下
【Roman】03.見えざる腕 【考察】
119:大黒 2006/12/10(日) 01:55 >>118manaさん はじめまして 私は緋色の少年=ローランサンで星屑の父親≠金ローランですね 『うなされ殴るから』というのは別に起きてても痛みにうなされて八つ当たり気味に恋人を殴る事がしょっちゅうあったと解釈してます 眠りながら殴るのだとしたら何も無理して近くに寝なくてもある程度距離をとれば防げるでしょうし恋人が出て行くには少し弱いかなというのが私見です 『眠りの森の静寂を引き裂き』というのが赤ローランの悪夢を見ているというのは同意です 金ローランがどの程度荒れた生活をしてたかは 『夢から醒めた現実派 其れでも尚も悪夢の中』 『故に…其の後の彼の人生は 酒と狂気…廻る痛みの中』 とあるように多少ではすまないような気がします。おそらく恋人への暴力だけが自分を現実に留めておく唯一の手段になってしまってたのではないでしょうか 現在形で『愛してる』といいながら金ローランの前から姿を消したのはやはりお腹の中の子を守りたい気持ちもあったでしょうけどこの地獄から逃げ出したかった一種の防衛本能ではないでしょうか あと、ローランサンが赤ローランを殺した後ですが金ローランはどの程度復讐の虚しさを理解したかはちょっと疑問です 前述しましたが金ローランにとってローランサンは全くの赤の他人です。一方の当事者であるはずの赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってますし 金ローランにしてみれば自分の復讐の相手を横取りされた気分になるのではないでしょうか そう考えると赤ローランがいなくなった事で悪夢からは解放されたかもしれませんが復讐の虚しさに気づいたかどうかはちょっと解らないと考えてます また、仮に以前の優しい性格に戻ったとしてもというか戻ったからこそ恋人の前には姿を見せられないのではないでしょうか いくら事情が事情とはいえあれだけの暴力をふるっておいて『改心しました』では恋人も納得できないと思うのですが
120:yayoi 2006/12/10(日) 10:55 皆様の考察楽しく読ませていただきました。 >みみみ様 "chateau" "chatte" は脚韻ではなく頭韻(というかalliteration)ではないでしょか。
121:mana 2006/12/10(日) 22:42 >119大黒様 なるほど〜、鋭いご意見ですね。 一応”金ローランいい人説”(笑)を掲げる身に故に、少々金ローラン擁護意見&補足を。 ”うなされ殴る”には自分で”眠りながら”と言っておきながら起きていても殴っていたと思います。 ただそれが単なる八つ当たりとかではなく、”誰でも赤ローランに見える”といった幻覚症状が起きていたのではないかと・・・先に”夢遊病”とカキコしたのが駄目でしたね(汗)それに金ローランもヤク中だったのかも知れないですし(ヲイ) 自分の中では「酒と狂気、廻る痛みの中」は恋人が出て行った後だと考えてます。 えーと、時間軸としては”赤ローランに腕を落とされる”→”腕を失った&仕事を干された喪失感から幻覚症状(痛みを忘れるために酒or薬物もアリ?)があらわれ恋人に暴力(プチやさぐれ時代)→”恋人出て行く”→”「仕事も恋人もいなくなったのは全部赤ローランのせいだ!!オヤジ、酒持ってこい!!」(超やさぐれ時代)”→”赤ローランに復讐しにいこう”というのが自分の考えです。 復讐云々については”復讐の舞台を下ろされ、男は考え始める”とあるので少なくとも復讐の連鎖からは離れたと思います。 後、金ローラン=星屑の父親は、恋人とヨリを戻したとは思っておりません。会う、会わないにしろ一度ぐらいは様子を見たいと思い探してみたら、子供は生まれていたものの既に恋人は亡くなっていた→残りの人生を”良い父親”として生きるために「星」を引き取った・・・と自分に都合よく考えてます(笑) まぁ、星屑に関しては「父の不自由な腕」の一文と、金ローランの残りの人生が良いものになって欲しいという願望からの想像なので大黒様のいうとおり、「今更恋人の前に姿を現すことは出来ない」というのもありかなとは思います。
122:大黒 2006/12/10(日) 23:40 >>121manaさん 喪失感だけで幻覚症状が出てくるとは思えないので自分で時系列と整理してみました 赤ローランに腕を落とされる”→”腕を失った&仕事を干された喪失感と幻肢痛に苦しめられる(痛みを忘れるために恋人への暴力が日常事になる)→痛みを少しでも紛らわせようと酒と薬(?)に逃げる→恋人への暴力が一層過激になる→恋人逃げる→赤ローランへの復讐を考える というような感じでしょうか 確かに『復讐劇の舞台を降ろされ』とあるので赤ローランへの復讐心は消えたと思います まさか目の前で死んだ人間に復讐の念を持っても仕方ないですから ただそれは第3者によって強引に引き摺り下ろされたのであって自分から降りたのではないというところにポイントがあると思います 復讐も出来なかった自分がこれから何をなすべきなのか何が出来るのか…歌の最後で金ローランはそれを考えているのではないでしょうか もしかしたら復讐すら出来ない愚かな自分に自己嫌悪を抱いたかもしれません その結果酒と薬(?)から離れて昔のいい金ローランに戻った可能性はありますが あと、『星屑の革紐』と『美しきもの』は自分の中ではこのRomanというアルバムの中である種独立した曲だと思ってます なので他の曲との関連をつけにくいというのも理由の1つですね
