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【Roman】04.呪われし宝石 【考察】
199:黒蝶 2008/08/26(火) 17:14:13 ID:B9B8Kb6m はじめまして。 新米サンホラーな私ですが、皆さんの奥深い考察に触発されて、 足りない脳で色々と考えを巡らせてみました。 大筋は皆さんと同じ考えです。 「呪われし宝石」は現在→過去→現在で構成されていると思います。 博物館か…その類の館内へ盗みに入るローランサンとイヴェール。 狙うは世界最大の宝石『殺戮の女王』ミシェル。 その宝石にはもれなく死(呪い)が約束されている。(→特典は予約済みの鬼籍) 硝子の中で静かに眠る『殺戮の女王』… 物語は『殺戮の女王』の誕生秘話へ。 地中深く眠っていた宝石。 掘り起こしたのは鉱夫として働いていたイヴェール。 嫁ぐ妹へ祝いのつもりで探し当てた石が呪いとなりイヴェールは冬の夜に死ぬ。 携わった者を死へと追い遣る呪われし宝石… 少女、老婆、娼婦、王妃…いくつもの首を彩り、その度に刈り獲っていく… 帰らぬ兄を待っている妹ノエルと檻花作者のノエル。 同一人物ではないにしろ、同じ名前が使われている以上、 何らかの関係はあると思います。何か、の内容にまでは考えが及びませんが… イヴェールが死ぬより以前、既にMichele Malebrancheが実在して死んでいたとします。 というより、イヴェールを死に至らしめた宝石の呪いをつくりだした、 そもそもの原因はミシェルの存在ではないでしょうか? 何の背景も無しに「呪われし宝石」なんて出来上がるでしょうか? 原因は何だろう、そう考えた時一番しっくりくるのがミシェルの存在でした。 そう過程すると、檻曲が別個としてシリーズ化されてるのも納得がいきます。 檻から抜け出せないまま死んでいったミシェルは怨念を抱いた石となる。 某考察サイトにてミシェルは男として生まれ変わった、とありましたが、 同じように少年達を代替として「石に」生まれ変わったのではないでしょうか? それを発掘してくれた最初の人物がイヴェール… だからミシェルの復活にはいつでもイヴェールが必要。(→「生まれておいでなさい) しかしミシェルの呪いはイヴェールにさえも及んでしまう。 呪いに触れてしまったイヴェールは何度生まれ変わっても不毛の存在となってしまった。 「呪われし宝石」(=ミシェル)がイヴェールによって世に解き放たれ、石は所有者を変え渡り歩く… そんな中、ある人物がNoel Malebrancheと名乗って、本人の手記を基に もはや伝説と化していたMicheleを題材に戯曲を作り上げる。 実在の人物をモデルに作品を作ることは現実世界でもよくある話ですよね。 Christopheの言葉が記されていることから現在に近い時期だと思われます。 再び世間の記憶に蘇ったミシェルの名は、その狂気に満ちた人生から 石の繰り広げる様々な惨劇の形容として用いられるようになる。 事実通り「呪われし宝石」が「ミシェル」と呼ばれるようになった。 そして、話は戻り、現在。 保管されている『殺戮の女王』を狙う二人の盗賊。 そのうちの一人、ミシェルによって再び生まれてきたイヴェール。 「些か乱暴な接吻」によって、『彼女』が再び世に放たれる… いかがでしょうか? 何故著者はNoel Malebrancheと名乗ったのか。 イヴェールの妹ノエルとの関連性は何なのか。 少女や老婆はそれぞれ誰をさしているのか。 これらが未だ自分でもよくわかりません… 「歓びと哀しみの葡萄酒」のお話はこの呪いが影響していると思うんですが… 補足や指摘などありましたらどなたかお願いいたします。 長くなって申し訳ありませんでした。
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