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【Roman】04.呪われし宝石 【考察】
41:ring2006/11/24(金) 21:34
>匠様
匠様のご意見とだいたい同じ考えを持っています…。
この詩は、宝石にまつわる長い時を描いているのでは、と。
私なりに考えた『呪われし宝石』の軌跡は、以下の通りです…。
『彼女の誕生にまつわる物語』で、
いずれ「殺戮の女王」と呼ばれることになる原石を、
ある男が発見。
男は、
[今まで苦労をかけた妹ノエルが嫁ぐので、
その『祝い』となる物を探す過程で「彼女(原石)」を見つけた]
もしくは
[鉱山で働く労働者の一人で、
偶然にも「彼女」が眠る墓穴を掘り当てた]
のではないかと。
「彼女」のあまりの美しさに、
男は「これで妹を無事に嫁がせられる」と安心するが、
それも束の間…
『欲に目が眩んだ鉱山の管理者』によって男は殺され、
「彼女」はあらゆる人の手を渡ることになる・・・。
↑「彼女」が人から人へ渡り歩いている間に、
『殺戮の舞台女優』Michele Malebrancheの事件が発生。
(これを劇に纏めたNoel Malebrancheの存在が気になりますが、ちょっと後ほど)
(※これはMicheleが実在したという考えを前提にしています…※)
Michele Malebrancheに纏わる忌まわしい事件の数々にちなんで、
「彼女」は『殺戮の女王』ミシェルと名づけられる…。↓
やがて時が過ぎ、近代(警報ベルの音がするため)に至り…
「彼女」は博物館(もしくはその類の展示会)で
ガラスケースの中に収められて日々を過ごす…。
しかし、2人組の盗賊により「彼女」は盗まれ、
『再び世に解き放たれた』のだった…。
以上が、私の推測です…。
さて、先ほど申し上げたNoel Malebrancheの件…。
この人物と、『呪われし宝石』に登場する妹ノエルが
同一人物だとすると、なんとも皮肉だとは思いませんか…?
自分の兄を殺した宝石の名前の由来となった人物を、
戯曲の題材にしたのですから。
ただ、これはLaurencinが『見えざる腕』と同一人物であるとする場合、
彼の位置づけにかなり困る推測であります…。
また、(ネタバレになるやもしれませんが)ボーナストラック2曲目の
女性のセリフで、個人的にとても引っかかる言葉が聞こえるので、
自分でもこの推測が怪しいと思うところがあり・・・。
何かおかしい点は改竄(ぁ)をお願いします…。
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