偽れば、それこそ本物の祟りが起きるでしょうから。
ヒュドラ(魔物っぽい神)の棲んでいる水面に、ミーシャが欲しがっていた美しい月が映るかどうか疑問ですし。
また、本来なら神罰を受けるべきは蠍殿下一人だったと思うのですが、オリオンを利用して傀儡王(星屑の矢で射られる)に神罰の身代わりをさせた。
そのオリオンも殺して、野望叶う一歩手前で油断していた時でしょう。父王の突然の死に疑問を抱いたレオンが、蠍殿下の身辺を調べて反逆者と判断、
雷の槍で蠍を屠った……という流れかなと。
また乙女座が正義を象徴するように、雷もギリシャでは正義・神罰の象徴であり、罪人を裁く為にゼウスが振るう武器だとされています。
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