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【Roman】06.緋色の風車 【考察】
86:むりゃん 2006/12/10(日) 13:44 復讐を果たしても、逃げた罪悪感からは逃れられないと思います。 彼の大きな過ちは「彼女を置いて逃げた事」だと私は思っております。わたしは、「逃げた」ことをやり直したいのだと思っています。復讐を果たしても、逃げた限り、逃げたと思い込んでいる限り、なにからも逃れられないと私は思います。これだと、復讐を果たしても、自己満足にもならないかもしれません。だから、「次は逃げない」と言っているのだと思います。 のですが……。
87:大黒 2006/12/10(日) 23:44 >>86むりゃんさん 私も復讐を果たしたからといって罪悪感が消えるとは思ってません そもそも自分が逃げ出したのが少女が殺された原因みたいなものですから 私も彼女を置き去りにした事は彼の過ちの1つだと思います。そしてその後救援を誰にも求めなかった事も 復讐を成し遂げたからといって時が過去に戻ってもう1度人生をやり直せるわけじゃないですからね でも自己満足でも彼が精神の均衡を保つためには復讐心というのは必要だったのかもしれませんね
88:TYU 2006/12/13(水) 21:46 こんばんは。 先程、ボーカルの声を消すソフト(Vectorにて入手)でボーカルの声を消した後、音楽をゆっくり聴けるソフト(vectorにて入手)で聴いてみたのですが、やはり私も「待って・・・まっ・・・」と聞こえます。 Vectorで入手したものは、(ソフトの名前なら出していいんでしょうか?だめだったらごめんなさい;) 「Hayaemon」と「DARU/PITCH-SHIFTER!」というものです。 もしよかったら、みなさんも 「DARU/PITCH-SHIFTER!」でボーカルの音声を消してから「Hayaemon」で再生速度を遅くして聴いてみて下さい。
89:レゼン 2006/12/16(土) 18:57 はじめまして。 私には少女の声は「待って・・・助けて・・・」って聞こえました。 『怯え縋るような瞳』で少年に助けを求めたが少年は。。。 だけど少年の事は恨んではいないと思います。 悲しい、とは思ったはずですが。。。
90:コダマ 2006/12/21(木) 03:15 [sage] この曲の被害者=ローランサンみたいな説が多いので言いにくいなー…。 自分の中では少年=アルヴァレスであり、惨劇の被害にあった村は彼の故郷Belgaであると考えます。 以下に理由を述べますが多分にクロセカの内容に抵触しますのでまだ聴いてない方はご注意下さい。 クロセカにおいてアルヴァレスの少年時代が語られているのは"アーベルジュの戦い"と"約束の丘"の2曲です。実際の推移においては"約束の丘"⇒"アーベルジュの戦い"だと思います。 もしかしたら夕日の丘での誓いから間もなく戦いに向かったとも考えられます。 アルヴァレスの故国BelgaはPreuzehnに滅ぼされます。彼の初陣であるハズの故郷を守る戦い、敵Preuzehn軍5千対Belgaの兵士たちとの戦は無惨な敗北に終わったものと考えられるのが妥当でしょう。 Welkenraedtの森に張られた防衛線を破った敵軍はおそらくアルヴァレスの故郷を襲ったハズです。 アルヴァレスの故郷は老若男女関係なく皆殺し……『緋色の風車』の比喩はその殺戮の行為のみならずそこに在った風車の炎上といった情景にもあるのかもしれません。 戦場で辛うじて生き残ったアルヴァレスはPreuzehn軍が突破した後のWelkenraedtの森を抜け、Charlotteを守ろうと故郷へ戻ったと思います。惨劇の中、運よく再会できた二人はまたWelkenraedtの森へと逃げます。 戦場というのはやはり通常の判断力、状況把握などが効かないものだと思います。ましてや敗北の衝撃の中、故郷に起きている惨劇なんて認めることさえ難しいでしょう。その惨劇を見てアルヴァレスは「これが果たして人間のなした行為なのか」と疑ったのかもしれません。 Welkenraedtの森へと逃げたのは理由を付けるとするならPreuzehn軍の進攻方向とは違うから安全だと思ったのでしょう。単に一番安心の出来る森へと隠れるのが安全かと思ったのかもしれません。 森の中へと逃げ込んだ2人に起こった結末はお聴きの通りです。 自分の中では赤髪のローランがCharlotteを奪って去る⇔アルヴァレス逃亡 …なんて救いの無い展開を考えています。 