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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
561:Arnearthian 2007/01/07(日) 15:50 連投になったらスミマセン。その分、有力そうな小ネタを。 ・異能者たち ふと思ったのですが、解釈を考える上で『異世界』はアリなんでしょうか? いえ、曲のことではなくて、そのものズバリ『異世界』です。何しろ曲目からすると「少年」は異世界から来たっぽいので。 何でそんなことを考えたのかといいますと、戯曲『檻花』はクリストフの推理までが劇なのかなと考えたことがあるのです。 そうすれば、「死後一世紀を経た今でも…」の辺りの説明はしっくりと落ち着きます。 つまり、『黄昏の賢者』のクリストフも架空の人物で、本の中から出てきた異世界の人物かな、と。 そして「探したぞ、クリストフ」は、そこから連れ戻しに来た異世界の使者?? …完全妄想です。 ・細工職人=彫刻家? 『宝石』の歌詞中にあった隻眼の細工職人…彼は『天使』の彫刻家Augusteだったりしないでしょうか? もしそうなら、『殺戮の女王』の所持経路が、 細工職人オーギュスト→その妻(娘を産んで死亡。呪いのせい?)→形見として孤児院の娘→『緋色の風車』で奪われる→ という流れで自然になるのですが……… ・『焔』母親=金ローランの妻 『焔』の歌詞に、「煌めく砂が零れても…」 「愛した花が枯れても…」 「契った指が離れても…」 とあります。最後の一段は、離婚を意味しているような気がしませんでしょうか? なんだか金ローランの妻=『焔』母親で確定しそうです。 もっとも、上の二段の意味がうまく取れないので完全確定とはいきませんが… 確定事項で無理矢理に意味を意味を付け加えるなら、 「煌めく砂が零れても…」=金ローランが腕を失う出来事??(砂=銀色の砂時計=寿命?) 「愛した花が枯れても…」=金ローランの発狂??(花=恋人? 枯れる=狂う??) …となりますが、ここまではちょっと難しそうですね。 ・細工職人の説と合わせると、時系列は… 『宝石』ノエル兄死亡→ノエル結婚→『腕』金ローラン腕切断。離婚→『焔』Hiver埋葬→金ローラン復讐を決意。 宝石発掘。細工職人→『天使』妻死亡。娘孤児院へ→『風車』娘死亡。少年復讐を決意→『腕』赤ローラン死亡 ああ!わかりにくい! だけど、少年の成長時間から考えると、少し無理が出てきそうな印象…(苦 加えて、これらの話が繋がると、またもや『美しき』『星屑』『賢者』などが浮いてしまう。 いつものことながら、この三曲が浮くと、間違っているような気がしてくるんですよね…
562:大黒 2007/01/07(日) 18:59 >>559むりゃんさん 私も賢者の台詞の“少年”は「少年は剣を…」とは無関係と考える1人です クロセカの「空になる少年」というのはジャケットの後ろの方に描かれた白鴉の擬人化(?)姿ですかね? 彼がどの『物語』にでも属せるとしたら全てはクロニカの手のひらの上で踊ってる事に?…うーん >>560-561Arnearthianさん 妄想は考察を働かせるエネルギー源です。少々暴走気味のほうがいいのかも 「地平=地平線=サンホラのアルバム」ですがクロエの場合はもう1つの意味を持たせて「地平=地平線=1つのロマン(人生)」というのはどうでしょう? ・異能者たち 「地平線=1つの世界」と考えるならアルバムごとの繋がりは異世界ないしパラレルワールドという事になりますね そういう見方をするなら決してなしではないと思いますが 『檻の中の花』のクリストフはただ自分の研究成果を発表しただけかと。戯曲とは直接つながらないと思います ・細工職人=彫刻家? オーギュストが隻眼かどうかは解りませんが 私は『緋色の風車』の「宝石」「硝子細工」はとても繊細で壊れやすい幸せな時間の象徴として歌われてると思うのでそういう意味では結論からいうと違うと思います それに子供が産まれた当初はその子を憎んでいた節のあるオーギュストが子供にわざわざ形見を持たせるというのもどことなく違和感を感じます ・『焔』母親=金ローランの妻 『契った指が離れても…』という歌詞は確かに愛する者との離別を感じさせますが 「煌めく砂が零れても…」=金ローランが腕を失う出来事??(砂=銀色の砂時計=寿命?) 腕を失ったくらいで大きく寿命が減るとは思えない 「愛した花が枯れても…」=金ローランの発狂??(花=恋人? 枯れる=狂う??) 枯れるという表現からどちらかというと死の雰囲気を感じる という観点から少し違うかなと ちなみに私は『焔』の母親はノエルだと思ってます 恋人との間に子供まで設けながら家が貧しくて嫁げなかった その上兄の死を聞いたショックで子供を流産してしまった その子供の葬儀で子供が天国で寂しくないように自分の傍らにあった『双児の人形』をそえて埋葬した という風に整理してます
