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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
681:イクラ2007/01/25(木) 01:59
初めまして。イクラと申します。
檻の中三部作とあわせて、ミシェルとイヴェールについての考察なのですが…
思いついたからには気になってしまって。
皆さんのご意見を伺たいなーと思いまして、お邪魔します。
"屋根裏の少女"からご存知の方宜しくお願い致します。
以下"屋根裏の少女"含みますのでご注意下さい。
""内は曲名及び強調したい単語、「」内は歌詞及び人の言葉となります。
Roman主要人物の彼、まだ産まれてもいないのに"イヴェール"という存在がある。
「嘘をついてるのは誰?」
これは"屋根裏ロマン"の「残念ながらここは行き止まり」が嘘じゃないかと。
"屋根裏の少女"は唯一「0の地平」とされている曲だし、なによりミシェルが居る。
現実世界に生まれることが出来なかった=「産まれる前に死ぬ」イヴェールは
屋根裏世界(別の地平)で誕生…勿論肉体を持った人間じゃなくなんらかの"超越した存在"として。
檻の中三部作、一作目の"屋根裏の少女"はインストゥリメンタルだけど、歌詞はある。
ミシェルが実父のジェセフ=マールブランシェに鎖で繋がれ屋根裏に監禁されている時の物語。
その物語の中に「異変に気付いた狂人が 死に物狂いで少女の細い頸を絞める」という一節がある。
鎖で繋いでまで閉じ込めておきたかった大切な少女を殺してしまわなければいけないような"異変"。
実父だからって手を出さないとは限らない。だってこの実父は"狂人"だし。
即ち、この異変ってのは妊娠じゃないかと。
しかしその後の"檻の中他2作"では子供なんか出て来ない。早計かも知れないが、流産したんだろう。
「…赤いキャンバスと空になった絵の具…。」
これは父親を殺害したとも、流産による出血とも見える。
そして絵の具が空になったのなら何かを描いた筈。
「白いキャンバスと3色の絵の具 少女の心は 白いキャンバスの中…」
「そんなに悲しそうな顔をして どうしたのババ? そうだ…ババの幸せを描いてあげる。」
ミシェルは自分の身体に子供が宿っていることを知っていた?
そして"いずれ産まれ来る自分の子供として"キャンバスに描き、"イヴェール"という名前をつけたのでは…。
ミシェルが実父に何をされているのか解っていたなら、パパの幸せ=二人の間の子供という想像もできたかも。
子供は産まれておらず、しかし"イヴェール"という存在(概念)はミシェルの中で産まれている。
さらに、「私…お友達が 欲しいな…。」
「 閉ざされた少女の世界はやがて右手に神を…左手に悪魔を宿した…」
これは両方とも"双子の人形"のことだと考えるのは無理が在るだろうか?
さて、中間を飛ばしていきなり終わり、"檻の中の花"で、13人の少年との事件。
13人の少年の内誰かとの間に子供ができたと言うことは考えられないか。
「今後こそ"イヴェール(子供)"を」と。
ひょっとするとミシェルの"檻"とは"少女であること=枯れない花=変われざること"かも知れない。
子を孕み、産み、「"母"になれば"変われざる"という檻から抜け出せると。
"変われざる"ことを"誰もが持っている変身願望"だとすれば「我々もまた〜」と合致する。
※ミシェルは"若い肢体(ジュネスコール)"のまま"枯れない花(闇に囚われた花は咲き続ける=吸血鬼/"少年の体液は仄甘く"より)"となり、死ぬときにはいきなり"老婆"だった。これは"枯れてしまった"という表現ではないかとは思う
引用多い上長文になってしまいました…。
ログざっと目を通しましたが、該出でしたら笑って下さい…。
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