下
【Roman】03.見えざる腕 【考察】
113:高良 2006/12/09(土) 11:59 73大黒様。 502地獄にて書き込めずに遅くなりました。 『緋色』の少年が成長してからの犯行ではないでしょうか。 赤髪ローランを見付ける迄時間もかかるかと…。 犯行は個人的な恨みによるものであると私は考えます。 他人から依頼された人間を殺るにしては最後の笑い声が引っ掛かりますし、殺し屋とするなら目立つ所での殺害はどうなのでしょう? 依頼された人間を殺害しての歓喜の笑いとは…考えられなくもないですが、今までそれ(赤髪ローランを殺すこと)を念頭に生きて来たが故の悦びの笑いと考えます。 しかし『殺戮の女王』を持っての犯行なら理由は要らないですよね。うーん… 『呪われし宝石』のローランサンは『見えざる腕』のローランサンと血縁関係のある者かもしれませんし…(時代背景が合わないのが気になるところです) 『朝と夜』で「嘘をついているのは誰か…?」という台詞も気になります。 『呪われし』のローランサンは実はコードネームとか…偽名とか。 『見えざる』との関係はもしかしたら無いのかもしれませんね…
114:むりゃん 2006/12/09(土) 12:08 >>112大黒さん 斬新ですか……? 『良い父親にはなれない』といわれたからこそ、“良い父親”になろうとしたのではないか、と考えたのですが……。出て行った恋人の事を考えると、鳶色の目をした少年だけの『良い父親』になるのはやっぱり難しいですかね。 これから成すことを考えているときに、過去に彼女が言った「良い父親になれない」と言う言葉を思い出し、赤髪の息子を復讐の輪の中にくい込ませないよう“良い父親”になろうと決意した……。みたいな考えだったのですが。 彼女の事は、よりを戻せたか、それとも彼女の前に出せる顔は無い、とそのままでいたかは私の中では謎です……。暴力ふるって出て行ってしまった女性の前に、改心したからと言って顔出せるのかどうか……。 『憎しみの風車が廻る』と、思えたのなら、ローランサンが行った事が復讐でありえなくても、鳶色の目をした少年の心には復讐の種をまいたことにはなりますよね。横から突然出てきた男に、復讐を奪われた(ローランサンの殺害動機は何であれ)。けれど、彼は新たな憎しみを置いていった。このままだと、また同じ事が繰り返される。 ぐらいなら、考える事は出来ると思います。 私は『星屑』の父親は、また別人だと思っていたので……。根拠はないですが(すみません)。
115:大黒 2006/12/09(土) 22:20 >>113高良さん 私も今はその説に賛成してます 恐らくローランサンは緋色の風車で少女を赤ローランに殺されたのでしょう あの高笑いはついに宿願を果たしたゆえに自然と出たものだと思います。あるいは緋色の少年も赤ローランと同じようにすでに狂気に染まっていたのかも 呪われし宝石のローランサンと見えざる腕のローランサンですが私は同一人物だと考えてます 赤ローランの情報を手に入れるため少年が緋色の風車のしばらく後に盗賊団に入ったのではないでしょうか >>114むりゃんさん そういう努力を金ローランがしてたのかどうかは解りませんが やはりあの生活態度をみるといきなり良い父親になれたとは私には思えないんですよ 恋人に関しては金ローランは人生の意味を考えもう1度やり直そうと行方を探したけど恋人の方が金ローランから逃げていたという考えもありますね 『憎しみの風車が廻る』とすれば確かに鳶色の瞳の少年はローランサンに復讐の念を抱いたでしょう それがその後どう発芽するかは解りませんが憎しみの連鎖は間違いなくつながったと思います ちなみに私も『星屑の革紐』の父親は金ローランとは別人だと思ってます 根拠というか理由は上記と前述の通り
116:むりゃん 2006/12/09(土) 22:58 >>115大黒さん いきなりでなくともいいと思いますが……。それに、昔は良い人だったかもしれないですよ。彼女に深く愛してもらえるほどには。そんな突然なれないとしても、なろうと努力して、輪をとめようと努力する……。『廻るよ…』が金ローランの考えなら、まだ廻りきっていないでしょう。未来形なのですから。止める事は可能です。 そういえば、赤ローランは良い父親だったのですかね……。仇をとろうと思ってもらえるほどに……(暴力親父だったとしても、やっぱり父は父だから、憎しみは芽生えるのかな……)。