563:ARAQ 2007/01/07(日) 23:34 >>558大黒さん あー、ちょっと説明不足でした、『星屑』の「テーマ」等から考えて「父親」が肉体的に「不自由」を抱える必要はないんじゃないかと思ったんです、「エトワール」が父の役に立とうとするのを表現するためかとも思ったんですが「母親(妻)」が死んでいる時点で「父親」は十分大変なんですよね、『父の不自由な腕の代わりになろうと』という内容じゃなくても「一人で頑張る父の助けになろうと(仮)」等の「父の役に立とうと」的な内容のものならどんな歌詞(ここは語りですが)でも「物語」は成立するわけです、にも関わらず同CD内の他の曲の登場人物を連想出来るものにしたのはなぜなのか・・・と、自分は思ったのです。 「老婆ミシェルの遺体『に』折り重なって」は・・・うーん、単純にこの文だけを見たら「老婆ミシェルの遺体『に対して』折り重なって」に思えるのですが・・・感性的なものでしょうか・・・ぬぅ、フランス語より日本語のほうが難しいんじゃないか?とかいってみる。 「進む」と「戻る」は「進む」に拘るのなら「2」だけじゃなく「3」や「5」も「進む」で考えられないか試してみてはどうでしょう、『焔』に「時の王〜」を見出してみたり『宝石』に「煌く〜」を見出してみたり・・・まあ、難しそうですが。 体調不良ですかぁ・・・11月あたりから喉を痛めているくせに『Roman』の為にカラオケ行って案の定悪化した馬鹿がここにいたりします、ええ。 >>561Arnearthianさん 『焔』なんですがこの曲は「双子の人形」を添えた母親をメインに置いているだけで実際はもっと不特定多数の「母親」のことを歌っているのではないでしょうか。 「煌めく砂が零れても…」→「自分の命を削っても」 「愛した花が枯れても…」→「愛した人が変わり果てても」 「契った指が離れても…」→「(いろんな意味で)約束が果たされなくとも」 どんなことがあろうと「母親は子を愛しているから産む」という感じで、なのでArnearthianさんのいう「母親=金Laurentの恋人」という考えも大黒さんのいうような「母親=クロエ」という考えもどっちもある意味で正解じゃないかなー、と思うのです、どうでしょうか? なんか『檻花』に続いて『少年は剣を・・・』がちょこちょこ上がってますねぇ・・・まぁ、内容が内容ですからね、繋がってるのか繋がってないのか・・・微妙すぎますよ、領主様。
564:むりゃん 2007/01/07(日) 23:42 >>560Arnearthianさん 何かの発想を得られたのなら、幸いです。結構ぶっ飛んでしまった感があったので……。 『時を騙る』も、『時間をごまかして、生まれるはずの無い時間に生まれ、今、語られるはずではなかった物語が歌われる』と考えると、別の『地平』の人間が時間を騙して生まれている可能性もある気がします。 私は『地平線=人生』と、>>553で書いておりますが、『焔』の考察では『地平線=アルバム』でした。前の地平線が生きている(再生されている)状態で、次の地平線は奏でられない……という、伝わりづらい考察をしておりました。 >>562大黒さん 私も賢者の台詞の少年と『剣』の少年は無関係だと思っています。それは>>553で書いたとおりです。でも、剣の少年が、イヴェールの人生の盗人でも良いのですが。イヴェールが歌うはずの詩(第五の地平線)を盗った男でも良いのですが……。 ちなみに私は、少年がどこの地平にも属せる存在だとしても、誰の手のひらの上と言うことは無い、と思います。クロニカは見守るだけ。彼(空)も見守るだけ。『歴史』は干渉してこないものだと私は思っています。歴史は“過ぎ去ったこと”。記されていたこと(予言)が変わっても、過ぎ去れば『歴史』には違いない、と考えています。零れたミルクは戻せないのです……。ので、もしルキアが終焉を止められても、「運命の手から逃れられなかった」と言われると思います。 ……Romanから話がずれてしまった……。
