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【Roman】10.黄昏の賢者 【考察】
66:misatch 2006/11/27(月) 19:07 フランスの数え方がどうかはわからないですが、日本の数え方は習慣的に月数は「かぞえ」で、受胎した時を「妊娠一ヶ月」とします。ところが法制度上とかでは「満」で数える場合もあり、ややこしいので以下は特に明記しなければ「数え」、明記しているものは「満」だと思ってください。 妊娠0週(妊娠1ヶ月)……胎児の影も形も無し。両親はまだなにもしていない 妊娠4週(妊娠2ヶ月)……受胎。計画妊娠であればこの時点で「妊娠の可能性」に気づく 妊娠8週(妊娠3ヶ月)……大抵の母親が妊娠に気づく(月経が止まるため) 妊娠12週………………………これ以降に中絶すると死亡届が必要 妊娠22週未満…………………日本の法制度で人工妊娠中絶が可能な期限 妊娠満38〜44週(十ヶ月)…正規産 ジャケットイラストのクロエをよく見ると少しお腹が出ているようにも見えるので、中絶を考えるならギリギリの時期なのかもしれません。 それまでの3〜4ヶ月悩み続けたか、それまでは産むつもりでいたとすると、身ごもって出ていった金髪ローランの恋人にも繋がります。また、お腹が大きくなってから病気が発覚したとか、検診で子どもの障害が発覚したとかもあり得ます。 また、上記と前回の書き込みの「迷う理由」のうち、法的に中絶の理由として認められているのは「経済的理由」「医学的理由」と、「心因的理由」のうちの「暴行もしくは脅迫によって抵抗もしくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの」です。 クロエの生きる社会でどのような制度となっているのか正確にはわかりませんが、人間の体の仕組みはおなじでしょうから中絶可能時期などは現代日本と同じようなものでしょう。 だとすると、その環境から受けるプレッシャーも相当なものだと思われます。 そして「産むべきか産まざるべきか」という歌詞からはクロエの選択肢はこの二つと思われがちですが、「11文字の伝言」を併せて聴くともう一つ選択肢があることに気づきました。 「伝言」の深見さんの語りの後ろで日高さんが「ごめんなさい」「さようなら」「ありがとう」という台詞を言うところ、何かが水に落ちるような、「ドボン」みたいな音が聞こえませんか? 最初、入水自殺かと思って歌詞の内容(そばで見守れないのが無念=離れることを望んでいない)から否定したんですが、「クロエが思い詰めた結果、身ごもったまま自殺する」という可能性もなきにしもあらずなのでは……? この場合、身ごもった母が自殺することは「伝言」の歌詞全般、「賢者」の最後の賢者とクロエのやりとりと矛盾しますが、屋根裏やブックレットで示唆されているように「誰かが嘘を吐いている」のだとしたら、ここでクロエが嘘を吐いていることも考えられます。 また「行き止まり」とかイヴェールが生まれるの死ぬのということから、クロエ=イヴェールの母だとすると 現実……クロエはイヴェールを身ごもって自殺。イヴェールは産まれる前に死ぬ 嘘1……クロエの「イヴェールが生まれる」嘘 嘘2……クロエの「賢者」に対する態度、返答 となりませんでしょうか? 他の曲の人物との関連でこれと矛盾しながらも捨てきれない仮説もあるので、これだけ長々と書いて穴も多いと思いますが……その辺はどなたかツッコミお願いします。考えがあんまり長くなると、誰かにツッコんでもらって返答考えるのが一番効率いいのですよね(苦笑)
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