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【Roman】03.見えざる腕 【考察】
103:みみみ 2006/12/02(土) 22:53 初めましてです。 フランス語について少しコメントをお許しください。 まず《夢幻影》ですが、"fantôme de rêve" を提案します。 「ダン」よりは「ド」と歌っているように聞こえますので。 次に《幻肢痛》ですが、フランス語では "membre fantôme" (直訳すると「幻の肢」)または "membre fantôme douloureux" (「痛い幻の肢」; "douloureux" は英語の 'painful' に相当)と言います。 なので、「見えざる腕」の中では "fantôme douloureux" と歌っているものと思われます(直訳すると「痛い幻」; ここでは fantôme は名詞です)。 カタカナ化すると、「ファントム・ドゥルルー」といった感じです。 また、suzu さまご指摘の「牝猫」ですが、わたしも "chatte" であると思います。 "chat" の末尾の t は発音されないはずですが、曲中では明らかに [t] が聞き取れるので。 ちなみに、辞書によると "chatte" は女性器の意味で用いられることがあります。 "château" と "chatte" がフランス語で脚韻を踏むことはありえません。 ただし、「呪われし宝石」では「少女」 "fille" と「老婆」 "vieille" が脚韻を踏むかのように用いられています。 したがって、作詞者の意図としては脚韻を踏んでいると言ってよいかと思います。 「彼の人生」のところでは、"sa vie" と歌っています。 「大抵の場合」は、"le plus souvent" です。意味は歌詞のとおり、英語に直訳すれば 'most often' です。 「黒き剣」については、"épée" は女性名詞なので正しい綴りは "épée noire" です(発音はまったく同じですが)。 "-oir(e)" [-war] の音の伸ばし方がいかにも日本語的ですが、そこれはそれ、日本語の歌なんだと割り切るべきでしょう。 以上です。 みなさまの一助となれれば幸いです。
104:名無し 2006/12/05(火) 22:04 「見えざる腕」と「呪われし宝石」のローランサンは、 同一人物じゃないかと思います…声優も同じですし… とすると、時代(世界?)を越えなくてはいけないことになりますが、 おそらく「黒き剣」が関係してるんじゃないかと。 ローランサンが別人にしろ同一人物にしろ、「黒き剣」について知ることが必要だと思います。 ベルアイルをプレイした方がいれば、黒き剣について情報をお願いしたいです。 よろしくです(´・ω・`)
105:大黒 2006/12/06(水) 00:33 私も「見えざる腕」と「呪われし宝石」のローランサンは同一人物だと思いますが別に時代とか世界とか大げさに考えなくてもいいのでは? アルバムの中でも例えば『星屑の革紐』なんかは犬の寿命から行って10年くらいは経過してるでしょうし この場合大事なのはローランサンが同一人物だとしてどういう経緯で盗賊行為や復讐を果たしたのかとか最近活発に議論されてますが『緋色の風車』の少年はローランサンなのかといったあたりではないでしょうか?
