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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
172:ぽぽぽ 2006/11/27(月) 15:21 くろぬこ様> あ、確かに「壊れた人形」と「骸の男」っぽい! another roman mixは最初「なんでこんな?」と思っていたのですが、 続けて聴いてみて納得です。 hiver君に悪いことをしたって気分でいっぱい。 この曲がanother romanと銘打たれているところから、 ひょっとしたら別の何かは本編中の何かなのかも知れませんね。 で。レポート作成中につき暇なので、 引き続き双子の人形の動向を追ってみました。 この双子の人形はどうやら、 hiverに「僕が産まれて来るに至るromanがあるか見てきてよ」 というミッションを背負わされて使わされた御遣いのようです。 彼女らの「其処にromanはあるのかしら?」という呟きは、 作品を分析する上でなんらかの働きをしそうです。 ジャケット向かって左にviolette ジャケット向かって右にhortensia これは"朝と夜の物語"において 右腕に菫の君(violette) 左腕に紫陽花の君(hortensia) と歌われていることを反映しています。 ややこしい話なのですが、 この左右はhiverの主観から見たものであり、 左右のスピーカーに振られた双子の人形の声は、 我々リスナーにとっては、左右逆転しているのですね。 つまり、 向かって右から生の象徴であるhortensiaの声、 向かって左から死の象徴であるvioletteの声、 これがそれぞれ割り振られています。 この交差は"朝と夜の物語"の中で双子の人形が紹介される箇所で 「右腕には菫の姫君(C'est mademoiselle violette,qui il dans le bras droite.)」 と歌われるところでコーラスを取る声が左から、 「左腕には紫陽花の姫君(C'est mademoiselle hortensia,qui il dans le bras gauche.)」 と歌われるところでコーラスを取る声が右から、 それぞれ聴こえてくること、 右から「廻り来る生の騒めき 太陽の風車」 左から「廻り行く死の安らぎ 月の揺り篭」 という語りが聴こえてくること、 以上の点から明らかです。 両者の声の聞分けが困難なため、 右スピーカーの声をhortensia(生)、 左スピーカーの声をviolette(死)とし、 この観点から本編11曲の双子の人形の動向を追ってみます。 01. 朝と夜の物語 さようなら by hortensia ありがとう by violette 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 其処にromanはあるのかしら? by violette 02. 焔 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 03. 見えざる腕 其処にromanはあるのかしら? by violette 04. 呪われし宝石 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 05. 星屑の革紐 其処にromanはあるのかしら? by violette 06. 緋色の風車 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 07. 天使の彫像 其処にromanはあるのかしら? by violette 08. 美しきもの 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 09. 歓びと哀しみの葡萄酒 其処にromanはあるのかしら? by violette 10. 黄昏の賢者 其処にromanはあるのかしら? by hortensia 11. 11文字の伝言 ごめんなさい by violette さようなら by hortensia ごめんなさい by violette ありがとう by hortensia 其処にromanはあるのかしら? by violette 11はvioletteの呟きの後、 フィルムが終わって空転するような音が始まり、 ノイズと共に総括的なナレーションが入ります。 双子の人形が曲中で明示的に出て来るのは 01の『朝と夜の物語』と02『焔』、04『呪われし宝石』の3曲のみ。 これはどうやらhiverが出て来る歌であるという点で共通しているようです。 また、11のフィルム終了後に「生と死の荒野を流離う人形」と ちょこっとだけ触れられています。 みなさまの考察の一助になれば幸いです。
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