下
【Roman】02.焔 【考察】
44:大黒 2006/12/12(火) 22:59 >>42すなどけーさん うーん、どうなんでしょうねぇ…確かに複数の曲との繋がりを匂わせる曲もありますが 『焔』と『笛吹き男とパレード』ですか 私はとくにそうは思わなかったですね 葬列というのは『生まれぬ君』『目覚めぬ君』への葬儀の列であって特に意味はないと思います 歩み続けるより他にはないというのは悲しみに暮れて何も出来ない状態を表してるのではないでしょうか 現実の葬式でも葬列はなくても葬儀中は何をする気力も出てこないですし メ(否定接続詞)で閉じた書物については前述の通りです 憎しみ廻る世界というのは戦乱に渦巻いていた世界の事だと思います。ただ、私は『焔』そのものは平和な時代に歌われた歌だと思ってます 《物語》を歌うのは誰かは明示されてませんがもしかしたら『生まれぬ君』『目覚めぬ君』ではないでしょうか ただ懐かしき調べというところを見ると母親が詩ってるのかもしれませんが 『焔』というタイトルには戦乱という暗闇の中で燃える平和という光を感じました などと愚考してみましたがどうでしょう >>43むりゃんさん 『焔』と『屋根裏』の繋がりは考えた事ないですねぇ ただ、『永遠を生きられない以上 全てを識る由もなく』 という歌詞もあるのでここでの書は『屋根裏』よりも『否定接続詞で綴じた書物』にかかってると思います 『歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか』というのは人間は運命に定められて生きていくのか、自ら運命を切り開いていくのかというよう解釈しました 例えば、Hiverなどは『書が歴史を創』った一人だと思います
45:むりゃん 2006/12/13(水) 21:16 >>44大黒さん 『永遠を〜〜』の部分は、異様に気になる部分です。サンホラの世界には、少なくとも一人、永遠を手に入れた男が居たはずなんですがね……。 確かに、そっちの解釈の方が自然ですね。 やり直しがきくのでは? と思ったのは、イヴェールは『朝と夜』の時点では、ちゅうぶらりんな状態だと常々思っているからなのです。『生まれてくる前に 死んで行く』なのですから、予定でしょう。このままで行くと、皆様が考えていらっしゃるように流産になるのでは。それは彼の望む「物語」か?その望まぬ運命に逆らわずにきたのが、この『焔』の歌なのでは? と、考えたのです。 なんだか、他のトラックには皆二通りの解釈があり、それは「生」か「死」かを考える人間が判断し、「天秤」にかける事により、生まれる運命が変わるのではないか。それが望まぬ運命ならやり直せば良い。と言われてるような気がしたのです。 最後スレ違いすみません……。
46:だすとボックス 2006/12/15(金) 00:00 大黒様 一つだけ反論の反論を… 焔の時代はまだ平和ではなかったと思います 平和の前には戦争がある…と言っている(これは要約ですが)のですから 戦争中に戻って話を進めているか 戦争が終わってすぐのことかと… 戦争の終わり=平和と言うわけではないですし… 生意気言ってすみません(汗
47:大黒 2006/12/15(金) 20:46 >>45むりゃんさん 永遠を手に入れた男…誰でしょう。正直解りません(笑) 『Lost』の永遠の少年かなぁとも思いましたがそれなら男なんて書かないですよね 確かに『朝と夜』でもHiverは死産っぽい事を歌ってますね いや、死産でも産まれた事に違いはないからもっと前の段階をいってるのかな? 『焔』の場合は死産した子供がHiverかそうでないかで2通りの解釈も出来ると思いますよ もし子供がHiverでないのならこの曲も『星屑の革紐』や『美しきもの』と同じく独立した曲になってくるでしょうし >>46だすとボックスさん 確かに戦争の終わり=平和ではないですね。ここは二元論で語った自分のミスみたいです。すみません ただ、『焔』は少なくとも戦争中の歌ではないと思います 『幾許かの平和と呼ばれる光 其の影には常に悲惨な争いが0101った』 という歌詞を 「今我々が享受してる平和は決して表舞台に出る事のない沢山の戦争という多大な犠牲によって成り立っているのだ」 という風に解釈してみてるので 『焔』が歌われた時期は戦後間もない混乱期なのかもしれませんね
