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【Roman】05.星屑の革紐 【考察】
90:ジュン市 2006/12/01(金) 02:31 初めて書き込みさせていただきます。 色々な考察があって面白いですね。 俺も『星屑の革紐』は、『澪音の世界』や他の楽曲とリンクしている部分もあると思いますが、 それはまた別の地平線の話ということで、敢えて『星屑の革紐』のみで完結させる解釈をしています。 あまり深読みするのが得意じゃない、とも言いますが……。 例外として、砂の表現のみ『輪廻の砂時計』から引用しています。 時系列的には、 母親がEtoileを産み、『星』(Etoile)と名付ける(1段目) → ほどなくして母親の命が尽きる(少なくとも寿命では無いと思われる) → (命数を砂時計の砂に例えていると解釈して)寿命で死ななかった分、本来堕ちるはずでは無い場所に「零れた砂が巻き戻る」(後の12段目に繋がる) → 母親はPleutとして生まれ変わり、やがて成長したEtoileの元にやって来る(1段目) → 星を見ることすら出来ない僅かな視力さえも何れ失ってしまうEtoileは、『星』という意味の自分の名前や両眼を嫌っていた(3,4,6段目) → 勇気を出してPleutと屋外へ出てみるものの、互いの心が繋がっていない(歩く速度が抑違う)から、ちょっとした段差でも転んでしまう。 細い革紐(ここでの細いは「心細い」という意味であって、実際に太いか細いかは問題では無いと思われる)で繋がっていても、Etoileは孤独を感じる(5,7段目) → 「空白の時間を埋めようとするかのように」(この時点では互いに無意識だと思われる)二人はいつも一緒に行動するようになる(8段目) → 支えあうように行動する二人は、やがてゆっくりと、確実に(3行目と4行目の比喩)と心が繋がっていく(9段目) → 突風に手を取られ革紐を離したとしても、『見えない絆』でPleutと繋がったEtoileは孤独では無くなる(10段目) → 零れた僅かな砂も、全て本来堕ちるべき「終わりの場所」へ堕ちる時がきた(僅かな砂故に、Pleutの命は長くなかった) → (長いので続きます)
91:ジュン市 2006/12/01(金) 02:31 死にゆくPleutに何もしてあげられない自分に無力感を覚えながらも、EtoileはPleutへ感謝の気持ち、彼女への愛を語っていく(11段目) → 今際のきわに向かいつつあるPleutは、夢を見た。 それはEtoileが産まれた朝の夢であり、母親が亡くなる瞬間の夢であり、「零れた砂が巻き戻る」幻想であった。 母親は自分が、星を見ることが出来ないEtoileの眼となり、道程に『星』(光とも取れる)を見せる為にPleutとして遣ってきたのだと判る(12段目) → 最期の瞬間、母親とEtoileの心は一つになった。それは暗闇に煌く星明りの世界であり、少女が生きていく孤独な暗闇の中に、確かに見える星屑の輝きだった(13段目) → Pleutは静かに息を引き取った。翌朝、冷たくなったPleutの腹から取り出されたのは、黒銀の毛並みを持つもう一つの星屑だった(14段目) 黒銀の毛並みって、『澪音の世界』のことを差し置いて考えると星屑のように思えてきませんか? 父の腕が不自由な理由もありませんし、かなり拡大解釈や曲解をしている部分もあるかもしれませんが、 俺はこんな《物語》(Roman)を感じました。皆様の解釈の参考になれば幸いです。 それでは長文、乱文失礼致しました。最後まで読んで下さった方には多大なる感謝を。 追伸:時系列からは敢えて省きましたが、15段目は俺も『星屑の革紐』と『澪音の世界』を繋げる架け橋であると思います。 「懐かしき」とはメタ的な意味だと思いますが、「美しき」の解釈。 「硝子球のように透き通った永遠の合わせ鏡」「薄氷色に煌く瞳」「鮮やかに朽ちる世界」と、美しさを出す表現は結構あります。 「地に蔓延りし我ら罪人の群れ」には、それがどこまでも冷たく、美しすぎて恐ろしいということも考えられないでしょうか。 『星屑の革紐』と直接関係の無い話でごめんなさい。
92:ミナミ 2006/12/02(土) 13:11 既出でしたらすみませんが、私は「懐かしき」というのは、「澪音の世界」の曲そのものを指しているのだと思いまし た。 澪音の世界を知っている人にとっては「懐かしい」曲だと言えると思うので。 知らない人にとってはどうかと言われれば、ちょっと困るんですけど、それもまた聞いた人のロマンです よ(無理矢理だな) 訳の分からないことをすみませんでした・・・
