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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
813:ぺん 2008/01/23(水) 01:26:48 ID:wSWq3WYg はじめまして。 サンホラを最近知ったばかりの初心者ですが、私なりに『Roman』を解釈をしてみようかな、と思いました。 (もし既に似たようなことをおっしゃった方がいたなら、申し訳ありません…) 「黄昏の賢者」の中の言葉で「君が来た朝を〜」というくだりがあります。 実際、これは曲中では子を産むか否かを悩む女性に向けられた言葉ではありますが、 ・今まで生きてきた自分の人生を後悔→さらなる痛みを生み、それを繰り返す ・今までの人生とこれからの人生を肯定→新たな結果や、別の人の生の肯定へ繋がる ということを暗に示している言葉だと解釈するとします。 これを前提として、『Roman』内のそれぞれの曲の主人公達が自らの人生を肯定したか否かを考えてみました。 (「朝と夜の物語」、「呪われし宝石」に関しては後々に重要になってくるので、ここでは含まないことにします。) すると、様々な苦難や葛藤の道のりを歩んできた人物も数多くいますが、そのほとんどが最終的には 自らの人生を肯定しているように見えます。 逆に、明確に自らの人生へ後悔を示したのは「緋色の風車」の少年のみである様に思われました。 この少年が「見えざる腕」に登場するローランサンであると仮定するなら、彼が生み出したのは 憎しみの連鎖であり、たしかに「さらなる痛み」であったといえるのではないでしょうか。 そんなローランサンが「殺戮の女王・ミシェル」という、関わる人物を次々と不幸に陥れ、憎しみの 連鎖を繰り返させる宝石の物語(呪われし宝石)に登場するのも、何か因縁めいたものを感じさせられます。 では「呪われし宝石」に登場する宝石ミシェル、兄イヴェール、盗賊イヴェール、ノエル、双子の人形 について私が考えたことを述べていこうかと思います。 この曲では、宝石を発見した兄イヴェールは欲に目のくらんだ鉱山の管理者に殺されたような描写があります。 彼はおそらく、「妹のために宝石を持って帰れなかった」という後悔により、自分の人生を肯定できない まま死んでしまったのだと思います。そして「後悔がさらなる痛みを生む」という言葉通り、彼は生まれ 変わっても(盗賊イヴェールとして)「殺戮の女王」を開放し、それが結果的に新たな犠牲へとつながる… という憎しみの連鎖の中から抜け出せなくなってしまったのではないかと。 続きます
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