48:むりゃん 2006/12/15(金) 23:47 >>47大黒さん 予言者ノアの事です。記憶が確かなら、あの人は「永遠を手に入れた男」であります。 私は、「自分の運命は死産である」と歌っているように聴こえます。「死んで行く」人間は、まだ死んでいません。 確かに、子供が誰かは不確かですね。 「双子の人形」もあの人形かどうかは、謎ですね。『歓びに〜〜』の部分で歌われるのが、菫と紫陽花の姫ならば、棺に収められた時点で一種の精霊化している気がして、なんだか、私には不思議です。別の人形ならば、別人かもしれないですね。
49:大黒 2006/12/16(土) 00:02 >>48むりゃんさん ノアの事でしたか。あの男が手に入れたのは永遠というよりも歴史ではないかと まあ未来まで書かれた改竄を決して許さない歴史書という時点で永遠に限りなく近づきますね 『朝と夜の物語』でHiverがそう歌ってたとすると『焔』ともリンクしてきますね。独立させて考えるよりこっちの方が面白いかな 死産したのがHiverだとして 私は一緒に弔われたのは菫と紫陽花の姫だと思います ただ、この時点では菫と紫陽花の姫もただの双児の人形で死産したHiverが天に昇っていった時にむりゃんさんが言ってるように一種の精霊になったのだと思います そこで初めて菫と紫陽花の姫の名を冠したのではないでしょうか
50:文 2006/12/18(月) 04:14 失礼します。 皆様の意見を拝見していて、私見ながらこの曲単体の突っ込んだ解釈をしてみました。 その前に、他の曲と照らし合わせてみると、 少年は剣を…の『神々の愛した楽園』 ・歴史は唯記される…… =ブラッククロニクル? ・物語は詠うように紡がれ続ける…… ・物語は頁を捲るように紡がれ続ける→ 物語≒ロマン? ※歴史と物語が分けられて存在している点。 この二つは切り離して考えられるのかも。 他にも、 ・死を抱き眠る冥闇の水面渡り揺れる焔 ・その灯火を命と呼ぶなら→言霊は力と成るでしょう 言霊≒詩? とか、ゴロゴロ似通った歌詞が。 またRomanの他の楽曲も聴いて見ると。 『美しきもの』 苦しみにたゆたう生存の荒野を〜≒死を抱き眠る冥闇の水面…… 『黄昏の賢者』 まだ見ぬ者へと=子 繋がる歌物語(ものがたり)=母あるいは父の生 詩を灯す物語(ロマン)……詩≒焔?子?→子を成した父母の愛の物語? 『11文字の伝言』 私が生きた物語の証≒子の生 私の物語の意味≒物語を繋いだ? などなど、色んな繋がりが。 この中で特に注目すべき言葉として、 灯=灯火=《焔》≒命≒希望? 未来≒子≒希望? 人生≒物語 をあげておきます。 というわけで以下歌詞の分析です……偏った私見ですが。 瞳を閉じて暗闇に……≒死を抱き眠る冥闇の水面…… (目を閉じて暗闇の中)そっと触れた温かな光=小さな鼓動≒命 否定接続詞で閉じた書物≒ブラッククロニクル?=決定された終末・死 そっと触れた灼かな光=誰かの『焔』=命 ◆生と死の対比か? 我等が歩んだ此の日々を生まれる者に繋ごう...≒またその仔らへと託すのでしょう...遥かなる《年月》の祈りを…… 我等が愛した此の世界(ばしょ)を 愛しい者に遺そう...≒まだあの空へと詠うのでしょう...愚かなる《人々》の祈りを…… ◆時には避けられぬ闘争を経て、未来へと託されていくものもある、くらいですか? 煌く砂が零れても≒銀色の砂時計の砂が尽きる=死 愛した花が枯れても=死 契った指が離れても=別離あるいは死 朝と夜を繰り返し《生命》(ひと)は巡り続ける……=人生?輪廻?母と子の『繋がり』? 美しい『焔』(ひかり)を見た=朝陽≒希望? 