106:白 2006/12/06(水) 23:57 別スレでも書きましたが黒き剣はベルアイルではただのアイテムです。 シングル「終端の王〜」を購入した人だけがゲーム中でアイテムコードを入力することでもらえるもの。 ちなみにベルアイル自体はSHとコラボするよりかなり前から正式サービスが始まっているゲームのようです。 コラボ企画が出来る→領主様が歌を作る→それをベルアイルスタッフが聞いてゲーム内アイテムに採用。 もしくは企画段階で何かゲームに登場させられるアイテムを歌詞に盛り込む事になったか。 どちらにしてもベルアイルはあまり関係なさそうです。
107:軸 2006/12/08(金) 00:58 はじめまして。 ぽぽぽ様などの「夢幻影」と「幻肢痛」の違いに関する意見から少し考えてみました。 私は金髪ローランと赤髪ローランの激突の際、腕を切られたのは実は赤髪の方だったんじゃないかと考えてみました 。 ほぼ同時に斬りつけあった二人だったが、若干金髪ローランの剣が速く赤髪ローランの腕を切り落とす。 だが、剣の勢いを殺すまでは至らず赤髪ローランの剣は、金髪ローランの腕に突き刺さり『切り落とされたのではないか?』と思うほどの痛みを与える。 直後、切り落とされた『赤髪ローランの腕』を見た金髪ローランは、その腕を自分のものだと誤認しそのまま気絶する。 目を覚ました金髪ローランは、気絶直前に見た『腕』が脳に焼き付いてしまっており、自分の腕を認識できなくなる。 という感じで、金髪ローランと赤髪ローランの『見えない腕』が出来上がったのではないでしょうか? こう考えると歌詞の一段目が『金髪ローラン』、二段目が『赤髪ローラン』を表していると考えられるんですよね。(PVとは違ってしまっていますが) そして、復讐を決意した金髪ローランは異国の酒場で赤髪ローランを見つける。 その変わり果てた風貌と隻腕を見て違和感を感じ、自分の『見えざる腕』を見る。 そこには失ったはずの『腕』があった。 愕然としているところへ、ローランサンが突如現れ赤髪ローランを刺殺して去っていく。 崩れ落ちる復讐相手、見ず知らずの男、失ったはずの自らの腕。 歌詞の最後の『残された腕』のみを頼りにこんな妄想をして見ましたがいかがでしょう? 長文すみませんでした。
108:大黒 2006/12/08(金) 01:38 >>107軸さん はじめまして 夢幻影と幻肢痛に関する考察を興味深く見させてもらいました ただ、2段目赤ローランとするとその後もしばらく赤ローランの回想(?)が続くので 自然と出て行った恋人とは赤ローランの恋人になると思います しかし最後に赤ローランがローランサンに殺される時、赤ローランの息子と思わしき少年がそれを柱の陰から見つめています そう考えると片腕があるのは金ローランにならないでしょうか? もちろん腕がある事を認識できてない以上、赤ローランへの復讐の動機にはなりますが それに2人ともにいえる事ですが戦場で合い見舞えてからこの曲に至るまで何年かの時間が経過してると考えられます その間2人とも鏡を1度も見た事はないというのは考えにくいので鑑を見た時点で金ローランは自分の腕があると認識しててもいいと思います よって、歌詞の最後の『残された腕』というのは戦場で斬り落とされた方でない腕の事だと考えますがどうでしょう?
109:軸 2006/12/08(金) 11:40 [ ] >>108 大黒さん お返事ありがとうございます。 一段目、二段目に関してはなんとなく思っただけで深く考えてないのですが、 一応普通に暮らしているであろう「金髪ローラン」が屋根裏で暴れるのはおかしいかな?と思い、アル中になりつつある「赤髪ローラン」が酒場の屋根裏に住み着いているとしたら…まぁこじつけですが。 腕の方は、 金髪ローラン → 実際にはあるのだが、精神的ショックで動かせない・認識できない=『見えない』 赤髪ローラン → 切り落とされたので存在しないのだが、痛みを感じる=『見えない』 という風に考えています。 つまり、二人のローランが共に『見えない腕』を持っているのではないか、と考えているのです。 こう考えれば一段目と二段目で視点が変わってる説の説明ができますし。 金髪ローランは、斬りつけられた訳でもないので『残された』というのは適切ではない気がするんですよね。 赤髪ローランがローランサンに残ったもう片方の腕を切り落とされたというのも無理な気がしますし。 なんで『残された腕』とは、赤髪ローランの隻腕を見たことで再び認識できるようになった金髪ローランの『見えない腕』ではないかな、と。 おまけですが、認識できるようになったが自由には動かせない、とすれば『星屑の革紐』・『天使の彫像』どちらにも繋げられるんじゃないか、とも考えています。
