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【Roman】10.黄昏の賢者 【考察】
121:kirika2007/10/05(金) 13:50:37 ID:81QEYhWS
皆様、初めまして。kirikaと申します。
実はブックレットを見ながら『黄昏の賢者』を聴いていて、ちょっと思ったことがあります。
『風車』から始まる賢者の“助言”(だと個人的には思っています)の通りに「しあわせに〜」の“伝言”を並べ替えると、
“屋根裏”へ行く“伝言”になのは既に皆さんがご存知の通りです。
実はこの二つの伝言、地平線の旅人(=ブックレットを持っている私たち)でなければ解けないんです。
『朝と夜の物語』から『11文字の伝言』までの11曲に一文字ずつ“伝言”が隠れているわけですが、
“文章として”視覚的にわかる形(0301とか)で存在しています。
しかし、イヴェールが双子が見つけてきた物語(ロマン)を宝石を通して映像として見ている(見えざる腕のPVのように)ならば、
この散りばめられた“伝言”に気づくことは出来ません。双子がその物語(ロマン)を語り聞かせている場合も同様でしょう。
それこそ、はっきり「しあわせに〜」と口に出されていない限りは。
つまり、この二つの伝言はイヴェールにというよりも、私たちに向けられて託されているようなのです。
私たち“旅人”から、イヴェールに伝えるようにと。
そのため私はこう考えています。
嘘吐きは賢者一人ではなく、その伝言をイヴェールに伝える私たち自身であると。
あくまで賢者はクロエに“助言”したに過ぎないのですから。
“屋根裏”への伝言の隠し方がかなり巧妙で、普通に聴いている限りでは気がつきませんよね。
まず目を引くのは『11文字〜』の方ですしょう。
それこそ、賢者の言った順で“意図的に”並べ替えようなどと思わなければ。
そう考えると“伝言”のページの「ありがとう」と「さようなら」というメッセージ、
“屋根裏”でのイヴェールの台詞がすんなり通るような気がします。
ブックレットが何か別の形でイヴェールの手元にあれば彼にも伝言が伝わりますが、
そうなると“屋根裏”などでの「嘘を吐いたのは誰だ?」の台詞に矛盾が出てきそうな……
(“伝言”を書き残したものに向けて、という解釈もありだと思います)
色々と纏まってないような気がしますが、長文失礼しました。
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