565:大黒 2007/01/08(月) 00:27 なんかここの掲示板おかしくなってません? 途中で表示がぶった切れてるような… >>563ARAQさん なるほど。そういう意味でしたか 片親というのはどんなものかは知りませんが確かに大変そうですね まして中世的なイメージのあるこの曲で保育所なんかあったとは思いにくいですし… となるとなぜこのCDの中では『腕』に拘ったんでしょうか…うーむ 「老婆ミシェルの遺体『に』折り重なって」は…『対して』でも上下どっちでも意味が通りそうですが やはり感性が大きく影響してるんでしょうか フランス語と日本語のどっちが難しいかは私がフランス語ちんぷんかんぷんなので解りません(笑) 「進む」と「戻る」はどうも誤解があるようですが私が「進む」説をプッシュしてるのは『朝と夜の地平線』だけですよ 『時の王が眠る墓所』と『煌く永遠の星屑』に関しては戻るで同意してます それに>>531でGoがいってたように2つ戻って『美しきもの』へいった場合、Goさんは旅立つ=朝 寝顔=夜と考えてるようですけど歌詞から察するに旅立つとは死んでしまう事そして寝顔とは死顔の事と考えられます なので、旅立つが朝というのはちょっと無理があるんじゃないかなと思って考え直した時に2つ進めば『朝と夜の物語』にいけたのでそう考えたのです あと、私は『焔』の母親はノエルだと思ってますよ。「母親=クロエ」は『11文字』の場合です >>564むりゃんさん 剣の少年がイヴェールを騙るですか うーん、「殺戮の女王の解放者」説を採ってる立場としてはなかなかに難しい説です 確かにクロニカは見ているだけで干渉はしてませんね。白鴉はところどころで人を導いたりしてますが クロニカの言いっぷりからしてむりゃんさんの考えは間違ってないと思います まあこれ以上はクロセカ話になるのでこの件はこの辺で解決という事で
566:chiffon 2007/01/08(月) 00:48 いつのまにかa happy new yeah!から何日もたちましたねー。 今回は、朝夜の後ろのサーッ、11文字の最後のカチャッカタッサーッっと続く音について。 以前「映写機」であるというレスを見ていました。 たまたま実物を聞く機会があったので思ったのですが、 これって実は「蓄音機」ではないのでしょうか。 風車の音もディスクが回ることと廻り廻るというのをかけているのかなあと。 憎しみ廻る風車と生と死の物語(生きた証)を示す廻るディスク 二つの風車が廻り続ける。 皆さんの意見を見て考えたのですが、少年(ローランサン)は”ピアノ”の詩を歌っている。 よって、この風車の少年はイヴェールに繋がる人物で間違いないと思います。 11文字の伝言は、イヴェールに繋がる子に送った詩であり、 その詩を何らかの理由で見守れないので、ピアノの曲として送った。 しかし、賢者の導く「嘘」によってピアノだけの詩は「おりあわせ〜」の詩に変わる。 本来持たせた「幸せにおなりなさい」という生きた(繋がってきた)証としてのロマンはきえてしまった。 <生まれて来る朝>と<死んで行く夜の詩(物語)>→生まれて来る前に死んで行く僕 生まれて来る朝がくるのに、死んで行く夜の詩がきてしまい、死んで行く。 11文字の最後の部分は少年の詠うピアノの曲に似ています。 この部分でも蓄音機をかけていると考えると、最初がピアノのみの録音されたもの。 しかし、それではしっかりとイヴェールの元までは嘘が混じって届かなかった。 なので、イヴェールはそこに新しく詠いなおして繋げなおそうとしたと考えました。 だからこそ、そのピアノだった曲に自分と人形での詩を加えて、 追憶の中に灯されてきた詩を上書きする。(ピアノの曲に、自らの詩を灯す) 朝と夜は蓄音機による音楽から始まる(繋がる)とすれば、 最初の「生まれて来る朝と〜色したピエール」 つまりその部分が”繋がる為”のイヴェールが作った詩(歌詞)ではないでしょうか。 ブックレットのその部分の後の不自然な空白もそれを表しているようにみえます。 そもそも幻想ロマン「第五の地平線」なので、そのままの状態が幻想の偽られた状態なので、 生きたいと願うロマン。今度こそ僕の詩で幻想に騙されないようにと詠い続けるといった感じでしょうか。 そういえば上にあげた不自然な空白のとこの丸いシミが涙にみえてしょうがないです。 泣きながらイヴェールが詠ってるとか・・。
567:大黒 2007/01/08(月) 01:11 >>566chiffonさん 映写機ではなく蓄音機ですか 私はどっちも実物に触れる機会がないので音の違いは解りませんが 夢限に廻り続けるというイメージでは蓄音機の方が近いですね ただ、それなら素直に風車とディスクという風に歌われてもおかしくないと思います。そこをあえて『2つの風車』とした理由は何なんでしょう? あと、前から気になってたんですが賢者って嘘をついてまでクロエに「おりあわせ〜」を伝えようとしたのでしょうか? 