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【Roman】総 合 考 察 ト ピ
399:ルオン 2006/12/19(火) 16:49 続きです。 時系列に関してですが。 ここでまず、私の中の前提条件を書くのを忘れておりました。つまりはイヴェールと称される人間は「Hiver Laurant」なのではないかということです。(なにせ、ブックレットを見たときに、歌い手が彼、イヴェールであるので、どうもHiverと聞くとLaurantと思ってしまう) なので、この前提に基づけば、『宝石』で「宝石」を解放しているのはイヴェール=ローランということになります。ですから、大黒さんのHiver=宝石の解放者という説は私も同意したいと思います。 『腕』に関して言えば、時代背景までは良く解りませんが、赤も金も同一の始祖を持つ可能性も無くは無いかな、とか思ってしまいました。単語の意味が良く解りませんが、金ローランがシュバリエと呼ばれていた気がするので、赤ローラン、もしくは柱の影の少年がHiverという名を背負っているのかもとも思ったり。この意見に関してはなんとなくなので、流していただいても結構です。 Hiver=Hiver Laurantと私は考えているので、「賢者が監視しているローラン」は「賢者が監視しているHiver」とも言い換えることも出来るので、この点でも大黒さんと同じ意見です。 最大の問題はHiverの姓が必ずLaurantである根拠が乏しいということなんですよね; ただ、『朝と夜』の歌い手、アルバム中に出てくる名がHiver,Laurant,及びLaurancinということから、こう考えています。 もしかしたら、Laurantの家系のなかでもHiverの名を持つものが「宝石の解放者」なのかも。そのHiverの間には名も知らぬLaurant達がいて、それがHiverの出てこない歌だとすれば、Laurantを軸に物語を考察できるかな、と思った次第でした。 女性も何名か名前が出てますが、彼女達は何かしらでLaurant及びHiverにかかわりのある人物かと。 人形に関しては、大黒さんの意見も面白いなぁと思いました。 私の考えでは、其の役目を賢者が担ってしまっているので…。 もしかしたら、人形達と賢者が鍵なのかも、と思ってしまったり。 くどく、長くなってしまいましたが、うまく解答できていれば幸いです。 更なる物語の核心へ近づく手助けになれれば・・・と思います。
400:大黒 2006/12/19(火) 21:46 >>395むりゃんさん んー、ルキアは黒の教団の中でも特別な存在だったと思うのですよ いうなればノアの後継者だったのではないかと。だから組織から逃げ出した事も大目に見られてるのかなと思ってます まあ、この辺の話はクロセカのスレ建ててやれって感じなのでこの辺でやめましょうか(笑) Hiverが生まれてこなくても確かに『僕たちはもう逢えなくても』が成立しますね Hiverは自分ではロマンをまだ探せない状態だと思います。そして人形にそこで繰り広げられると思われるロマンを探させて最終的に生まれるに至るかどうか判断してるのだと考えます その後『総体Hiver』によって1人のHiverが『解放者Hiver』へと選ばれる……という風に解釈してます 風車の宝石…というか硝子細工は『殺戮の女王』と対になる物ですか 確かに『緋色の風車』の前の少年と少女が恋仲だとしたらその解釈は面白いですね 『葡萄酒』の方は継母の心の闇を表す高笑いですか。これは確かにその通りかもしれません ただ 『継母の《宝石》が赤の微笑を浮かべた』 という歌詞を見るとやっぱり『殺戮の女王』の存在を感じてしまいます。特に《》で強調されてるあたりが 確かにはっきりと殺戮の女王が出てくるのは『呪われし宝石』だけですから、むしろむりゃんさんの解釈の方が自然かもしれません ただ、私は影に日向に殺戮の女王の存在を感じるのです >>396amirenさん 確かに、私も『星屑の革紐』や『美しきもの』はHiverは誕生してないロマンだと思ってます 「僕が生まれてくるに至る物語は在るのだろうか?」