93:nanashi 2006/12/02(土) 14:05 >>90-92の説は非常に納得のいくものだと思う。 前後のつながりなどはともかく、自分もそのように考えていた。 >>87の説に、「死んだのは両方では」とあるが、それはどうかと思っていた。 しかし、よくよく考えてみると、以下のような解釈も可能だと思い至ったので、とりあえず書いてみる。 プルーの死とエトワールの死は、時間軸上ほぼ同一であった。 これは「急に吹いた突風」という「死の暗示」によって、二人が引き裂かれたことから。 ちなみに、「突風」と「死」を結びつけたのは、「風」は「風車」を連想させるため。 また、「弱い姉だ」以降が、これから死に逝く者の言葉のように思えるという説にヒントを得た。 確かに、「弱い」から「死ぬ」のは、ストーリー上決して逸脱した話ではない。 さて、エトワールが死んでいるなら、プルーの腹から「黒銀の毛並みを持つ仔犬」を取り出したのは誰か? それは死したエトワール自身、つまり、澪音である。 正確には、黒銀の毛並みを持つ仔犬とはその通り仔犬ではなく、プルーの魂であると思われる。 夜に死んだ犬の腹から朝に仔犬を取り出すのは、タイムラグがありすぎるためにそう思い至った。 死した二人は物語という制約を超越した存在となり、「懐かしくも美しい『澪音の世界』」に旅立つ。 しかし、上記の説にはいくつもの矛盾点がある。 まず一つに、朝はこのアルバムでは「生」の象徴であること。 であるならば、黒銀の毛並みを持つ仔犬は文字通り『誕生した』と考えるのが普通である。 さらにもう一つ、突風を死の象徴と考えるには、「風車」という「首を刈る存在」が不可欠である。 しかし、この曲にはそれはない。 であるなら、むしろ「革紐を離した」ことが「別れの象徴」であり、 その後「プルーが死んだ」こと以外は語られていないことから、エトワールが生きている可能性は低くない。 また、エトワールが生きていないと、黒銀の毛並みを持つ仔犬を取り出した人物が分からない。 歌詞の中で2回しか登場しない父親がここで何の説明もなく登場するのもちょっとおかしい。 ただ、この曲が同じアルバム内の他の曲とどのような関係にあるのか、未だに謎である。 ここが分かれば、より深層の物語が見えるはずだが……。
94:ない 2006/12/02(土) 20:12 初書きです。私が見つかったんじゃありませんが、外国のコミュで出た話がありまして、考察の参考になるんじゃないかと…。もし既出でしたらすみません。 後半部の「忘れないよ...」からプルーのコーラスとエトワールの歌の歌詞が違います。 「忘れないで 母と歩いた 苦しみに煌めく世界を いつだって 嗚呼 愛は星屑の 輝きの中に在ることを……」 このように聞こえます。ジュン市様のおっしゃる通り、プルーはエトワールの母の生まれ変わった姿だと思われます。
95:ない 2006/12/02(土) 20:16 えっとすみません;;もう一度初めから読んでみると、既出だったんですねorzlll
96:某哲学者 2006/12/02(土) 21:35 初めまして。 星屑の革紐に関する自分なりの解釈がまとまったので来ました。 概ね、ジュン市さんの述べた意見に賛成なのです。 私は、澪音の世界とつながっていないはずが無いと思うので、そこの解釈を追記してみます。 ログは一通り読んだつもりなので、おそらく既出では無いと思うのですが。 時間系列としては、澪音の世界の後に星屑の革紐と考え、 エトワールの母親が『澪音』なのでは無いか。と考察しました。 プルート=レインの名前繋がりは、これを暗に示しているのではないかと。 そして、コーラスの裏パート「忘れないで 母と歩いた 苦しみに煌めく世界を いつだって 嗚呼 愛は星屑の 輝きの中に在ることを……」 ここを、母親(プルート=レイン)が娘への愛情として、かつて自分が飼っていた黒銀の犬を残した。 「懐かしくも美しきあの<荒野>を駆け巡る為に」は黒銀の犬ではないかと。 このような解釈、いかがでしょうか?
97:月斗 2006/12/03(日) 19:59 お初です。月斗と申しますです。 星屑、いいですよね。 で、自分も色々考えてみたんですよ。 と言っても澪音に繋がるとか、プルー=母親の生まれ変わりなどの意見はほぼ同じなんですけど。 自分が思ったのは エトの母親=「11文字」の母 なんじゃないかと。 その11文字で死んだ母親がプルーになって生まれ変わって……と続くわけです。 状況的にも似てるし、つじつまも合うかなぁと。 この意見でてないと思いますが……どうでしょう?
98: 2006/12/04(月) 09:13 >>97 それは無いと思う。 声優さんが違ったりするから無理があるかと。
99:紅葉 2006/12/04(月) 15:11 短文で悪いのですが・・・ エトワールも死んだとするなら プルートの中から出された子犬 = エトワールという考えはどうなのでしょ?
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