死を抱く暗闇の地平に=夜≒絶望? 憎しみ廻る世界に≒たったひとつを天秤に架けて→争いは廻るでしょう 幾つかの『愛の詩』を灯そう≒『焔』を灯そう→命を灯そう? ◆この憎しみと争いの耐えない世界で、愛し合い、希望たる子を成して……とかそんな意味合いですか。 何れ程夜が永くとも、何れ朝は訪れる――≒耐えられぬ痛みなど何一つ訪れないものさ...(焔・ワンコーラス目のほうの歌詞) 独りで〜……=第五の地平線Romanの解釈ににまつわる云々、すみませんがはしょります(汗) 誰かが綴った此の詩を=ここが解釈しきれず。この『焔』という歌そのもの? 歴史が書を作るのか〜≒ブラッククロニクル? 永遠を生きられない以上、全てを識る由もなく ※永遠を手に入れた魔術師=ノア 朝と夜の地平を廻る『第五の旅路』≒朝と夜を繰り返し《生命》は廻り続ける……(焔・前段) ※『第五の旅路』=Roman≒人生、か? 離れたものが再び繋がる日は〜≒父母から子へと受け継がれる生=物語のことか。 ◆要するに、有限の命では某誰かのように未来を含めたこの世界の全てをメタ視点で観測することは土台不可能。 その先に絶望が待ってようがその果てに終末が待ってようが、先の見えない『暗闇』、苦しみの生を、 『焔』で照らして……『希望』を信じて歩んでいくしかないのですよ、ってとこですか。 世界とか大それたものに関わらない、ごく普通の人間の、ごく普通の生き様=人生=ロマンの賛美? 懐かしき調べ 其れは誰の唇か―― 嗚呼...《物語》を詩うのは…… ◆結びとして言うと、この焔という歌、人生讃歌、生命讃歌なのかなあと思ってます。 争いや苦しみに満ちた世界を、命という灯火・焔をもちて歩いていく……とかそんな。 長々と失礼しました。
51:たこルック 2006/12/24(日) 11:51 「焔」は意図して全体の印象を曖昧、抽象的にしている曲だと思います。 それは曲の表現せんとするものの括りが大変広く、今までの作品含めた「世界」全体をうたう曲として つくられたからでは無いでしょうか。 最初の「葬列に参列する者」達というのは「世界」での生を終え、この世を去ろうとしている者達で、 この「世界」(この世)とあの世の間にある、雨の降り続く空間のようなものを進みつづけあの世に向かい、 次に生まれ変わるのを待つ(輪廻)他ない、という事を表現しているのかなと思いました。 映像で例えると、 最初にその「葬列」の様子を描写(死のイメージ) ↓ この「世界」でのいろいろな場面、史実、いろいろな時代、それぞれの「世界」(生、この世のイメージ) がカットイン ↓ 葬列への参加=死の具体的な描写、「とある死」の描写としての「小さな棺」の描写(死のイメージ) ↓ またいろいろな場面のカットイン ↓ まとめのナレーションでしめくくり という流れになっているのではないかと思いました。 つまり、数多の気になるキーワードは今までの作品の様々な物語をふっと想起させる ためにちりばめてあるに過ぎず、(中には至極具体的に作品名・曲名が上がりそうなものもありますが) もっと抽象的に、大きなくくりで「世界」の生と死を主題に据えた曲… それが「焔」なのではないかと。
52:chiffon 2006/12/24(日) 14:32 >>50文さん 興味深くみさせてもらいました。 少年は剣を…との繋がりが多くあるようで難しい。 参考にさせて貰ったので、終端との繋がりを作ってみると、 此れは〜誰の正義か?までは既存にある詩(故郷に伝わる詩?)を、立ち向かってゆく様になぞらえておいたもの。 romanと繋がるのは点いてゆく〜少年の唇……まで。 注目すべきは「世界が失った可能性を取り戻すのは誰の剣か?」 可能性=平和とすると、聖戦時代に帝国が支配していき平和が見えない状態で、 平和を取り戻す可能性があるのは誰かという問いかけかもしれません。 この詩を口ずさめるのはローラン、もっと言うとイヴェールの繋がりのある人物であり、 ハンカチを送られた少年なのではないかなあ。 