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【Roman】03.見えざる腕 【考察】
110:大黒 2006/12/08(金) 16:53 >>109軸さん 確かPVでは2人とも隻腕になってたような気がします また《夢幻影》の後に『壊れゆく自我の痛み』とあるので金ローランも腕を失ってると思います 後、金髪ローランは普通に暮らしてるわけではなく 『片腕と共に奪1001れた彼の人生』 『仕事は干され恋人は出て行った』 とかなり破滅的な生活をしていたようです 赤ローランがこの間どんな生活をしていたかは歌の中にないので解りませんが子供を設けている事から考えて金ローランよりはマシなせいかつをしてたのではないでしょうか また、『不意に襲う痛みに怯える暮らし』ともあるように金ローランも幻肢痛に苦しんでいたと考えられます だからこそ恋人に八つ当たりのように暴力をふるっていたのではないでしょうか。騎士としての仕事も出来ずいつ何時来るかわからない失った腕の痛みに怯えるストレスから また、仮に軸さんの説通りなら『残された腕』ではなく『残された両腕』というのが適切ではないでしょうか あと、『星屑の革紐』と『天使の彫像』との繋がりですが 『天使の彫像』に関しては当該スレで説得力のある考察をしてる方がいるので一度見てみる事をお勧めします 私はその説が正しいと思ってるのでオーギュストと金ローランは別人だと思ってます 『星屑の革紐』の方はどうやって金ローランが幸せな暮らしを取り戻したか描写されてないので想像するしかないかなと
111:むりゃん 2006/12/08(金) 21:00 話の流れを断ち切って、すみません。ずっと考えていた事を……。 ブックレットで赤ローランがなぜ一番はっきり描かれているのか。その意味を、「赤ローランの死が意味するものは何か?」を問うていると仮定して、この歌を、「死んで逝く者は何を残すのか」というテーマだと仮定して考えました。 私は、金ローランはこの後、鳶色の眼をした少年の“良い父親”になったのではと考え続けています。 復讐の輪が回り続ける、そういう風に『廻るよ…廻る…〜〜』から考えられますが、これは、自分の目の前で復讐を奪われた、役を奪われた金ローランの思いではないでしょうか? 誰が被害者で、誰が加害者か。そんな区別は無く、誰もが戦争の犠牲者だ。ああ、あの男の子供が見ている。まだ、この“犠牲者”を増やす輪は止まらないのか……。 隻腕・隻眼なっていた赤ローランが目の前で殺された事で、彼は復讐と言うものがどういうものかを知ったと思うのです。無限に犠牲者を増やすだけの行為だと。 そうして、そんな彼が出来る事、やらなければならないことは、この輪の回転を止める事なのではないでしょうか。鳶色の目をした少年の、“良い父親”となって……。 私は、そう考えています。
112:大黒 2006/12/09(土) 01:22 >>111むりゃんさん むぅ…なんとも斬新な説ですね これだと個人的にローランサンが最後は結果がどうあれ幸せのうちに死んでいったという自分の説とも矛盾しないので賛成したいところですが 金ローランは出て行った恋人とは結局よりを戻せなかったのでしょうか? だとすると『星屑の革紐』の父親=金ローラン説にも一石を投じますね 金ローランも生活は赤ローランと大して変わってないようなのでここでいきなり“良い父親”になるのは難しいのではないでしょうか 個人的には人生の見えざる意味を考えた末に金ローランが鳶色の少年の生活を援助したというのがギリギリのラインですね やっぱり恋人に暴力をふるい一度は『良い父親にはなれない』といわれた男がいきなり“良い父親”になるのは難しいと思います それに金ローランにしてみればローランサンは面識もない赤の他人です。赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってるくらいですから そんなローランサンの赤ローランへの復讐劇を見てもそれが復讐だと理解する事は出来なかったのではないでしょうか ただ自分に襲い掛かってきた男が横からやってきた別の男に殺された 金ローランの理解としてはその程度だと思います
