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【Roman】03.見えざる腕 【考察】
111:むりゃん2006/12/08(金) 21:00
話の流れを断ち切って、すみません。ずっと考えていた事を……。
ブックレットで赤ローランがなぜ一番はっきり描かれているのか。その意味を、「赤ローランの死が意味するものは何か?」を問うていると仮定して、この歌を、「死んで逝く者は何を残すのか」というテーマだと仮定して考えました。
私は、金ローランはこの後、鳶色の眼をした少年の“良い父親”になったのではと考え続けています。
復讐の輪が回り続ける、そういう風に『廻るよ…廻る…〜〜』から考えられますが、これは、自分の目の前で復讐を奪われた、役を奪われた金ローランの思いではないでしょうか?
誰が被害者で、誰が加害者か。そんな区別は無く、誰もが戦争の犠牲者だ。ああ、あの男の子供が見ている。まだ、この“犠牲者”を増やす輪は止まらないのか……。
省9
112:大黒2006/12/09(土) 01:22
>>111むりゃんさん
むぅ…なんとも斬新な説ですね
これだと個人的にローランサンが最後は結果がどうあれ幸せのうちに死んでいったという自分の説とも矛盾しないので賛成したいところですが
金ローランは出て行った恋人とは結局よりを戻せなかったのでしょうか?
だとすると『星屑の革紐』の父親=金ローラン説にも一石を投じますね
金ローランも生活は赤ローランと大して変わってないようなのでここでいきなり“良い父親”になるのは難しいのではないでしょうか
省12
113:高良2006/12/09(土) 11:59
73大黒様。
502地獄にて書き込めずに遅くなりました。
『緋色』の少年が成長してからの犯行ではないでしょうか。
赤髪ローランを見付ける迄時間もかかるかと…。
省15
114:むりゃん2006/12/09(土) 12:08
>>112大黒さん
斬新ですか……?
『良い父親にはなれない』といわれたからこそ、“良い父親”になろうとしたのではないか、と考えたのですが……。出て行った恋人の事を考えると、鳶色の目をした少年だけの『良い父親』になるのはやっぱり難しいですかね。
これから成すことを考えているときに、過去に彼女が言った「良い父親になれない」と言う言葉を思い出し、赤髪の息子を復讐の輪の中にくい込ませないよう“良い父親”になろうと決意した……。みたいな考えだったのですが。
彼女の事は、よりを戻せたか、それとも彼女の前に出せる顔は無い、とそのままでいたかは私の中では謎です……。暴力ふるって出て行ってしまった女性の前に、改心したからと言って顔出せるのかどうか……。
『憎しみの風車が廻る』と、思えたのなら、ローランサンが行った事が復讐でありえなくても、鳶色の目をした少年の心には復讐の種をまいたことにはなりますよね。横から突然出てきた男に、復讐を奪われた(ローランサンの殺害動機は何であれ)。けれど、彼は新たな憎しみを置いていった。このままだと、また同じ事が繰り返される。
省8
115:大黒2006/12/09(土) 22:20
>>113高良さん
私も今はその説に賛成してます
恐らくローランサンは緋色の風車で少女を赤ローランに殺されたのでしょう
あの高笑いはついに宿願を果たしたゆえに自然と出たものだと思います。あるいは緋色の少年も赤ローランと同じようにすでに狂気に染まっていたのかも
呪われし宝石のローランサンと見えざる腕のローランサンですが私は同一人物だと考えてます
赤ローランの情報を手に入れるため少年が緋色の風車のしばらく後に盗賊団に入ったのではないでしょうか
省15
116:むりゃん2006/12/09(土) 22:58
>>115大黒さん
いきなりでなくともいいと思いますが……。それに、昔は良い人だったかもしれないですよ。彼女に深く愛してもらえるほどには。そんな突然なれないとしても、なろうと努力して、輪をとめようと努力する……。『廻るよ…』が金ローランの考えなら、まだ廻りきっていないでしょう。未来形なのですから。止める事は可能です。
そういえば、赤ローランは良い父親だったのですかね……。仇をとろうと思ってもらえるほどに……(暴力親父だったとしても、やっぱり父は父だから、憎しみは芽生えるのかな……)。
117:大黒2006/12/09(土) 23:02
>>116
そうですね、昔は金ローランも赤ローランもいい人だったのだと思います
だからこそ金ローランは『貴方を誰より愛してる』といわれるし赤ローランは子供を設ける事が出来たのでしょう
そういう意味では2人の豹変も戦争による被害といえるかもしれませんね
『廻るよ』は未来形ではなく現在形だと思います未来系なら多分『廻るだろう』と歌詞には書かれると思います。そこをどう歌うかは解りませんが
118:mana2006/12/10(日) 00:04
初めまして。初カキコで失礼します。
皆様の意見を拝見して深い!と感嘆しつつ、少々自分の意見を書かせていただきます。
私は「緋色の少年」=ローランサン 「星屑の父親」=金ローランと考えている側の人間ですが、緋色については上記でそういう風に考えている方たちとほぼ同意見です。
金ローランの”良い父親”については、皆様と少々違った見方をしております。
恋人が「大抵の場合、貴方はうなされ殴るから」とありますが「うなされる」ということは眠りながら無意識にということではないでしょうか?夢遊病のような感じで、八つ当たりで恋人に当たった訳ではなく幻覚で恋人すら赤ローランに見えたのでは?と思っています。
”眠りの森の静寂を切り裂き・・・”とあるので、赤ローランの悪夢を見る→うなされ暴れる→眼が覚めても幻覚が続き恋人の姿も赤ローランに見える→赤ローランだと思い殴ってしまうといった感じで。
省10
119:大黒2006/12/10(日) 01:55
>>118manaさん
はじめまして
私は緋色の少年=ローランサンで星屑の父親≠金ローランですね
『うなされ殴るから』というのは別に起きてても痛みにうなされて八つ当たり気味に恋人を殴る事がしょっちゅうあったと解釈してます
眠りながら殴るのだとしたら何も無理して近くに寝なくてもある程度距離をとれば防げるでしょうし恋人が出て行くには少し弱いかなというのが私見です
『眠りの森の静寂を引き裂き』というのが赤ローランの悪夢を見ているというのは同意です
省17
120:yayoi2006/12/10(日) 10:55
皆様の考察楽しく読ませていただきました。
>みみみ様
"chateau" "chatte" は脚韻ではなく頭韻(というかalliteration)ではないでしょか。
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