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【Roman】03.見えざる腕 【考察】
80:moka2006/11/28(火) 04:47
SHの曲は真実は常に聴き手の胸の内にしかないのです。
というわけで自分の中の解釈をひとつ。
金ローランの妄想?の部分で
「正に風車」「赤い髪を振り乱して」等と書かれているので
「緋色の風車」の少年=ローランサンだとすると、
村を襲った「赤い風車」は赤ローランで、
ローランサンは赤ローランを討って復讐を果たした。
金ローランの主観では加害者は赤ローラン
→ だがローランさんに刺され被害者に
→ そしてローランサンもかつては被害者
→ さらに父親を殺された鳶色の眼の少年も被害者
→ いつかはローランサンも敵討ちをされて被害者に?
という「被害者ばかりが増えていく」ではないかと。
主観で見れば誰しも被害者と成り得る。
受けた傷を与えた者を憎むのではなく
傷を癒し乗り越えることこそ人生、と気付く物語。
ところでアルバレス将軍が頑張ってた時代に
ガラスが割れてベルの鳴るような装置があるとは思えないので
『腕』のローランサンと『宝石』のローランサンは
別人なのではないかと思うのですが如何でしょうか。
長々と失礼致しました(ぺこり
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