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【Roman】03.見えざる腕 【考察】
108:大黒 2006/12/08(金) 01:38 >>107軸さん はじめまして 夢幻影と幻肢痛に関する考察を興味深く見させてもらいました ただ、2段目赤ローランとするとその後もしばらく赤ローランの回想(?)が続くので 自然と出て行った恋人とは赤ローランの恋人になると思います しかし最後に赤ローランがローランサンに殺される時、赤ローランの息子と思わしき少年がそれを柱の陰から見つめています そう考えると片腕があるのは金ローランにならないでしょうか? もちろん腕がある事を認識できてない以上、赤ローランへの復讐の動機にはなりますが それに2人ともにいえる事ですが戦場で合い見舞えてからこの曲に至るまで何年かの時間が経過してると考えられます その間2人とも鏡を1度も見た事はないというのは考えにくいので鑑を見た時点で金ローランは自分の腕があると認識しててもいいと思います よって、歌詞の最後の『残された腕』というのは戦場で斬り落とされた方でない腕の事だと考えますがどうでしょう?
109:軸 2006/12/08(金) 11:40 [ ] >>108 大黒さん お返事ありがとうございます。 一段目、二段目に関してはなんとなく思っただけで深く考えてないのですが、 一応普通に暮らしているであろう「金髪ローラン」が屋根裏で暴れるのはおかしいかな?と思い、アル中になりつつある「赤髪ローラン」が酒場の屋根裏に住み着いているとしたら…まぁこじつけですが。 腕の方は、 金髪ローラン → 実際にはあるのだが、精神的ショックで動かせない・認識できない=『見えない』 赤髪ローラン → 切り落とされたので存在しないのだが、痛みを感じる=『見えない』 という風に考えています。 つまり、二人のローランが共に『見えない腕』を持っているのではないか、と考えているのです。 こう考えれば一段目と二段目で視点が変わってる説の説明ができますし。 金髪ローランは、斬りつけられた訳でもないので『残された』というのは適切ではない気がするんですよね。 赤髪ローランがローランサンに残ったもう片方の腕を切り落とされたというのも無理な気がしますし。 なんで『残された腕』とは、赤髪ローランの隻腕を見たことで再び認識できるようになった金髪ローランの『見えない腕』ではないかな、と。 おまけですが、認識できるようになったが自由には動かせない、とすれば『星屑の革紐』・『天使の彫像』どちらにも繋げられるんじゃないか、とも考えています。
110:大黒 2006/12/08(金) 16:53 >>109軸さん 確かPVでは2人とも隻腕になってたような気がします また《夢幻影》の後に『壊れゆく自我の痛み』とあるので金ローランも腕を失ってると思います 後、金髪ローランは普通に暮らしてるわけではなく 『片腕と共に奪1001れた彼の人生』 『仕事は干され恋人は出て行った』 とかなり破滅的な生活をしていたようです 赤ローランがこの間どんな生活をしていたかは歌の中にないので解りませんが子供を設けている事から考えて金ローランよりはマシなせいかつをしてたのではないでしょうか また、『不意に襲う痛みに怯える暮らし』ともあるように金ローランも幻肢痛に苦しんでいたと考えられます だからこそ恋人に八つ当たりのように暴力をふるっていたのではないでしょうか。騎士としての仕事も出来ずいつ何時来るかわからない失った腕の痛みに怯えるストレスから また、仮に軸さんの説通りなら『残された腕』ではなく『残された両腕』というのが適切ではないでしょうか あと、『星屑の革紐』と『天使の彫像』との繋がりですが 『天使の彫像』に関しては当該スレで説得力のある考察をしてる方がいるので一度見てみる事をお勧めします 私はその説が正しいと思ってるのでオーギュストと金ローランは別人だと思ってます 『星屑の革紐』の方はどうやって金ローランが幸せな暮らしを取り戻したか描写されてないので想像するしかないかなと
111:むりゃん 2006/12/08(金) 21:00 話の流れを断ち切って、すみません。ずっと考えていた事を……。 ブックレットで赤ローランがなぜ一番はっきり描かれているのか。その意味を、「赤ローランの死が意味するものは何か?」を問うていると仮定して、この歌を、「死んで逝く者は何を残すのか」というテーマだと仮定して考えました。 私は、金ローランはこの後、鳶色の眼をした少年の“良い父親”になったのではと考え続けています。 復讐の輪が回り続ける、そういう風に『廻るよ…廻る…〜〜』から考えられますが、これは、自分の目の前で復讐を奪われた、役を奪われた金ローランの思いではないでしょうか? 誰が被害者で、誰が加害者か。そんな区別は無く、誰もが戦争の犠牲者だ。ああ、あの男の子供が見ている。まだ、この“犠牲者”を増やす輪は止まらないのか……。 隻腕・隻眼なっていた赤ローランが目の前で殺された事で、彼は復讐と言うものがどういうものかを知ったと思うのです。無限に犠牲者を増やすだけの行為だと。 そうして、そんな彼が出来る事、やらなければならないことは、この輪の回転を止める事なのではないでしょうか。鳶色の目をした少年の、“良い父親”となって……。 私は、そう考えています。