110:大黒 2006/12/08(金) 16:53 >>109軸さん 確かPVでは2人とも隻腕になってたような気がします また《夢幻影》の後に『壊れゆく自我の痛み』とあるので金ローランも腕を失ってると思います 後、金髪ローランは普通に暮らしてるわけではなく 『片腕と共に奪1001れた彼の人生』 『仕事は干され恋人は出て行った』 とかなり破滅的な生活をしていたようです 赤ローランがこの間どんな生活をしていたかは歌の中にないので解りませんが子供を設けている事から考えて金ローランよりはマシなせいかつをしてたのではないでしょうか また、『不意に襲う痛みに怯える暮らし』ともあるように金ローランも幻肢痛に苦しんでいたと考えられます だからこそ恋人に八つ当たりのように暴力をふるっていたのではないでしょうか。騎士としての仕事も出来ずいつ何時来るかわからない失った腕の痛みに怯えるストレスから また、仮に軸さんの説通りなら『残された腕』ではなく『残された両腕』というのが適切ではないでしょうか あと、『星屑の革紐』と『天使の彫像』との繋がりですが 『天使の彫像』に関しては当該スレで説得力のある考察をしてる方がいるので一度見てみる事をお勧めします 私はその説が正しいと思ってるのでオーギュストと金ローランは別人だと思ってます 『星屑の革紐』の方はどうやって金ローランが幸せな暮らしを取り戻したか描写されてないので想像するしかないかなと
111:むりゃん 2006/12/08(金) 21:00 話の流れを断ち切って、すみません。ずっと考えていた事を……。 ブックレットで赤ローランがなぜ一番はっきり描かれているのか。その意味を、「赤ローランの死が意味するものは何か?」を問うていると仮定して、この歌を、「死んで逝く者は何を残すのか」というテーマだと仮定して考えました。 私は、金ローランはこの後、鳶色の眼をした少年の“良い父親”になったのではと考え続けています。 復讐の輪が回り続ける、そういう風に『廻るよ…廻る…〜〜』から考えられますが、これは、自分の目の前で復讐を奪われた、役を奪われた金ローランの思いではないでしょうか? 誰が被害者で、誰が加害者か。そんな区別は無く、誰もが戦争の犠牲者だ。ああ、あの男の子供が見ている。まだ、この“犠牲者”を増やす輪は止まらないのか……。 隻腕・隻眼なっていた赤ローランが目の前で殺された事で、彼は復讐と言うものがどういうものかを知ったと思うのです。無限に犠牲者を増やすだけの行為だと。 そうして、そんな彼が出来る事、やらなければならないことは、この輪の回転を止める事なのではないでしょうか。鳶色の目をした少年の、“良い父親”となって……。 私は、そう考えています。
112:大黒 2006/12/09(土) 01:22 >>111むりゃんさん むぅ…なんとも斬新な説ですね これだと個人的にローランサンが最後は結果がどうあれ幸せのうちに死んでいったという自分の説とも矛盾しないので賛成したいところですが 金ローランは出て行った恋人とは結局よりを戻せなかったのでしょうか? だとすると『星屑の革紐』の父親=金ローラン説にも一石を投じますね 金ローランも生活は赤ローランと大して変わってないようなのでここでいきなり“良い父親”になるのは難しいのではないでしょうか 個人的には人生の見えざる意味を考えた末に金ローランが鳶色の少年の生活を援助したというのがギリギリのラインですね やっぱり恋人に暴力をふるい一度は『良い父親にはなれない』といわれた男がいきなり“良い父親”になるのは難しいと思います それに金ローランにしてみればローランサンは面識もない赤の他人です。赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってるくらいですから そんなローランサンの赤ローランへの復讐劇を見てもそれが復讐だと理解する事は出来なかったのではないでしょうか ただ自分に襲い掛かってきた男が横からやってきた別の男に殺された 金ローランの理解としてはその程度だと思います
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