117:大黒 2006/12/09(土) 23:02 >>116 そうですね、昔は金ローランも赤ローランもいい人だったのだと思います だからこそ金ローランは『貴方を誰より愛してる』といわれるし赤ローランは子供を設ける事が出来たのでしょう そういう意味では2人の豹変も戦争による被害といえるかもしれませんね 『廻るよ』は未来形ではなく現在形だと思います未来系なら多分『廻るだろう』と歌詞には書かれると思います。そこをどう歌うかは解りませんが
118:mana 2006/12/10(日) 00:04 初めまして。初カキコで失礼します。 皆様の意見を拝見して深い!と感嘆しつつ、少々自分の意見を書かせていただきます。 私は「緋色の少年」=ローランサン 「星屑の父親」=金ローランと考えている側の人間ですが、緋色については上記でそういう風に考えている方たちとほぼ同意見です。 金ローランの”良い父親”については、皆様と少々違った見方をしております。 恋人が「大抵の場合、貴方はうなされ殴るから」とありますが「うなされる」ということは眠りながら無意識にということではないでしょうか?夢遊病のような感じで、八つ当たりで恋人に当たった訳ではなく幻覚で恋人すら赤ローランに見えたのでは?と思っています。 ”眠りの森の静寂を切り裂き・・・”とあるので、赤ローランの悪夢を見る→うなされ暴れる→眼が覚めても幻覚が続き恋人の姿も赤ローランに見える→赤ローランだと思い殴ってしまうといった感じで。 多少のやさぐれた生活はしていたと思いますが普段はそれほど酷い暴力人間ではなかったのではないでしょうか。だからこそ”愛している”と過去形ではなく現在形で言われているのでは? ”(赤い悪魔の幻想に取り憑かれた夢と現実の区別の付かない今の貴方では)良い父親にはなれないわ”と解釈してみました。なので幻覚の原因である赤ローランの消失と復讐することの虚しさを知った金ローランは恋人に”誰よりも愛している”と言わしめる本来の優しい性格(と思いたい)に戻れたのではないかと。 ちなみに”その後の彼の人生は、酒と狂気〜”の辺りの超やさぐれ生活は恋人(支えてくれる人)がいなくなって益々荒んだのだと思ってます。 ・・・何処までも金ローランを「星屑の父親」、いい人として取りたいが為の贔屓意見でお目汚し失礼しました(汗)
119:大黒 2006/12/10(日) 01:55 >>118manaさん はじめまして 私は緋色の少年=ローランサンで星屑の父親≠金ローランですね 『うなされ殴るから』というのは別に起きてても痛みにうなされて八つ当たり気味に恋人を殴る事がしょっちゅうあったと解釈してます 眠りながら殴るのだとしたら何も無理して近くに寝なくてもある程度距離をとれば防げるでしょうし恋人が出て行くには少し弱いかなというのが私見です 『眠りの森の静寂を引き裂き』というのが赤ローランの悪夢を見ているというのは同意です 金ローランがどの程度荒れた生活をしてたかは 『夢から醒めた現実派 其れでも尚も悪夢の中』 『故に…其の後の彼の人生は 酒と狂気…廻る痛みの中』 とあるように多少ではすまないような気がします。おそらく恋人への暴力だけが自分を現実に留めておく唯一の手段になってしまってたのではないでしょうか 現在形で『愛してる』といいながら金ローランの前から姿を消したのはやはりお腹の中の子を守りたい気持ちもあったでしょうけどこの地獄から逃げ出したかった一種の防衛本能ではないでしょうか あと、ローランサンが赤ローランを殺した後ですが金ローランはどの程度復讐の虚しさを理解したかはちょっと疑問です 前述しましたが金ローランにとってローランサンは全くの赤の他人です。一方の当事者であるはずの赤ローランでさえ『何者だ貴様』といってますし 金ローランにしてみれば自分の復讐の相手を横取りされた気分になるのではないでしょうか そう考えると赤ローランがいなくなった事で悪夢からは解放されたかもしれませんが復讐の虚しさに気づいたかどうかはちょっと解らないと考えてます また、仮に以前の優しい性格に戻ったとしてもというか戻ったからこそ恋人の前には姿を見せられないのではないでしょうか いくら事情が事情とはいえあれだけの暴力をふるっておいて『改心しました』では恋人も納得できないと思うのですが
