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【Roman】09.歓びと哀しみの葡萄酒 【考察】
20:noonon 2006/11/26(日) 22:29 私はこのトラックのローランと 『エルの天秤』の女性 は違うと思いました。 とはいうもののアビスさんが絡んでいるのは ほぼ確定のようなので以下のように考えました。 アビスさんはとにかく金が欲しかったので 見返りが期待できる貴族の方々のダーティな 仕事を何度か請けました。 そしてその中には似たような仕事があったのだと思います。 彼がローランの使用人をバラしたかはわかりません。 加えてこのトラックにはアビスを殺った描写がありません。 「逃走と闘争の日々」についても、ただ彼女が今の身分を捨て、 どん底から自力で独自銘柄の葡萄酒をつくるに至った 物語を示すに過ぎないのではないでしょうか。 しかしこの考えだと継母の「赤色金剛石=殺戮の女王」は ただ出てきただけで死者を出さなかったという間抜けな 展開になるのですが……。
21:大黒 2006/11/26(日) 22:59 >>20nonnonさん 継母の「赤色金剛石=殺戮の女王」ですが何も具体的に誰かが殺されたと考える必要はないと思います 歌詞の中に『名門と謂えど…派手に傾けば没落するのも早く…』とありますよね? つまり、「殺戮の女王」は継母から名門としての地位を奪い社会的に抹殺したと考えられないでしょうか?
22:まゆき 2006/11/26(日) 23:40 天秤とyieldとが混ざっているような感覚を覚えますね。天秤にyieldの要素を混ぜた感じ? 中心にあるのは天秤に見えます。 「葡萄酒」……つまりワインですよね。 ワイン=神の血を意図している部分はないでしょうか。 「誰かの渇きを潤せる0501ら この身0501ど進んで捧げましょう」 も血を流すことを想定しているように思えるのですが。 でも実際に血を流してはいないから、『葡萄酒』が自分の血肉のようなもの、という感覚なんでしょうか。 「優しい祖父の使用人 愛した彼との『葡萄畑』」 葡萄畑が彼とローランの「血の繋がりのある者」の暗示(?)なのかな、と……。 実際に子どもがいたかどうかはともかく、葡萄畑のものを彼との子どものように愛しているのは曲からも読み取れますし。 「地平線が語らざる時... 大切0501モノを取り戻す為の... 逃走と闘争の日々...」 「私はもう誰も生涯愛さ0501いでしょう 恐らく愛する資格も0501い」 から、「大切0501モノ」は 愛した人ではない=愛した人はもう取り戻せない のかなと思いました。 愛した人である祖父の使用人は既に殺されている、と。 誰かを「愛する資格もない」のはなぜでしょう。 恋人を失っただけでは愛する資格がないという言葉は出てこないように思います。 ローラン自身の手が血に濡れているから(暗示的には葡萄を摘んでいるというか葡萄酒に濡れているというか)と考えるのが自然に思います。他に理由が思い浮かびませんでした。 ですからやはり、アビスを殺った描写などはありませんが天秤にかかわりがあるように思います。 人形のように嫁いでいった先にある無味な生活ではなく、「『歓び』と『哀しみ』が織り成す調和」こそが彼女の「大切0501モノ」かなと。
23:レン 2006/11/28(火) 11:03 素直に天秤の話だと思いました。 使用人との赦されぬ恋愛 政略結婚による、虚飾の婚礼 逃走の日々 のあたりからですが。 結構、皆さまが捻られているので、素直に解釈すれば。 彼の残したもの→葡萄畑 葡萄畑に成るもの→葡萄←私たちの子供と比喩 恋人を失った女性が、政略結婚されそうになったが、そこから逃げ、 彼の残した葡萄畑でワインを作ってる、と。 あまりに素直な解釈です。
24:朔夜 2006/11/28(火) 22:10 >22まゆきさん 「葡萄酒」=ワイン=神の血という考え方はありえると思います。 キリスト教だと葡萄酒は神の血として扱われていますから・・・ この場合の血は、神聖なものを自分の体内にいれることで神の力の 恩恵を自分にももたらすという考えがあると聞きました。 間違っているかもしれませんけど、葡萄酒=神の血というのもあるかもしれません。
25:白 2006/11/28(火) 23:23 流れをぶった切る発言、失礼します。 僕は少々うがった見方をしてLoraineは葡萄酒作りと同時に娼婦のようなことをしていた、もしくは農園の男達の慰み者になっていたのではないかと考えます。 元貴族の女性が女手一つでワインを作れるとはどうしても思えないので。 そう考える理由はいくつか在るのですが 「その後の彼女の人生はなりふり構わぬ物であった」ことから身体を売ってでも生き延びた。 「愛した人が遺した大地の恵み」とあるが、使用人風情が大地の恵み=ワインが作れるほどの農園?を遺せるのか。 と言ったところからです。 それ故に 「大地の恵み」を性の営みに置き換えると 愛する資格もない=いろんな男を受け入れた それでも誰かの(性の)渇きをいやせるならこの身など進んで捧げましょう。 樫の樽のなかで眠っている可愛い私の子供達=ひっそりと堕胎し、樽の中に隠した眠っている(永眠している)子供達 「歓び」と「悲しみ」が織りなす調和=男女の関係、そしてそれを葡萄酒にたとえて味わう そうすると「愛した彼との『葡萄畑』」もこっそり逢い引きしたせいでできた子供を堕胎して捨てた場所とか。 まぁ、優しい祖父が可愛い孫のために用意した葡萄畑を愛した使用人と一緒に育んでいたのかもですが・・・ SHって色々「生々しい」のでこう言うのもありかなぁ、と。