と問いかけてくるという事は生まれるに至らない物語が存在するというのも自然な事だと思います ただ、私の中で整理し切れてないのはなぜ紫陽花がそんな嘘をつく必要があったのかという事です Hiverを自分の側におくため? 私は双児の人形は『解放者Hiver』と時に共に時に対になる存在だと考えてるので嘘をつく理由がみつかりません もう1つ屋根裏のミシェルというか13人の少年の件ですが歌詞の中に 『『Michele Malebranche』による青少年連続拉致殺害事件』 『『Rouen』郊外の廃屋にて多数の腐乱死体が発見される。』 『当時行方不明となっていた13人の少年達は、変わり果てた姿で干乾びたような老婆『Michele』の遺体に折り重なっていた…。』 と明記されてます。ここから13人の少年は発見時すでに死亡してると考えられるのではないでしょうか? ミシェルが新しいRomanというか地平を生み出そうとしていたという解釈には賛成したいと思います 偏執的なまでに自らを閉じ込める狭い檻(地平線)から抜け出したかったと『檻の中の花』にもありますし ただ、それも失敗に終わりミシェルは生涯を閉じた。そして我々もまたミシェルと同じ檻の中にいる。この『檻』の解釈についてはいろいろと説が出てるのでここでは置きますね ちなみに私は檻=社会的な模範や常識と考えてます
401:大黒 2006/12/19(火) 22:04 連投すみません。長くなりそうだったので続きです >>398-399ルオンさん 死に際に自分の存在意義を考えるという解釈は新鮮な物だと思います ただ、この場合「僕の代わりに廻っておくれ」というのを誰に向けて言ってるかによって解釈の道が大きく別れそうな気がしますが 双児の人形?これを聞いてる私達? 賢者に関しては前々から屋根裏と同一人物だと思ってたので違和感なく受け入れられました 確かに私達はそれぞれ違った視点で地平線という名の物語を見てると思います。だからこそ人によって違った解釈が出てくるしそれをこうやって発表する場が必要になってくるんだと Romanの地平から屋根裏の地平を見るとそこには13人の少年の死体と干からびた老婆ミシェルの死体そして解放を望みHiverを生み出そうとする殺戮の女王の意思が見えるのかもしれませんね そう考えると不毛というか殺伐とした地平に映ると思います イヴェール=Hiver Laurantという考えはあまりした事なかったです(ぉ) Hiver Laurantは『朝と夜の物語』で登場するHiverの総体のような存在で殺戮の女王が解放を望んだ時殺戮の女王に近づくRomanをもつHiverに自らの魂のような物を送り込み確実に殺戮の女王を解放させる存在だと思ってたので もしかしたらルオンさんのいうように『解放者Hiver』は時代や場所が違ってもLaurantの姓を名乗ってるのかもしれません 金ローランは確かに赤ローランへの復讐へ赴く時シュバリエといわれてましたね。これについては私もフランス語さっぱりなのでどういう意味なのかは解りません(笑) Laurantの家系のなかでもHiverの名を持つものが「宝石の解放者」という考えは前述した通りちょっと苦しいところもありますが面白い考えだと思います そう考えるとこのRomanというアルバムはLaurantの名を持つ者達のロマンの集合体と考える事が出来ますね
402:amiren 2006/12/19(火) 22:42 >>400大黒さん まず、紫陽花の件ですが私は朝側の曲に生まれてくるに至る物語が在ったのではないかと考えております。 夜側に生まれてくるに至る物語はなかったのでは?と判断したからです(根拠には乏しいですが) そして、何故紫陽花がそのようにしたかと言うとやはりミシェルと繋がっていてイヴェールが生まれないようにってのが考えです さて、そのミシェルの件ですが「さぁ、生まれておいでなさい Hiver」と言ったのは死ぬ前でしょうか?死んでからでしょうか? 死ぬ前と考えた場合、ミシェルは干乾びてませんし少年もまだ腐乱してないのでは?そもそも屋根裏は発見された時に近い時期の曲なのでしょうか? あと、我々もまたSound Horizonという思考の檻から抜け出そうにありませんがと言ったのは解釈ではなく私の心境です^^; ややこしいこと書いてごめんなさい