120:yayoi 2006/12/10(日) 10:55 皆様の考察楽しく読ませていただきました。 >みみみ様 "chateau" "chatte" は脚韻ではなく頭韻(というかalliteration)ではないでしょか。
121:mana 2006/12/10(日) 22:42 >119大黒様 なるほど〜、鋭いご意見ですね。 一応”金ローランいい人説”(笑)を掲げる身に故に、少々金ローラン擁護意見&補足を。 ”うなされ殴る”には自分で”眠りながら”と言っておきながら起きていても殴っていたと思います。 ただそれが単なる八つ当たりとかではなく、”誰でも赤ローランに見える”といった幻覚症状が起きていたのではないかと・・・先に”夢遊病”とカキコしたのが駄目でしたね(汗)それに金ローランもヤク中だったのかも知れないですし(ヲイ) 自分の中では「酒と狂気、廻る痛みの中」は恋人が出て行った後だと考えてます。 えーと、時間軸としては”赤ローランに腕を落とされる”→”腕を失った&仕事を干された喪失感から幻覚症状(痛みを忘れるために酒or薬物もアリ?)があらわれ恋人に暴力(プチやさぐれ時代)→”恋人出て行く”→”「仕事も恋人もいなくなったのは全部赤ローランのせいだ!!オヤジ、酒持ってこい!!」(超やさぐれ時代)”→”赤ローランに復讐しにいこう”というのが自分の考えです。 復讐云々については”復讐の舞台を下ろされ、男は考え始める”とあるので少なくとも復讐の連鎖からは離れたと思います。 後、金ローラン=星屑の父親は、恋人とヨリを戻したとは思っておりません。会う、会わないにしろ一度ぐらいは様子を見たいと思い探してみたら、子供は生まれていたものの既に恋人は亡くなっていた→残りの人生を”良い父親”として生きるために「星」を引き取った・・・と自分に都合よく考えてます(笑) まぁ、星屑に関しては「父の不自由な腕」の一文と、金ローランの残りの人生が良いものになって欲しいという願望からの想像なので大黒様のいうとおり、「今更恋人の前に姿を現すことは出来ない」というのもありかなとは思います。
122:大黒 2006/12/10(日) 23:40 >>121manaさん 喪失感だけで幻覚症状が出てくるとは思えないので自分で時系列と整理してみました 赤ローランに腕を落とされる”→”腕を失った&仕事を干された喪失感と幻肢痛に苦しめられる(痛みを忘れるために恋人への暴力が日常事になる)→痛みを少しでも紛らわせようと酒と薬(?)に逃げる→恋人への暴力が一層過激になる→恋人逃げる→赤ローランへの復讐を考える というような感じでしょうか 確かに『復讐劇の舞台を降ろされ』とあるので赤ローランへの復讐心は消えたと思います まさか目の前で死んだ人間に復讐の念を持っても仕方ないですから ただそれは第3者によって強引に引き摺り下ろされたのであって自分から降りたのではないというところにポイントがあると思います 復讐も出来なかった自分がこれから何をなすべきなのか何が出来るのか…歌の最後で金ローランはそれを考えているのではないでしょうか もしかしたら復讐すら出来ない愚かな自分に自己嫌悪を抱いたかもしれません その結果酒と薬(?)から離れて昔のいい金ローランに戻った可能性はありますが あと、『星屑の革紐』と『美しきもの』は自分の中ではこのRomanというアルバムの中である種独立した曲だと思ってます なので他の曲との関連をつけにくいというのも理由の1つですね
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
【Roman】03.見えざる腕 【考察】 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/Roman/1164202682/l50