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【2】『人生は入れ子人形』専用 考察スレ
11:むりゃん 2008/09/04(木) 20:22:24 ID:T5wM0OcY0 このおじ様は、「【神話】を、歴史の舞台に〜〜」という夢を持っているのですね……。 神話と言うのは、本当にあったかどうか不明の、あいまいなもの。神話=幻想、だと思うのです、歴史というのは、現実にあったこと。 叙事詩に書かれていた事は、現実にあったことだと、彼は証明しようとしているように思います。 「人生は入れ子人形」の後の曲が、事実か神話・作り話か。それは、彼が掘り出したものしだい……なのかな。 ここに書くのは違う気がするのですが、もし、冥府の扉を開けたのがオルフェウスだとしたら、「オルフェウス教」の事が思い出されるのです。 オルフェウス教以前のギリシアの幽霊観、「魂は曖昧なもの」らしいのですが、オルフェウス教から「形あるもの」へと変化しているようなのです。 このおじ様が、「神話・幻想」=「曖昧なもの」から「歴史・現実」=「実体のあるもの」に叙事詩の登場人物をしようとしているなら、どことなく共通するものを感じました。
12:まさき 2008/09/04(木) 21:44:04 ID:Kp0mpumB0 おや、むりゃんさんではないですか。大黒改めまさきです 以前はお世話になりました。また勉強させてください ハラショー氏(仮名)のいう【神話】ですが私には例えばギリシャや北欧のようなしっかりとした神話ではなく どちらかというと民話や寓話に近い物ではないかと思えます 『入れ子人形』の最後に「母の形見となった一冊の【叙事詩】」とありますよね? もしれっきとした神話なら叙事詩などという回りくどい言い方はしないのではないかなと それに神話は時としてバッドエンドで終わりますが民話や寓話というのは大抵はハッピーエンドです 家族で幸せになりたいと願ったハラショー氏の気持ちからすればこっちの方が励みになるのではないかなと まだまだMoiraを聞き始めてそんなに日は経ってませんが現時点ではこんな考えでいます
13:むりゃん 2008/09/04(木) 23:10:18 ID:fJK8k4dQ0 こちらこそ、よろしくお願いします……。 叙事詩ですが、「Moira」に収録されている、レオンとエレフの英雄物語だと、私は思います。これを、神話と呼んでいると思います。 おじ様は「運命は残酷だ、されど〜〜」と歌います。これは、レオンのセリフでもあります。そして、「神話の終焉」でおじ様は本を閉じています。閉じた本の内容が、今まで語られていた物語と違う、と言うのは不自然な気がしますし、母の形見と別のモノ、と考えるのも違う気がします。 このMoiraでは、「叙事詩」と視野を広げて言ったほうが、神話・英雄物語等と書くより確実だと私は思います。 ただ、歴史的に、この叙事詩の出来事が本当にあったという証拠は(今のところ)ないのだと思います。 おじ様は、家族で幸せに、という思いもあるでしょうが、運命と闘い、別の運命を掴む力を、この物語から得ていたのではないかと私は考えております。
14:月の兎 2008/09/05(金) 00:07:25 ID:Qnt1IRam0 [sage] クロニカ様とハラショーおじさん(笑)が同じ苗字(語尾が違うのは男性形と女性形)を持っていること、 ハラショーおじさんが母の形見と言っていることなどから、クロニカ様がハラショーさんの母か母系の祖先の 可能性もあるかと。Romanovicってロマノフ王家の姓ですよねぇ。没落した王族傍系だったりして。 古代において神話(Myth)・伝説(Legend)・歴史(Historie)は明確に分けられておらず、 それらが混然一体となって記述されたものが年代記(Chronicle)と呼ばれます。 年代記のうち定型詩の形をとるのが叙事詩 (Epic)ですね。それを分化し、確定していくのが歴史学だったり 考古学だったりだと認識しています。その歴史と神話の境界の認識を一変させたのがシュリーマンだったと。 アレクセイおじさんのモデルがシュリーマンなのはほぼ確定でいいんじゃないでしょうか。 で、白い本に書かれている最初の単語が Elephseya。おそらく Elevseus の格変化と思われます。 Irias の物語が Iriad、 Odesseius の物語が Odesseia という感じの Elevseus の物語という名前の 本と思われます。ただ次の Avgor Milos Perevodshnk が何を意味しているかわからない。 ロシア語もギリシア語も知らないから、堪能な人がいたら教えてほしいところです。
