【Roman】総 合 考 察 ト ピ
643:Arnearthian 2007/01/18(木) 16:22AAS
●『風車』
(追憶に揺れる『風車』、二つの風車は廻り続けるだろう、憎しみの風車
《血色の風車》綺麗な花を散らせて、《緋色の風車》綺麗な花を咲かせて、・・等)
 ・通常:風を動力として動く装置。
     麦を挽いたりする装置であることから、田園風景などを思い浮かべる。
 ・Roman:「廻る」と一緒に使われる事が多い。
       特に復讐、死のイメージで使われている事が多い印象。
  =きっかけ(風)を動機(動力)にして起こす(動く)行動?
   つまり過去から来る動機と、それに対する行動。復讐はその一例に過ぎない。

○『廻る』
 (廻り逢う、憎しみ廻る世界に、廻るよ廻る...死に神の回転盤)
 ・通常:軸を中心に回転する。あちこち歩く。
 ・Roman:「風車」と一緒にで使われる事が多い。この場合「(『風車』が)動く」の意味。
      他にも「地平(線)を廻る」など。この場合「めぐる」と読む場合も。
      「回る」という書き方はあまりしていない。
      時に、「生命(焔)」と一緒に使われる。(親→子への流れ?)
  =順を辿って事象が流れていく。
   また、「永遠に繰り返す」というような印象も時折感じる。


●『宝石』
 (良く似た色をした宝石、其の宝石を『幸福』と謳うならば、その宝石はとても壊れ易い)
 ・通常:高価な石。装飾品。
     「貴重なもの」の意味で使われる。さらに「富」「財産」などを連想。
 ・Roman:『殺戮の女王』。特に「赤」と一緒に使われるとほぼ確定か。
      他にも「大切なもの」の意味を感じさせる事もいくつか。
  =(良くも悪くも)大切なもの。それはとかく失われ易い。
   どんな犠牲を払ってでも手に入れたい、守りたいもの。

○『煌めく』
 (君と歩いた...暗闇に煌めく世界を、哀しみに煌めく《宝石》)
 ・通常:光り輝く。
 ・Roman:『宝石』と続く事が多い。
     それ以外だと、3,『腕』での「斜陽の影に刃は緋黒く煌めいて」
            5,『星屑』での「暗闇に煌めく世界を」
            10,『賢者』での「煌めく永遠の星屑」
  =宝石(大切なもの)へと誘う、あるいは欲望を駆り立てる、というような表現。
   特に、既に(未だ)届かない物事が、美しく、掛け替えのないと感じる様子。

●『焔』
 (彷徨える焔、美しい焔、躍るよ...躍る...焔のように、この世に灯った小さな《焔》
  歓びに揺らぐ焔、長いようで短い焔、詩は時として焔となり………等)
 ・通常:燃える炎。熱及び光を発する。
     「火」を連想するなら、破壊的な象徴。燃やし、失わせる。
     他にも、「情熱」「活気」「温かいもの」など。生命が活動する様。
 ・Roman:「ひかり」「ほのお」と読む。
      「命」の意味で使われる事が多い。
      時には単純な「命」ではなく、人生までも含めたものとしても用いられている。
      8,『美しき』では、「病の焔に灼かれながら」と、失う意味で用いられている。
  =他人が感じる別の命の存在。更にはその人の生き様までも含む。

○『揺らめく』『揺らぐ』
 (歓びに揺らぐ焔、焔の揺らめきの外に)
 ・通常:ゆれ動く。
     “心”の場合、「動揺」など、「迷い」の意味もある。
 ・Ropman:出てくるのは二回だけ。
      おそらく「心が脈打つ」ようなニュアンスで使われている?
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