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【Roman】06.緋色の風車 【考察】
123:ヴィオル2007/07/08(日) 01:44:22 ID:/LSXh+C9 [sage] AAS
初めまして。
ごく最近Romanから入った新参者です。
私も>>108meさんと同じ緋色の少年=赤ローランに解釈しているのですが、
これってそんなに異端なんでしょうか?
「廻る回る《緋色の風車》灼けつく《刻》を送って
躍る踊る《血色の風車》凍える《瞬間》を迎えて」
これは私には《緋色の風車》=《血色の風車》が
「灼けつく《刻》を送って」「凍える《瞬間》を迎えて」いる、と取った方が
意味が通じやすいと思えるのですが…
「凍える《瞬間》」というのは、私も死の間際のことだと思います。
そして、私はまず歌詞を見ずに曲だけ聞いていた期間が長かったから
そう思うのかもしれませんが、その後に感想も語りも入らずそのまま
「嗚呼…もし生まれ変わったら 小さな花を咲かせよう
ごめんね…次は逃げずに君の傍で共に散ろう《緋色の風車》」と続くのは、
緋色の風車自身がそれを思っていると取った方が解りやすい、と思ってしまいます。
>>109 大黒さん
「狂0105しい≪季節≫を経て...少年の≪時≫は流転する...」が
復讐心を募らせる描写であろう、というのは同意できます。
ただ、主体と対象が違うだけです。
私の解釈の場合は主体が赤ローラン、対象が敵軍、ということになるわけです。
対象を「敵軍」としたのは、「時代にどんな爪痕を遺し」の表現から、
これが開戦のきっかけとなった出来事ではないか、と私は思っているからです。
ただの盗賊の略奪なら、「時代」に「爪痕」とまではいかないのでは、と。
戦争であっても略奪はほぼ必ず伴うものですし。
そして、「小さな掌に乗せた硝子細工…其の宝石を《幸福》と謳うならば」と
『天使の彫像』の「君の手が今〜例え何が襲おうとも…」の類似が私も気になります。
天使の彫像が「戦乱の最中に失われ」たのなら、
彫像が完成したのは戦乱前と考えてもよいのではないでしょうか。
だとすると、時系列的には『天使の彫像』は『緋色の風車』の前の話ということになります。
それを踏まえてローラン姓のことも考えると、この説だと
彫刻家の息子=『天使』のモデルが、《緋色の風車》=『死神』
ということになる可能性が出てきて、
それは私的にはかなりロマンというかツボなのですが、
そこまで言うと自分でも妄想入っている気がするので、
この辺でとりあえずやめときます(^^;
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