15:シュリーマンと同じ誕生日 2008/09/05(金) 00:52:40 ID:Xcyfq8gw0 流れをぶったぎってすみません。 私なりにハラショーおじさん(仮)の名前について少し考えてみました。 【ロシア人富豪:Алексей Романович Зволинский】 (Aleksei Romanovich Zvolinskii:アレクセイ・ロマーノヴィチ・ズヴォリンスキー) ロシア人の名前は[名前・父親の名前・苗字]という順番になっているので、 「ズヴォリンスキー家に生まれたロマンの息子、アレクセイ」 となります。アレクセイはロシアでよくある名前のようです。 (調べたら色々な人、特に皇太子がたくさん出てきました。>14さんがおっしゃているようにロマノフ王家が関係していたらおもいろいですね) ロマーノヴィチはロマノフ王家や、「ロマンの息子」の意だけでも面白いのですが、ちょっと調べてみたらある人が出てきました。 ロシア人のデルジャービン、ガヴリーラ・ロマーノヴィチという人です。古典主義の詩人で、晩年は古代ギリシャの抒情的な作風を好んだそうです。 >12>13さんが話題に出されている【叙事詩】と関連しているのでは・・ それとこの方女帝エカテリーナ2世に賛美の詩をよせているんですね。なんとなくバラッドを思い出させたり?まあこの方の場合はそれが認められて大抜擢されたそうですけど ひょっとしたら少し関係あるのかなーと・・・ あと、ドフトエフスキーの『罪と罰』の主人公もロマーノヴィチですね。参考までに。 ズヴォリンスキーに関しては政治家のズヴォリンスキーさんしか見つけられませんでした(><) こんな拙い意見失礼しました
16:まさき 2008/09/05(金) 01:14:19 ID:ShGg0YEK0 >>13 むりゃんさん あー、私も最初にそれは思いました 黒の預言書ではないですがMoiraの物語が一通り載せられた本なのかなと なるほど、そういわれればそういう気がします(ぉ) 残酷な運命の果てに幸せ(双子の赤ちゃん)を授かったハラショー氏 やはり運命から逃げずに戦ったその戦果というか神からのご褒美でMoiraの物語は幕を閉じハッピーエンドとなったのでしょうか エレフとレオンティウスや運命の扉などバッドエンドもありますが
17:通りすがりの・・・ 2008/09/05(金) 19:44:53 ID:TXr7ZGlN0 まったく持って話が変わりますが 入れ子人形を開けることと 穴を掘る事って似てませんか? 「開けても開けても苦しみばかり」 「掘っても掘っても砂ばかり」 でも堀続けて最後には何かを見つけた。 苦しみばかりの入れ子人形も開け続けていれば いつか何かが見つかるかも知れない。 そうゆう事なのかな〜って・・・ だから何?と言われても何も言えないですけど・・・。
18:まさき 2008/09/05(金) 19:59:55 ID:5l1IYR2K0 >>17さんを見て入れ子人形にパンドラの箱を重ねました パンドラが誤って箱を開けてしまったため世界に不幸が蔓延った しかし箱の中の最後には希望が残されていた これと同じように不幸や不条理を詰めた入れ子人形にも最後には希望があると信じて開け続ける=金や宝石の鉱脈があると信じて穴を掘り続ける 強引過ぎですかね?
19:ふと 2008/09/05(金) 20:13:21 ID:tiGR2wgx0 Μатрёшкаってどういう意味か分かります? ギリシャ語だとは思うんですが・・・
20:むりゃん 2008/09/05(金) 20:28:14 ID:bU/gGHYb0 >>14 月の兎さん 本のタイトルが読めれば、誰の物語かという事が、一目瞭然と言うわけなのですね……。 私もギリシア語は読めませんが、Μιολςの部分は、暗誦詩人の名前と同じですね……。 『遥か地平線の彼方へ』で「友よ己の信じた道をお行きなさい。死すべき者、我は謳おうぞ エレフセイア 愛すべき友を 戦いの詩を」と言っている所から考えると、Μιολςがエレフセイアを記して、クロニカ様が訳したのか……。Μιολςの語った詩をクロニカ様が記したのか……。 ギリシア語が分からない限り推測の域を出ないですね……。
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