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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
566:chiffon2007/01/08(月) 00:48AAS
いつのまにかa happy new yeah!から何日もたちましたねー。
今回は、朝夜の後ろのサーッ、11文字の最後のカチャッカタッサーッっと続く音について。
以前「映写機」であるというレスを見ていました。
たまたま実物を聞く機会があったので思ったのですが、
これって実は「蓄音機」ではないのでしょうか。
風車の音もディスクが回ることと廻り廻るというのをかけているのかなあと。
憎しみ廻る風車と生と死の物語(生きた証)を示す廻るディスク
二つの風車が廻り続ける。
皆さんの意見を見て考えたのですが、少年(ローランサン)は”ピアノ”の詩を歌っている。
よって、この風車の少年はイヴェールに繋がる人物で間違いないと思います。
11文字の伝言は、イヴェールに繋がる子に送った詩であり、
その詩を何らかの理由で見守れないので、ピアノの曲として送った。
しかし、賢者の導く「嘘」によってピアノだけの詩は「おりあわせ〜」の詩に変わる。
本来持たせた「幸せにおなりなさい」という生きた(繋がってきた)証としてのロマンはきえてしまった。
<生まれて来る朝>と<死んで行く夜の詩(物語)>→生まれて来る前に死んで行く僕
生まれて来る朝がくるのに、死んで行く夜の詩がきてしまい、死んで行く。
11文字の最後の部分は少年の詠うピアノの曲に似ています。
この部分でも蓄音機をかけていると考えると、最初がピアノのみの録音されたもの。
しかし、それではしっかりとイヴェールの元までは嘘が混じって届かなかった。
なので、イヴェールはそこに新しく詠いなおして繋げなおそうとしたと考えました。
だからこそ、そのピアノだった曲に自分と人形での詩を加えて、
追憶の中に灯されてきた詩を上書きする。(ピアノの曲に、自らの詩を灯す)
朝と夜は蓄音機による音楽から始まる(繋がる)とすれば、
最初の「生まれて来る朝と〜色したピエール」
つまりその部分が”繋がる為”のイヴェールが作った詩(歌詞)ではないでしょうか。
ブックレットのその部分の後の不自然な空白もそれを表しているようにみえます。
そもそも幻想ロマン「第五の地平線」なので、そのままの状態が幻想の偽られた状態なので、
生きたいと願うロマン。今度こそ僕の詩で幻想に騙されないようにと詠い続けるといった感じでしょうか。
そういえば上にあげた不自然な空白のとこの丸いシミが涙にみえてしょうがないです。
泣きながらイヴェールが詠ってるとか・・。
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