残酷ですが、故郷で起きた惨劇・恋人の喪失という『運命に翻弄された』少年アルヴァレスは世界を憎み呪い、身を寄せたFlandreにて『狂おしい《季節》』を経て『少年の時は流転』し、『より強大な力で全てを平らげる』<銀色の死神>と化す。 アルヴァレスが何故あれ程故郷を求め、Charlotteの影を何処かに見出そうとしていたのかも理解できる気がします。そして"聖戦と死神"のGefenbauerとの因縁に繋がるのだと思います。 歌詞の始めにある『其の宝石』は朱石の首飾りだと思います。アルヴァレスが恋人Charlotteに再会を懸けて送ったその宝石は呪われし宝石だと思います。 この宝石を持つCharlotteを赤ローランがさらうor殺害し宝石を所持する事によって赤ローランは金ローランと戦った戦場でも金ローランの片腕(右腕?)を刈り生き残ることが出来たのかもしれません。呪われし宝石は人々の死を招くものとするならば戦場はうってつけの場ではないでしょうか。 流石に時が経つと赤ローランは見る影も無く朽ちていったようですが。 …というコトでこの曲の個人的解釈は【アルヴァレス将軍の忘れられない過去】です。 アルバム全体を通して筋が通らない可能性もありますが、この曲単体においてはとりあえずの筋は通ったので投稿しました。 長文失礼しました。
91:ルオン 2006/12/22(金) 13:47 こちらでははじめまして。 曲を聴いていてふと思いついたとこがありましたので、書き込んでみようと思います。 それは《緋色の風車》=少年、《血色の風車》=襲った人物 というものです。 さらに、少年=『腕』のローランサン、襲った人物=『腕』の赤ローラン としますと、最後の部分は灼けつく剣=黒き剣により、『腕』で赤ローランを殺した少年と、それによって凍える瞬間=死を迎えた赤ローランとも思えました。 他の部分はまったく考慮しない思いつきなのですけど; 皆様の参考になれば幸いです。 >>90 コダマさん 私もはじめて聴いたとき「この少年はアルヴァレスか!?」と思ったので、なかなか素敵な考察だと、興味深く読ませていただきました。『腕』でアルヴァレスも出てきていることですし・・・馬のいななきなどもあるので、時代としても間違いではなさそうですし。 上記の意見を述べておきながらなんですが、私個人としてはコダマさんの考察が気に入りましたw聖戦と死神が好きだからというのもありますけれど… 朱石=「殺戮の女王」と考えれば、悲劇の関連も理解できる気がしますし、『約束の丘』で「誓った」くらいですから「一番大切なもの=シャルロッテ本人であり、または宝石を証とした絆」なのかも知れないですし…… シャルロッテが連れ去られたとき、アルヴァレスが逃げた、というのは確かに救いの無い展開ですけど、そのほうが逆に現実としてはありえる展開のように感じました。そして、だからこそ、復讐に奔ったり、シャルロッテに固執するのでしょう。 悲劇の現実味、Romanのほかの曲にいくらかクロセカっぽい雰囲気があること、『殺戮の女王』に当たるものの存在、アルヴァレスから赤ローランなどへの悲劇の連鎖を考えると、かなりありえそうな考察に思えました。 ひとつ気になるのは、どうやってシャルロッテの手に朱石が渡ったのか、ということなんですが、もし彼女がRomanの中でよく出てくるローランの苗字を持っていたりするならなんだか納得できそうな気がします(ローランの家系と殺戮の女王は呪いで結びついていると、私は考えているので…)。
92:大黒 2006/12/22(金) 22:09 >>90コダマさん 初めまして 緋色の少年=アルヴァレス説、興味深く読ませていただきました 私は『約束の丘』と『アーベルジュの戦い』は少年時代の歌ではないと思ってます まず、『約束の丘』では 「何があろうと僕は必ず 君の元へ帰って来るよ」 と歌ってるところからこれは戦場へ赴く前の歌であると推測出来ます。恐らくですがここから『聖戦と死神』に繋がっていくのではないでしょうか そして『アーベルジュの戦い』では 『幼き日の思い出よ』 とあるように少年時代の歌というよりも英雄アーベルジュの少年時代〜英雄と呼ばれるまでの回想の歌ではないでしょうか 『緋色の風車』の『其の宝石』というのはその前で歌われてるのが硝子細工であるところから繊細な、とても壊れやすい何かを象徴していると思います 例えば少年と少女の幸せな時間のような… それに朱石の首飾りが殺戮の女王であるとの考えですが 『呪われし宝石』の歌詞中に 『特典は予約済みの鬼籍』とあるように手にした者は例外なく殺されていると推測されます