113:高良 2006/12/09(土) 11:59 73大黒様。 502地獄にて書き込めずに遅くなりました。 『緋色』の少年が成長してからの犯行ではないでしょうか。 赤髪ローランを見付ける迄時間もかかるかと…。 犯行は個人的な恨みによるものであると私は考えます。 他人から依頼された人間を殺るにしては最後の笑い声が引っ掛かりますし、殺し屋とするなら目立つ所での殺害はどうなのでしょう? 依頼された人間を殺害しての歓喜の笑いとは…考えられなくもないですが、今までそれ(赤髪ローランを殺すこと)を念頭に生きて来たが故の悦びの笑いと考えます。 しかし『殺戮の女王』を持っての犯行なら理由は要らないですよね。うーん… 『呪われし宝石』のローランサンは『見えざる腕』のローランサンと血縁関係のある者かもしれませんし…(時代背景が合わないのが気になるところです) 『朝と夜』で「嘘をついているのは誰か…?」という台詞も気になります。 『呪われし』のローランサンは実はコードネームとか…偽名とか。 『見えざる』との関係はもしかしたら無いのかもしれませんね…
114:むりゃん 2006/12/09(土) 12:08 >>112大黒さん 斬新ですか……? 『良い父親にはなれない』といわれたからこそ、“良い父親”になろうとしたのではないか、と考えたのですが……。出て行った恋人の事を考えると、鳶色の目をした少年だけの『良い父親』になるのはやっぱり難しいですかね。 これから成すことを考えているときに、過去に彼女が言った「良い父親になれない」と言う言葉を思い出し、赤髪の息子を復讐の輪の中にくい込ませないよう“良い父親”になろうと決意した……。みたいな考えだったのですが。 彼女の事は、よりを戻せたか、それとも彼女の前に出せる顔は無い、とそのままでいたかは私の中では謎です……。暴力ふるって出て行ってしまった女性の前に、改心したからと言って顔出せるのかどうか……。 『憎しみの風車が廻る』と、思えたのなら、ローランサンが行った事が復讐でありえなくても、鳶色の目をした少年の心には復讐の種をまいたことにはなりますよね。横から突然出てきた男に、復讐を奪われた(ローランサンの殺害動機は何であれ)。けれど、彼は新たな憎しみを置いていった。このままだと、また同じ事が繰り返される。 ぐらいなら、考える事は出来ると思います。 私は『星屑』の父親は、また別人だと思っていたので……。根拠はないですが(すみません)。
115:大黒 2006/12/09(土) 22:20 >>113高良さん 私も今はその説に賛成してます 恐らくローランサンは緋色の風車で少女を赤ローランに殺されたのでしょう あの高笑いはついに宿願を果たしたゆえに自然と出たものだと思います。あるいは緋色の少年も赤ローランと同じようにすでに狂気に染まっていたのかも 呪われし宝石のローランサンと見えざる腕のローランサンですが私は同一人物だと考えてます 赤ローランの情報を手に入れるため少年が緋色の風車のしばらく後に盗賊団に入ったのではないでしょうか >>114むりゃんさん そういう努力を金ローランがしてたのかどうかは解りませんが やはりあの生活態度をみるといきなり良い父親になれたとは私には思えないんですよ 恋人に関しては金ローランは人生の意味を考えもう1度やり直そうと行方を探したけど恋人の方が金ローランから逃げていたという考えもありますね 『憎しみの風車が廻る』とすれば確かに鳶色の瞳の少年はローランサンに復讐の念を抱いたでしょう それがその後どう発芽するかは解りませんが憎しみの連鎖は間違いなくつながったと思います ちなみに私も『星屑の革紐』の父親は金ローランとは別人だと思ってます 根拠というか理由は上記と前述の通り
116:むりゃん 2006/12/09(土) 22:58 >>115大黒さん いきなりでなくともいいと思いますが……。それに、昔は良い人だったかもしれないですよ。彼女に深く愛してもらえるほどには。そんな突然なれないとしても、なろうと努力して、輪をとめようと努力する……。『廻るよ…』が金ローランの考えなら、まだ廻りきっていないでしょう。未来形なのですから。止める事は可能です。 そういえば、赤ローランは良い父親だったのですかね……。仇をとろうと思ってもらえるほどに……(暴力親父だったとしても、やっぱり父は父だから、憎しみは芽生えるのかな……)。