11文字は戦争中に村?から母親が少年をハンカチを持たせて逃がす。 諦めずに勇敢に立ち向かいなさいと見送る。 黄昏→11文字は繋がっているようで繋がっていないのかも。 そうなれば追憶を遡る人形の時間的には筋が通ります。 時代背景が無いので言及できませんが・・・。 そして風車はその真っ最中。とりあえずいきなり逃がされた少年は、 パニックになりながらも宝物を持って逃げようとする。 神々〜の詩は、それを見送りながら死んで行く母親の詩なのかも。 何故11文字が母親のみの視点なのか、父の無念を、母の悲しみを というので父親は戦争で死んでしまっていると考えられます。 ”異なる世界を繋ぐ《門》は開かれる”が最もひっかかるのですが、 やはりロマンの中の時系列が明らかにおかしいものがこれを指しているのかなあ。 Chronicle2ndとロマンの繋がりを単純に比喩してるだけかもしれません。 そしてそれが(ロマンの)風車→見えざる腕→焔と繋がるのかも。 焔で懐かしき調べを詠うのはその少年だった人物。 焔で喜び〜遺そう…までコーラスにじまんぐが入るのは、 この少年も一緒に歌ってるのかもしれないですね。 故郷を戦争で焼かれて父親も母親も宝物=妹だったり?をも 失った少年は黒い剣をもって復習を誓う。 黒い剣って血で染まった剣ということなのかも。 見えざる腕の時代(結構時間的に経っているのでアルヴァレス亡命後でしょう。) 戦争に参加しまくる少年。そして5年後。平和が訪れたのが焔。 常に苦難とあったと人生を振り返るという感じでしょうか。 これこそ総合に書くべきなようなきがしますがお目汚し失礼いたします。 しかしこのように考えると11文字がもっと切なくなりますね。。
53:むりゃん 2007/01/03(水) 18:30 微妙な解釈ですが、ふと浮かんだので……。 サンホラの世界で『地平』といいますと、一つの『世界』や『物語』を私はイメージします。 そして、『朝と夜の物語』の『生まれて来る前に 死んで行く』を、私は今生きている人間の、当然の原理だと解釈しております。 今、生きている私が生まれようと思えば、まず死ななければいけません。今の“生”をそのままに、次に生まれることは出来ないのです。 それを、『地平』に当てはめて考えました。『地平』をアルバムと解釈します。アルバムが再生された時が『朝』。終わったときが『夜』で、物語の完結。しかし、それは『次の地平』でも繰り返される。一つの『地平』が終わり、次の『地平』が奏でられ、それが終われば、また次の……。 前の『地平の住人』達は、次の『地平の住人』達に“愛した世界”を、“生きる事”を託して終わっていきます。 が、この歌の歌詞からして、次の『地平を奏でる者』は生まれてこなかった、と推測されます。 それは『前の“地平”がまだ、奏でられているから』ではないでしょうか。アルバム再生中(生きている)時に、次のアルバムの再生は出来ない。前の“地平”が生きているのに、次の“地平”が奏でられることはない。だから、『この地平』を歌うはずだったものは、誕生を前に亡くなった……。“歌い手”が“歌う”、「その人だけの物語」がないから……。 けれど、“歌い手”は完全には死ななかった。それは『第五の地平』が『前の地平の“生”』の中でも確実に存在しているから。だから、彼は添えてもらった人形で探す。『自分の物語』を。そえてもらった、彼の歌う筈だった『詩』を。 見つけたときに、彼はまず完全な“死”を迎えることになります。次に「生まれて来る」ために。今度こそ『第五の地平』を歌う為に。 ……と、言う解釈なのですが、強引な感があるのは認めます……。もう少し、表現力が欲しい……。
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
【Roman】02.焔 【考察】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/Roman/1164202659/l50