コダマさんは朱石の首飾りを持っていたシャルロッテは殺されたと考えてるようですが それを奪った赤ローランは逆に殺戮の女王に守られて片手だけで済んだと考えてるように見受けられます それでは『予約済みの鬼籍』に入る事にはならず矛盾が生じてくると思います そう考えるとこの曲はアーベルジュではなく無力な少年が大事な人を奪われ己の無力さを痛感し『狂0105しい《季節》を経て』復讐心を募らせていく歌だと思います なんだか救いも何もない解釈ですが殺戮の女王が絡んでるとしたらこのくらいでちょうどいい気がします >>91ルオンさん 《緋色の風車》=少年、《血色の風車》=襲った人物という見方は面白いですね そうなると後半の 『灼けつく《刻》』と『凍える《瞬間》』はどう解釈しましょう? 『聖戦と死神』と『緋色の風車』、『見えざる腕』がほぼ同じ時系列にあるというのは同意です。そうでないと『見えざる腕』の「アルヴァレス将軍に続けー!」の説明がつきませんから 『約束の丘』の解釈は前述の通りなのでここでは置きます ただ仮に『緋色の風車』がアーベルジュの曲だったとして復讐に奔るなら何も帝国の騎士団に入らず自分1人で赤ローランを探したほうが効率もいいし束縛も少ないと思うのですがどうでしょう 私は世界観的には繋がってても主要な登場人物の過去を歌った歌はないという考えです お2方の意見に色々と反論しましたが参考の一助になれば幸いです
93:ルオン 2006/12/23(土) 19:58 >>92大黒さん >>90コダマさん 少年=アルヴァレス説ですが。 個人的には指示したい気分いっぱいなんですけど、考え直したら、どうも生まれる私の中の矛盾が在りました。 それは「朱石に誓ったアルヴァレスは少年じゃない」ということです。 『約束の丘』の中で「帰ってくる」という表現があることから、彼はどこかに行くようです。それは恐らく騎士隊に所属するためとかそういうことで、そのまま彼は帰ってこられない、もしくは帰ってきたとしても目の前でシャルロッテが殺される、などなどが待ち受けているんでしょう。つまり、『風車』の少年と、アルヴァレスが朱石に誓ったことを考えると時間がいまいち整合しないんですよね……残念ながら……。 硝子細工とかに関しては、大黒さんとほぼ同じ考えに至るかなぁと思います。 『緋色=少年』『血色=襲撃者』だとして。 『灼けつく《刻》』に関しては『刻』というのは「刻む」ともよめ、切刻むことを指すと考えれば、少年=ローランサンなら、彼は『腕』で襲撃者=赤ローランだとすれば、彼を刺しています。刻むとは違いますが;もしくは、《刻》は「刻一刻と変化する」というような言葉に使われる時間を表す言葉ですから、赤ローランに出会い、灼けつくほどに復讐したい衝動に駆られる瞬間(変化する刻)を迎えたローランサンというなら、ぴったりな言葉だとも思えます。 『凍える《瞬間》』に関しては、時間が凍える、止まる、つまり死を表していると思いました。なら、まさしく、ローランサンに刺されて赤ローランは時間が凍える瞬間を迎えているように思うのです。 もし、アーベルジュが少年だったとして困る解釈が此処にもあるんですが、『腕』が聖戦の後のローランたちの歌だとするならば、この頃、アーベルジュは死んでいるかすでにブリタニアにいて、ローザの元で「復讐を繰り返さない」って教えられて過ごしている気がするというのもあるんですよね。 『刻』『瞬間』に関してはこんな解釈でいかがでしょう?
94:匿名 2006/12/23(土) 22:12 ものすごく関係ない話なのですが… 『DANCE MASTER 〜踊るムーランルージュ笑店街〜』 というタイトルの映画があるそうです。 踊るムーランルージュって…… 関係あるのか!? あったらイヤだな。
95:大黒 2006/12/23(土) 22:20 >>93ルオンさん 私も「朱石に誓ったアルヴァレスは少年じゃない」という考えですよ そう書いたつもりだったけど言葉が足りなかったかな? 『灼けつく《刻》』と『凍える《瞬間》』の解釈はいいですね。私も同意したいと思います あと、>>90のコダマさんへの追加レス 腕を切り落とされた後、赤ローランは確かにローランサンに殺されてるのでこれをもって『予約済みの鬼籍』に入ったと考える事が出来るかもしれません しかし、具体的な時間は解りませんが赤ローランが殺戮の女王を奪ってから結構な時間が経ってると思われるのでやはり殺戮の女王の呪いによって殺されたと考えるには苦しいのではないでしょうか
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