117:大黒 2006/12/09(土) 23:02 >>116 そうですね、昔は金ローランも赤ローランもいい人だったのだと思います だからこそ金ローランは『貴方を誰より愛してる』といわれるし赤ローランは子供を設ける事が出来たのでしょう そういう意味では2人の豹変も戦争による被害といえるかもしれませんね 『廻るよ』は未来形ではなく現在形だと思います未来系なら多分『廻るだろう』と歌詞には書かれると思います。そこをどう歌うかは解りませんが
118:mana 2006/12/10(日) 00:04 初めまして。初カキコで失礼します。 皆様の意見を拝見して深い!と感嘆しつつ、少々自分の意見を書かせていただきます。 私は「緋色の少年」=ローランサン 「星屑の父親」=金ローランと考えている側の人間ですが、緋色については上記でそういう風に考えている方たちとほぼ同意見です。 金ローランの”良い父親”については、皆様と少々違った見方をしております。 恋人が「大抵の場合、貴方はうなされ殴るから」とありますが「うなされる」ということは眠りながら無意識にということではないでしょうか?夢遊病のような感じで、八つ当たりで恋人に当たった訳ではなく幻覚で恋人すら赤ローランに見えたのでは?と思っています。 ”眠りの森の静寂を切り裂き・・・”とあるので、赤ローランの悪夢を見る→うなされ暴れる→眼が覚めても幻覚が続き恋人の姿も赤ローランに見える→赤ローランだと思い殴ってしまうといった感じで。 多少のやさぐれた生活はしていたと思いますが普段はそれほど酷い暴力人間ではなかったのではないでしょうか。だからこそ”愛している”と過去形ではなく現在形で言われているのでは? ”(赤い悪魔の幻想に取り憑かれた夢と現実の区別の付かない今の貴方では)良い父親にはなれないわ”と解釈してみました。なので幻覚の原因である赤ローランの消失と復讐することの虚しさを知った金ローランは恋人に”誰よりも愛している”と言わしめる本来の優しい性格(と思いたい)に戻れたのではないかと。 ちなみに”その後の彼の人生は、酒と狂気〜”の辺りの超やさぐれ生活は恋人(支えてくれる人)がいなくなって益々荒んだのだと思ってます。 ・・・何処までも金ローランを「星屑の父親」、いい人として取りたいが為の贔屓意見でお目汚し失礼しました(汗)
119:大黒 2006/12/10(日) 01:55 >>118manaさん はじめまして 私は緋色の少年=ローランサンで星屑の父親≠金ローランですね 『うなされ殴るから』というのは別に起きてても痛みにうなされて八つ当たり気味に恋人を殴る事がしょっちゅうあったと解釈してます 眠りながら殴るのだとしたら何も無理して近くに寝なくてもある程度距離をとれば防げるでしょうし恋人が出て行くには少し弱いかなというのが私見です 『眠りの森の静寂を引き裂き』というのが赤ローランの悪夢を見ているというのは同意です 金ローランがどの程度荒れた生活をしてたかは 『夢から醒めた現実派 其れでも尚も悪夢の中』 『故に…其の後の彼の人生は 酒と狂気…廻る痛みの中』 とあるように多少ではすまないような気がします。おそらく恋人への暴力だけが自分を現実に留めておく唯一の手段になってしまってたのではないでしょうか 現在形で『愛してる』といいながら金ローランの前から姿を消したのはやはりお腹の中の子を守りたい気持ちもあったでしょうけどこの地獄から逃げ出したかった一種の防衛本能ではないでしょうか あと、ローランサンが赤ローランを殺した後ですが金ローランはどの程度復讐の虚しさを理解したかはちょっと疑問です 前述しましたが金ローランにとってローランサンは全くの赤の他人です。一方の当事者であるはずの赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってますし 金ローランにしてみれば自分の復讐の相手を横取りされた気分になるのではないでしょうか そう考えると赤ローランがいなくなった事で悪夢からは解放されたかもしれませんが復讐の虚しさに気づいたかどうかはちょっと解らないと考えてます また、仮に以前の優しい性格に戻ったとしてもというか戻ったからこそ恋人の前には姿を見せられないのではないでしょうか いくら事情が事情とはいえあれだけの暴力をふるっておいて『改心しました』では恋人も納得できないと思うのですが
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