112:大黒 2006/12/09(土) 01:22 >>111むりゃんさん むぅ…なんとも斬新な説ですね これだと個人的にローランサンが最後は結果がどうあれ幸せのうちに死んでいったという自分の説とも矛盾しないので賛成したいところですが 金ローランは出て行った恋人とは結局よりを戻せなかったのでしょうか? だとすると『星屑の革紐』の父親=金ローラン説にも一石を投じますね 金ローランも生活は赤ローランと大して変わってないようなのでここでいきなり“良い父親”になるのは難しいのではないでしょうか 個人的には人生の見えざる意味を考えた末に金ローランが鳶色の少年の生活を援助したというのがギリギリのラインですね やっぱり恋人に暴力をふるい一度は『良い父親にはなれない』といわれた男がいきなり“良い父親”になるのは難しいと思います それに金ローランにしてみればローランサンは面識もない赤の他人です。赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってるくらいですから そんなローランサンの赤ローランへの復讐劇を見てもそれが復讐だと理解する事は出来なかったのではないでしょうか ただ自分に襲い掛かってきた男が横からやってきた別の男に殺された 金ローランの理解としてはその程度だと思います
113:高良 2006/12/09(土) 11:59 73大黒様。 502地獄にて書き込めずに遅くなりました。 『緋色』の少年が成長してからの犯行ではないでしょうか。 赤髪ローランを見付ける迄時間もかかるかと…。 犯行は個人的な恨みによるものであると私は考えます。 他人から依頼された人間を殺るにしては最後の笑い声が引っ掛かりますし、殺し屋とするなら目立つ所での殺害はどうなのでしょう? 依頼された人間を殺害しての歓喜の笑いとは…考えられなくもないですが、今までそれ(赤髪ローランを殺すこと)を念頭に生きて来たが故の悦びの笑いと考えます。 しかし『殺戮の女王』を持っての犯行なら理由は要らないですよね。うーん… 『呪われし宝石』のローランサンは『見えざる腕』のローランサンと血縁関係のある者かもしれませんし…(時代背景が合わないのが気になるところです) 『朝と夜』で「嘘をついているのは誰か…?」という台詞も気になります。 『呪われし』のローランサンは実はコードネームとか…偽名とか。 『見えざる』との関係はもしかしたら無いのかもしれませんね…
114:むりゃん 2006/12/09(土) 12:08 >>112大黒さん 斬新ですか……? 『良い父親にはなれない』といわれたからこそ、“良い父親”になろうとしたのではないか、と考えたのですが……。出て行った恋人の事を考えると、鳶色の目をした少年だけの『良い父親』になるのはやっぱり難しいですかね。 これから成すことを考えているときに、過去に彼女が言った「良い父親になれない」と言う言葉を思い出し、赤髪の息子を復讐の輪の中にくい込ませないよう“良い父親”になろうと決意した……。みたいな考えだったのですが。 彼女の事は、よりを戻せたか、それとも彼女の前に出せる顔は無い、とそのままでいたかは私の中では謎です……。暴力ふるって出て行ってしまった女性の前に、改心したからと言って顔出せるのかどうか……。 『憎しみの風車が廻る』と、思えたのなら、ローランサンが行った事が復讐でありえなくても、鳶色の目をした少年の心には復讐の種をまいたことにはなりますよね。横から突然出てきた男に、復讐を奪われた(ローランサンの殺害動機は何であれ)。けれど、彼は新たな憎しみを置いていった。このままだと、また同じ事が繰り返される。 ぐらいなら、考える事は出来ると思います。 私は『星屑』の父親は、また別人だと思っていたので……。根拠はないですが(すみません)。
115:大黒 2006/12/09(土) 22:20 >>113高良さん 私も今はその説に賛成してます 恐らくローランサンは緋色の風車で少女を赤ローランに殺されたのでしょう あの高笑いはついに宿願を果たしたゆえに自然と出たものだと思います。あるいは緋色の少年も赤ローランと同じようにすでに狂気に染まっていたのかも 呪われし宝石のローランサンと見えざる腕のローランサンですが私は同一人物だと考えてます 赤ローランの情報を手に入れるため少年が緋色の風車のしばらく後に盗賊団に入ったのではないでしょうか >>114むりゃんさん そういう努力を金ローランがしてたのかどうかは解りませんが やはりあの生活態度をみるといきなり良い父親になれたとは私には思えないんですよ 恋人に関しては金ローランは人生の意味を考えもう1度やり直そうと行方を探したけど恋人の方が金ローランから逃げていたという考えもありますね 『憎しみの風車が廻る』とすれば確かに鳶色の瞳の少年はローランサンに復讐の念を抱いたでしょう それがその後どう発芽するかは解りませんが憎しみの連鎖は間違いなくつながったと思います ちなみに私も『星屑の革紐』の父親は金ローランとは別人だと思ってます 根拠というか理由は上記と前述の通り
116:むりゃん 2006/12/09(土) 22:58 >>115大黒さん いきなりでなくともいいと思いますが……。それに、昔は良い人だったかもしれないですよ。彼女に深く愛してもらえるほどには。そんな突然なれないとしても、なろうと努力して、輪をとめようと努力する……。『廻るよ…』が金ローランの考えなら、まだ廻りきっていないでしょう。未来形なのですから。止める事は可能です。 そういえば、赤ローランは良い父親だったのですかね……。仇をとろうと思ってもらえるほどに……(暴力親父だったとしても、やっぱり父は父だから、憎しみは芽生えるのかな……)。
117:大黒 2006/12/09(土) 23:02 >>116 そうですね、昔は金ローランも赤ローランもいい人だったのだと思います だからこそ金ローランは『貴方を誰より愛してる』といわれるし赤ローランは子供を設ける事が出来たのでしょう そういう意味では2人の豹変も戦争による被害といえるかもしれませんね 『廻るよ』は未来形ではなく現在形だと思います未来系なら多分『廻るだろう』と歌詞には書かれると思います。そこをどう歌うかは解りませんが
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