『朝と夜の物語』の最後のほうに『賢者の忌避する 伝言の真意』とあり また、『黄昏の賢者』でも『『賢者』が忌避する檻の中から『伝言』の真意を彼等に問うだろう』とあります この2つをみてると賢者は「おりあわせ〜」のメッセージに気づいていてもそれを誰かに伝えるのは乗り気じゃなかったというかむしろ嫌がってたようにみえるのですが それとボーナストラックの『ture』というタイトルからして『幸せにおなりなさい』はちゃんと子供に伝わってると思います ピアノの曲がイヴェールにとどかず追憶の中自分で詩を上書きしたという考えは面白いと思いますがどうしても上記の疑問がひっかかってしまいます ただ、ピアノのみで録音されたのではなく『幸せにおなりなさい』というメッセージも録音されてたのに何らかの事情(蓄音機のミスで録音できなかった・母親の声がか細くて人が聞き取れるレベルではなかった)などで声が消えたのかなというのが自分なりの考えです ジャケットの穴がイヴェールの涙というのは斬新ですね。確かにイヴェールはこの歌を泣きながら歌ってると思います
568:シャオ 2007/01/08(月) 12:27 話の腰を折るようで申し訳ありません。初めて書き込みさせて頂きます。 大変興味深く拝見させて頂いてます。皆さんの深すぎる考察に「な、なるほど…」の一点張りですが、 私の頭が足りないようでちょくちょくパンクしています…(笑) そもそも考察の出来る頭ではないようで(聞き込めていないのもあるのですが)、 ちょこっと気になることがあったので愚問よろしいでしょうか?? 私もアナザーを持つ人間のひとりなのですが、CDのレーベルにはみ出すぐらいの「太陽の風車」が描かれているんです。 これはどういう意味なのか、誰かわかりませんでしょうか?内容と関係有るのでしょうか…? 既出でしたらすみません。 「NOミソ」な私ですが、これからも皆さんの考察、また頭がパンクするまで見させていただきます。
569:むりゃん 2007/01/08(月) 17:10 なんとなく、『11文字』の母は、クロエではなく、クロエの母ではないかと思える今日この頃です。 そして、クロエが生むべきか、生まざるべきかと悩んでいたのは、『子の重荷になりたくなかった』からではないでしょうか。 母からの伝言、「しあわせにおなりなさい」は、「自分の人生」を「母の人生の延長」と考えてしまうほどに重いものだった。自分の人生を生きているはずなのに、自分の地平線を目指して歩んでいるはずなのに、ずっと「母の檻」の中で止まっているような気さえした。 そして、自分が母になったとき、自分が「檻」になることが怖かった。子供を産むと言うことで、また自分も子供に憑き、苦しめることになるのではないか。自分もきっと、子供に幸せになってほしいと願うだろう、そのせいで子供が「自分の地平線」を目指せなくなってしまうかもしれない。 そこで、賢者の登場です。彼は彼女に、二人の人生は別々のものだ、と教えた。 「しあわせにおなりなさい」と言われた子、クロエは母になり、彼女の『物語』、自分が愛する《地平線》を進む。そして、子もまた、自分の《人生》を愛する権利がある。子は母の『地平』で出会い、すれ違う人。彼女の『地平・人生』を構成するものの一つ。その子は、その子の『地平』で母と出会い、すれ違い、また進み続ける。そしてそれは、また別の《地平線》での『物語』。 埃が積もるほど長い間、『母の言葉』に捕らわれていた彼女は、今度こそ『自分の地平線』を目指して歩み始めた……。子供にも、『子供だけの《地平線》を愛してもらう』ために。 『11文字』で母の「しあわせにおなりなさい」が無いのは、クロエがそれに悩むのを母は感じていたから。 『無理に私の“幸せ”になる事は無い。アナタにはアナタの人生があって、辛い《人生》でもアナタにはそれを“愛する”資格がある……。だから、“私の幸福”におなりなさい、と私はいえない……』 そんな思いがあるように聴こえるのです。「しあわせにおなりなさい」がなければ。 賢者は、誰かの地平という『檻』を忌避し、『檻』に閉じ込めようとする「本当の伝言」を隠した。一人一人が、自分だけの『物語』を紡いで行くのを邪魔しないように。 そんな説はぶっ飛びすぎでしょうか……。分りにくい上、長文失礼しました……。
570:大黒 2007/01/08(月) 19:31 >>569むりゃんさん 『11文字』の母=クロエの母ですか。この角度から考えた事はなかったなぁ クロエ自身が「母親」という檻に囚われていて自分の子供もまた自分の檻に閉じ込める事を恐れていたという心理は理解できなくも無いです 賢者が二人の人生は別々の物だと教えたというのもいい感じですね クロエが母になった後子供がどうなったのかは解りませんがこの解釈で行くと自分の人生をしっかりと歩めたようですね うーん、ぶっ飛びすぎという事はないと思いますよ 確かにクロエの母というのは全く予想外でしたけど理にかなった書き方をしてると思うので特に問題はないかと
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