123:みみみ 2007/01/01(月) 20:38 yayoi さまご指摘の脚韻と頭韻について。 なるほど、たしかに「脚韻」だけではありませんね。 [t] だけに意識が向いていたので見落としました。 ただ、単に頭韻と呼ぶだけでは不十分という気もします。 (単なる頭韻なら、たとえば chambre と chien でも成立してしまうので) いっそ、「類音並列」とでも呼ぶべきものかもしれません。
124:うーん 2007/01/05(金) 21:59 はじめまして。 素朴な疑問をお聞きしたいのですが、 赤ローランは隻腕隻眼、アル中&薬中なんでしょうか? 私は初めて聞いて以来、 金ローラン→隻腕、アル中 赤ローラン→隻眼、薬中 かつての蛮勇見る影も〜は両方の事かな、と聞こえてしまうんですが 皆様はどうお考えでしょうか? やっぱり全部が赤ローランなんでしょうか・・・
125:けけ 2007/01/07(日) 01:36 こちらでは初めまして。 皆様のご意見、興味深く読ませていただいております。 既出でしたら申し訳ないのですが、ずっと気になっていたことを。 歌詞の右側4行目『奴を殺せと腕が〜』のコーラス… KAORI嬢ではありませんよね… 誰なんでしょうか…Jimang? >>124うーんさん 自分は前の方(50番代くらいまで)で出ている意見を参考にしました。 赤ローランは隻腕隻眼、アル中ヤク中 金ローランは隻腕 という意見が多いようです。(間違ってたらすみません…) >>34で忍冬さんがPVについてまとめておられます。 また『夢幻影』『幻肢痛』を踏まえた見方もあるようです。
126:naga 2007/01/09(火) 01:54 ローランサン=緋色の風車少年説が多いようですが、私は懐疑的です まずローランサン=少年ですが 盗賊に最愛のものを奪われた少年が同じ盗賊になるというのが 流れ的に不自然と言うか想像しにくいですね もう一つ、向こうのスレでも語られていますが 少年は少女を守る楯としての力も盗賊を退ける力も望んだ様子は有りません その少年が復讐をしにローランを探し回るでしょうかね? 次に上の説を語るための仮説として赤ローラン(若しくは金ローラン)が 盗賊として孤児院を襲ったと有ります が、どちらのローランも騎士の称号を持っています 騎士になるには平民の年収を丸々消費するような高価な装備や馬を維持するために相当な財力 訓練や叙勲などのためにそれなりの社会的地位が必要で 盗賊稼業に身をやつさなければいけない状況はやはり考えにくいです >>124 「○○にして□□」は「○○であって、しかも□□」と使われます ですから『「隻眼で、しかも隻腕」「アル中で、しかも薬中」かつての蛮勇は見る影も無くなっていた』 でしょうね 見る影も無いのはお互い様ですが、ここは金ローランが久しぶりに見た赤ローランの感想 つまり赤ローランの様子を説明していると解釈するのが自然ではないでしょうか?
127:大黒 2007/01/12(金) 01:18 >>126nagaさん 私は緋色の少年=ローランサン派ですね 盗賊に最愛のものを奪われた少年が同じ盗賊になるというのが流れ的に不自然だというのは確かにそうかもしれませんが 孤児院(村?)を焼け出されただ1人になった少年が生きていくために手段を選んでいられなかったというのは考えられないでしょうか もしくは自分達を襲った者達の情報を確実に手に入れるために盗賊たちの情報網を利用したとか(それでも数年経ってるようですが) また騎士の称号ですが、確かに平時なら社会的地位も高く信望も厚いでしょう しかし戦時にはそんなものは役に立ちません。実際歌詞中に『欲望が溢れだすままに暴れて』とあります また、別CDの話ですがクロセカの『聖戦と死神』にも村人を虐殺する描写が少しながら描かれてます 村を襲ったのがどっちのローランかは解りませんがこの場合は盗賊稼業に身をやつしたのではなくただ欲望のままに暴れまわったと考えるのが自然ではないでしょうか
128:たね 2007/01/13(土) 14:12 初めまして。失礼ながら私が思ってたことを述べてみますと… こじ付けなのですが 金ローランの息子がローランサンで、 赤ローランの息子が柱の影の少年ではないでしょうか 自分の母親に暴力を振るっていた父親に対して憎しみを感じた ローランサンが父親である金ローランを殺そうと復讐しようとし、 2人のローランの元へ行くのですが そこで間違って赤ローランを殺し(というより赤ローランを父親と思いながら) ローランサンが去った後に柱の影から少年(赤ローランの息子)がその現場を発見して 呆然と立ち尽くしていた金ローランを自分の父親を殺した人と勘違いする …ということかと… でもそうするとまた復讐劇が始まっちゃいますよね。 誰が加害者で誰が被害者だ、という歌詞に合うと思います… あと、【隻腕・アル中】→金ローラン 【隻眼・薬中】→赤ローラン と思ってたのですが PVでは2人とも隻腕なんですよね… どうなんでしょうか…;
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
【Roman】03.見えざる腕 【考察】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/Roman/1164202682/l50