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【Roman】10.黄昏の賢者 【考察】
143:壱 2008/08/01(金) 20:05:07 ID:GNZgSRaD 初めまして、新参サンホラーの壱と申します。 賢者についての考察を少々書かせていただきます。 既に各所で云われて来ている事ですが、私も賢者(Savant)は 『檻の中〜』に登場するクリストフだと考えています。 そして朝(生)にも夜(死)にも属さず、両者を繋ぐ役割を果たす『黄昏の』賢者であるクリストフは 地平線を越える者であり、イヴェールやミシェル等の生と死を(時に)操り、見守る役割を担っている。 『檻の中の遊戯』で、ミシェルを『檻の外』に解き放たない為にも繰り返し殺している様な 描写のあるスリストフもまた、ミシェルと同じ様に檻の中に閉じ込められ 終わらない時の中を生き続けている様に私には見えてしまいます。 『檻の中の花』に登場する舞台は全てミシェルとクリストフの物語なのではないでしょうか? なので私も初舞台として語られるジョセフと子供はアビスとエル説を唱えてみようかと思います。 ミシェルとエルの名が一部似ている事も気になるのです。 アビスはエルの名を「遠い昔かに、決めて在る」と云う。 開かれる幾度目かの『楽園』の扉。 繋がらない筈の地平線がクリストフとミシェル、ノエルとイヴェールによって繋げられて行く。 『檻の中の〜』然り、 『呪われし宝石』然り、 繰り返される【歴史】が孕む【死】と【喪失】廻る【楽園と奈落】の中心に居るのが賢者、 サヴァンであり、クリストフなんではないかと……。
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