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【Roman】05.星屑の革紐 【考察】
91:ジュン市2006/12/01(金) 02:31
死にゆくPleutに何もしてあげられない自分に無力感を覚えながらも、EtoileはPleutへ感謝の気持ち、彼女への愛を語っていく(11段目) →
今際のきわに向かいつつあるPleutは、夢を見た。
それはEtoileが産まれた朝の夢であり、母親が亡くなる瞬間の夢であり、「零れた砂が巻き戻る」幻想であった。
母親は自分が、星を見ることが出来ないEtoileの眼となり、道程に『星』(光とも取れる)を見せる為にPleutとして遣ってきたのだと判る(12段目) →
最期の瞬間、母親とEtoileの心は一つになった。それは暗闇に煌く星明りの世界であり、少女が生きていく孤独な暗闇の中に、確かに見える星屑の輝きだった(13段目) →
Pleutは静かに息を引き取った。翌朝、冷たくなったPleutの腹から取り出されたのは、黒銀の毛並みを持つもう一つの星屑だった(14段目)
黒銀の毛並みって、『澪音の世界』のことを差し置いて考えると星屑のように思えてきませんか?
父の腕が不自由な理由もありませんし、かなり拡大解釈や曲解をしている部分もあるかもしれませんが、
俺はこんな《物語》(Roman)を感じました。皆様の解釈の参考になれば幸いです。
それでは長文、乱文失礼致しました。最後まで読んで下さった方には多大なる感謝を。
追伸:時系列からは敢えて省きましたが、15段目は俺も『星屑の革紐』と『澪音の世界』を繋げる架け橋であると思います。
「懐かしき」とはメタ的な意味だと思いますが、「美しき」の解釈。
「硝子球のように透き通った永遠の合わせ鏡」「薄氷色に煌く瞳」「鮮やかに朽ちる世界」と、美しさを出す表現は結構あります。
「地に蔓延りし我ら罪人の群れ」には、それがどこまでも冷たく、美しすぎて恐ろしいということも考えられないでしょうか。
『星屑の革紐』と直接関係の無い話でごめんなさい。
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