403:amiren 2006/12/19(火) 22:47 連投すみません。 訂正 そのミシェルの件ですが「さぁ、生まれておいでなさい Hiver」と言ったのは × そのミシェルの件ですが「さぁ、生まれておいでなさい Hiver」とミシェルが言った場合 ○ ミシェル言ったように決め付けたような文だったので訂正します。
404:大黒 2006/12/19(火) 22:54 >>402-403amirenさん ふむ…双児の人形はミシェルと繋がってるとお考えですか 私は殺戮の女王と繋がってると考えてるのでミシェルとの繋がりは考えた事ありませんでした 「さぁ、生まれておいでなさい Hiver」といったのはミシェルではなく殺戮の女王の意思だと思います 根拠…というには少し弱いかもしれませんが私は『黄昏の賢者』のクリストフ=『屋根裏』の男=『檻の中の花』のクリストフだと思ってます つまり、クリストフが生きてる時代はミシェルが死んで1世紀が経過してる時代になります そしてRomanの中でクリストフが出てくるという事はミシェルが生きてたのは遠い過去の物語になるからです
405:むりゃん 2006/12/19(火) 23:09 >>400大黒さん 歌詞の最初の方にある、『哀しみに煌めく《宝石》』というのを『哀しみに煌めく心』と解釈しまして、その延長で私はそう解釈しました(『エルの天秤』でアビスに依頼していたのは伯爵だったけれど、提案者は継母だった。これからまた贅沢が出来る、と笑う継母の欲に濡れた心……とか想像しながら)。が、『殺戮の女王』の影を感じずにはいられないのも確かです。 人の人生の中に割り込めないと、知った瞬間白骨化するイヴェール。時が巻き戻り、自分が死んでいる事を思い出して白骨化するイヴェール。生まれるには、まず、死ななければいけない事を知って白骨化するイヴェール……。生まれるに至る物語を見つけた瞬間、生と死の狭間から解き放たれ、死に傾くイヴェール……(アナロマのジャケットは不のイメージが強い気がするけれど、実際“生まれ行く”前兆を表している……、ロマンを見つけた状態……とか)。 復活の前に死がある、とは誰の言葉でしたでしょうか……。 それにしても、みんな自分に正直に生きている気がして、誰も嘘吐きに見えない……。
406:amiren 2006/12/19(火) 23:12 >大黒さん 賢者についてはルオンさんと同じ考えです。勝手に抜き出すのは失礼と思いますが・・・ 彼が地平線を越えられる=時間の概念に囚われない存在 これとまったく同じ考えです。 だからこそクリストフは1世紀前の情報が詳しく手に入れてたのではないでしょうか? あと地平を越えれる存在として、黄昏の賢者の最後に「探したぞクリストフ」という台詞は他の地平に関与しすぎた事で追われてるのではないかと少し思っています。
407:ルオン 2006/12/19(火) 23:32 >>401 大黒さん 返信ありがとうございます。 「僕の代わりに廻っておくれ」はその台詞の後「ウィムッシュ」と人形達が答えているので、人形に向けた言葉だと思います。これがあるので、人形はHiverに従うものであり、賢者のほうが「監視者」に当たるのでは?と考えた、というのもあります。 まぁ、人形が従うふりをして、Hiverの一番近くにいると考えることも出来るかもしれませんが。 地平線に関する解釈に関しては、理解していただけた様で何よりです。まさしく、その意味での不毛の地平をいいたかった(笑) イヴェール=Hiver Laurantは考えたことなかったですか〜w けれど、大黒さんのおっしゃるHiverの総体による、宝石の解放に関しては、ほぼ同意見になるかな、と思います。 私の場合、総体というよりはLaurantという血縁による、と考えてるという違いがあるくらいで。 私がLaurantにこだわるのは、歌の中にさんざんLaurantが出てくるからなんですよね。意図無く、この姓が多用されるとは思えなくて(苦笑) 赤ローラン金ローランに関してはそんなに名前に関して気にしていない、という部分が、私にはあります。この物語のなかに「宝石」は出てきませんしね。