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【Roman】06.緋色の風車 【考察】
108:me 2007/01/16(火) 10:35 初めまして。 私の解釈しているような説はまだ出ていないようなので、緊張しつつ書き込みさせて頂きます。 私は少年=「見えざる腕」の赤髪ローランではないかと思っています。 「緋色の風車」は、少年の村が戦争(またはそれに伴う略奪)に巻き込まれ、 少女を見捨てて逃げてから流転し、死を迎えるまでを描いた物語なのではないかと。 「腕」のストーリーも交えますが、少年が欲したのは『剣』(強大な力)で、 襲撃から逃げ遂せた後はやはり何処かの国の戦士として戦いに身を投じたのではないかと思います。 (その辺りが「狂0105しい≪季節≫を経て...少年の≪時≫は流転する...」に当て嵌められるのかと) そして、成長した少年の恐ろしい戦いぶりが「緋色の風車」に喩えられるようになったのではないかと思います。 ですが彼の末路は「腕」の通り、戦場で片目も片腕も失って落ちぶれ、酒に溺れる暮らしで 最後は突然現れた(天使の彫像に関連があるとすれば、冒頭の「硝子細工」が価値あるものとして奪いに来た?)ローランサンに殺されてしまいます。 死の瞬間に最後の2行(もし生まれ変わったら〜)という想いが巡ったのではないでしょうか。 少女を見捨ててまで生き延びたのに、結局強大な力を求めても実のある人生にもならずに死んでいく自分を振り返って 「次は逃げずに 君の傍で共に散ろう」と思ったんじゃないのかな、と考えています。 異端な解釈とは思いますが…。
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