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【Roman】06.緋色の風車 【考察】
90:コダマ 2006/12/21(木) 03:15 [sage] この曲の被害者=ローランサンみたいな説が多いので言いにくいなー…。 自分の中では少年=アルヴァレスであり、惨劇の被害にあった村は彼の故郷Belgaであると考えます。 以下に理由を述べますが多分にクロセカの内容に抵触しますのでまだ聴いてない方はご注意下さい。 クロセカにおいてアルヴァレスの少年時代が語られているのは"アーベルジュの戦い"と"約束の丘"の2曲です。実際の推移においては"約束の丘"⇒"アーベルジュの戦い"だと思います。 もしかしたら夕日の丘での誓いから間もなく戦いに向かったとも考えられます。 アルヴァレスの故国BelgaはPreuzehnに滅ぼされます。彼の初陣であるハズの故郷を守る戦い、敵Preuzehn軍5千対Belgaの兵士たちとの戦は無惨な敗北に終わったものと考えられるのが妥当でしょう。 Welkenraedtの森に張られた防衛線を破った敵軍はおそらくアルヴァレスの故郷を襲ったハズです。 アルヴァレスの故郷は老若男女関係なく皆殺し……『緋色の風車』の比喩はその殺戮の行為のみならずそこに在った風車の炎上といった情景にもあるのかもしれません。 戦場で辛うじて生き残ったアルヴァレスはPreuzehn軍が突破した後のWelkenraedtの森を抜け、Charlotteを守ろうと故郷へ戻ったと思います。惨劇の中、運よく再会できた二人はまたWelkenraedtの森へと逃げます。 戦場というのはやはり通常の判断力、状況把握などが効かないものだと思います。ましてや敗北の衝撃の中、故郷に起きている惨劇なんて認めることさえ難しいでしょう。その惨劇を見てアルヴァレスは「これが果たして人間のなした行為なのか」と疑ったのかもしれません。 Welkenraedtの森へと逃げたのは理由を付けるとするならPreuzehn軍の進攻方向とは違うから安全だと思ったのでしょう。単に一番安心の出来る森へと隠れるのが安全かと思ったのかもしれません。 森の中へと逃げ込んだ2人に起こった結末はお聴きの通りです。 自分の中では赤髪のローランがCharlotteを奪って去る⇔アルヴァレス逃亡 …なんて救いの無い展開を考えています。 残酷ですが、故郷で起きた惨劇・恋人の喪失という『運命に翻弄された』少年アルヴァレスは世界を憎み呪い、身を寄せたFlandreにて『狂おしい《季節》』を経て『少年の時は流転』し、『より強大な力で全てを平らげる』<銀色の死神>と化す。 アルヴァレスが何故あれ程故郷を求め、Charlotteの影を何処かに見出そうとしていたのかも理解できる気がします。そして"聖戦と死神"のGefenbauerとの因縁に繋がるのだと思います。 歌詞の始めにある『其の宝石』は朱石の首飾りだと思います。アルヴァレスが恋人Charlotteに再会を懸けて送ったその宝石は呪われし宝石だと思います。 この宝石を持つCharlotteを赤ローランがさらうor殺害し宝石を所持する事によって赤ローランは金ローランと戦った戦場でも金ローランの片腕(右腕?)を刈り生き残ることが出来たのかもしれません。呪われし宝石は人々の死を招くものとするならば戦場はうってつけの場ではないでしょうか。 流石に時が経つと赤ローランは見る影も無く朽ちていったようですが。 …というコトでこの曲の個人的解釈は【アルヴァレス将軍の忘れられない過去】です。 アルバム全体を通して筋が通らない可能性もありますが、この曲単体においてはとりあえずの筋は通ったので投稿しました。 長文失礼しました。
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