Hiverとしての解放者の役目はないような物語ですから。 Laurantの中でもHiverが宝石の解放者という考えは自分でもちょっと苦しいかなと思ってます;もう少し、裏づけを考えなければ。 思いのほか、大黒さんから主だった反論意見が出なかったので、ちょっと喜んでいたり(笑) >>406 amirenさん 抜き出し大歓迎です。同意していただくのは嬉しいことですし、意見がありましたらそれもまたしかり。 >>404で大黒さんが『黄昏』クリストフ=『屋根裏』の男=『檻花』クリストフだとしたら、やはり時間に囚われないと考えるしか・・・ もしも彼が、世界の中心に立ち続ける存在なら、『屋根裏』の地平線も『第五の地平線』も、それこそ『檻花』の地平線も見ることが出来るのではないかと少し考えました。地平線の存在する世界は、もし同じ場所だったとしても、時間と共に変化したりもしますしね。 「探したぞ、クリストフ」に関しては興味深い意見だと思いました。
408:大黒 2006/12/20(水) 00:12 今日は忙しいな(笑) >>405むりゃんさん んー、『エルの天秤』と『歓びと悲しみの葡萄酒』は繋がらないと思いますけど 『エルの天秤』で伯爵が依頼したのは使用人の抹殺と娘の奪還で 『歓びと哀しみの葡萄酒』の場合は伯爵が最後の切り札として(恐らく自分の家より格上の家に)娘を強制的に嫁がせる事ですから Hiverの死の螺旋は興味深いと思います。ただ、生と死の狭間から解き放たれ、死に傾くイヴェールというのは『朝と夜の物語』の『傾かざる冬の天秤』と微妙にマッチしない気がするのですが アナザーについては手元にないのでノーコメントにします。本当は欲しいんだけど存在を知った時には予約締め切ってたので(笑) 嘘をついてるのは誰なんでしょうね。もしかしたらこのRomanという地平線自体が誰かの見てる夢で虚構の物語だったりとかちょっと思いつきで書いてみましたがどうでしょう >>406amirenさん うーん、賢者はタイムトラベラーですか なんだかファンタジー色の強いサンホラ作品の中で1人SFですね でも確かにそう考えると1世紀前の情報でも詳しく入手できるのは間違いないんですよね…だから喉にひっかかった魚の骨みたいにこの説を切り捨てられないんです 「探したぞクリストフ」の解釈は面白いと思います。確かにミシェルの犯罪動機やその生涯を研究したりクロエの話し相手になったりとあちこちの地平線で問題行動というか干渉してそうですからね >>407ルオンさん 人形向けですか。確かに「ウィムッシュ」という台詞が入ってますね。そして恐らくHiver Laurantが人形に向けた「さあ、行っておいで」という言葉も イヴェール=Hiver Laurantを考えた事がなかったというよりHiver Laurantをジャケット真ん中の男にした瞬間に『総体Hiver』が誕生したといった方が正確ですね 赤ローラン金ローランというか『見えざる腕』には直接「殺戮の女王」は出てきませんがその影響らしき復讐の連鎖が感じられます 赤ローランと金ローラン、戦場で互いの腕を切り落とされる(見えざる腕) ↓ 赤ローラン、とある村を襲撃して少女を殺す(緋色の風車) ↓ 金ローランやさぐれた生活から赤ローランへの復讐を決意する(見えざる腕) ↓ 異国の酒場で赤ローランと金ローラン、再会する(見えざる腕) ↓ 金ローランが赤ローランを殺そうとした時横からローランサン(緋色の少年)が赤ローランを殺す(見えざる腕) ↓ 鳶色の瞳の少年、自分の父親(?)が殺される現場を目撃する(見えざる腕) ↓ 鳶色の瞳の少年、敵討ちを誓う(語られざるRoman?) という具合に 最初と2番目はどちらが先でもどちらが後でも問題ないと思います こういった復讐による殺意も「殺戮の女王」の呪いの1つの形として捉えていいのではないでしょうか? そしてやはりクリストフはタイムトラベラーでないと苦しいですか… うーん、確かに3つが同じ時間軸にあるという確証はないし、『檻花』から1世紀が過ぎてるという記述を考えるとそうなるのか
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