26:e 2006/11/29(水) 04:11 歌詞の各部分の繰り抜いて、自分なりに曲を考えてみました。 「」内は歌詞が入っています。 「娘の婚礼」の部分で、羊の鳴き声が聞こえます。 羊と聞いて、生贄の羊を思い浮かべました。(犠牲者/スケープゴートorサクリファイス) 継母の派手な浪費により、家が没落(倒産/破産)の危機になり、権威主義な父は実の娘・ロレーヌを (自分より)高位な家に嫁がせて、自らの家の没落を防ごうとしたのではないか。 「一粒一粒充分0501愛情を それが親の愛情……」 これは、家の為に実の娘を(好きでもない人の家へ)政略結婚させようとしてた父親を皮肉っているのではないか。 ロレーヌの好きな彼は、優しい祖父の使用人。けれど、結果的にその彼とは結ばれなかったみたい。 「そん0501『世界』捨てよう」 の部分で、家を捨て、身分を捨て、その家の子としての縁などを捨てたのではないだろうか。 (でも姓名を捨てていないから、子としての縁を切っていないのかも。それか、“彼”の姓を名乗っているのかもしれない。 けれど他に理由があるのかもしれない。無いのかもしれない。) 娘が逃走。→すなわち、とうぜん家は没落。もしかしたら一家は滅んだ(死んだ)かもしれない。 愛した人=愛した彼では、無い、のではないだろうか。 はたして使用人の身分である「彼」が、例えばとても小さな葡萄畑だとしても、土地を残せるのかな。 「『歓び』と『悲しみ』が織り成す調和 その味わいこそが私の『葡萄酒』」 優しい祖父や愛する彼と過ごした歓びの過去、虚飾の婚礼をさせられそうになり、逃げ続けた悲しい過去。 もしくは愛する彼と結ばれなかった悲しい過去。 葡萄を作り、人々の乾き(この場合は喉の渇きとする)を潤せる、歓びの過去。 それら全てが、私(ロベーヌ)が生きてきた軌跡。歩んできた日々。過ごした道のり。 即ち… 「――そして...それこそが≪人生≫」 歌詞の一部分のみの抜き出しなので、うまく纏まってませんが。何かの足しになればと思います。
27:e 2006/11/29(水) 04:14 すみません。 「一粒一粒充分0501愛情を それが親の役割」 でした。 そして上の投稿、長くなってすみません。以後、本気で気をつけます。 二度投稿失礼しました。
28:tatsu 2006/11/29(水) 04:15 >>22-23 『残念だったねェ』『そんな世界捨てよう(駆け落ち)』『虚飾の婚礼』『逃走』この辺から自分も天秤説を取ってます。 地平線が語らざる歌→この地平線=Romanではないと拡大解釈してます。 ちなみに『形振り構わぬもの』『愛する資格もない』というのは逃走劇の果てに彼を殺されて怒りからABYSSを殺害したことを差すのではないかなーと。 >>20 継母の存在そのものが殺戮の女王と見てはどうでしょう。 来た家は傾き、その家の娘は彼を失い、人をも殺してしまう。 とするなら殺戮の女王が来たにふさわしい流れだと思います。 予断ですがロベリア(泥に塗れた王妃より)の赤石の首飾りも殺戮の女王に関係するものだとしたらヴィスコンティエ家を滅亡させて本人をも葬っているので欲の強い人間には一度同調しておいてから破滅に追い込むようなことをしているので、いずれ継母(身につけていた本人)も死んでいるのだと思われます。 ここまで来ると完全な推測でしかないですが。 後、ほの甘い追想の歌詞は何か意味しているんでしょうかね? ただの良いワインの作り方を歌詞にするとは思えないので何か意味があると思うんですが ちなみにこの曲はジャケットでは朝にありますが『其処にロマンはあるのかしら?』の語りは菫ですね。 他にもこういう食い違いはありますがこの曲では何を意味するんでしょうね。 Laurentは生きてますが『生涯誰も愛さない』のでこのLaurentからHiverは生まれてこないでしょう。
29:まゆき 2006/11/29(水) 22:25 >>24 朔夜様 ありがとうございます^^ >>25 白様 目から鱗です……! 確かに、うん。 葡萄畑が子どもに関連する何かであろうと思いつつも、繋げられなかったのです。 いや、うん。びっくりしました。ありえそうです。 >>22 で葡萄酒=神の血と見たところから、「血の繋がりのある何か」が絡んでいると考えてました。 Yieldの要素が入っていると申し上げたのですが、 「もぎ獲るよう0501痛み...」などもその説でいくと説明できそうです。 >>28 tatsu様 歓びでも喜びでもなく悦びなんですよね……。 >>25からもうそういう話にしか見えなくなっています私。 造り手達の気の早い春、などもそういう単語に見えますし……; 菫……「生まれないHiver」を表しているのでしょうか。
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