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【Roman】11.11文字の伝言 【考察】
60:青空2007/01/14(日) 19:51AAS
初めまして、皆さんの考察、毎回考えさせられながら読ませてもらっています。
私も『11文字』の母親=クロエを有力視しています。
ですが考察するにはたくさんの仮説があった方がいいかと思いまして、皆さんとは違う筋道を探しました。
仮説、というにはあまりにも想像に頼った部分が多いですが、こんな考え方はどうでしょう?と提供させてもらいます。
○結論
『11文字』の母親=クロエ
・時系列
焔>朝と夜>黄昏>11文字(>終端の王)
○筋道
まず簡単に…
『焔』
流産したクロエがHiverと《双子の人形》を送る
↓
『朝と夜』
Hiverは生まれ変わるために《双子の人形》にRomanを探してもらう
↓
『黄昏』
クロエは2人目の子供を孕むが、生むか生まないか悩む。…ローランと話して生むのを決意。
↓
『11文字』
クロエ出産。生まれた子供は…Hiver。
○詳細と根拠と想像
一番初めに私が着目したのは『黄昏』のクロエが悩んでいる”理由”でした。
生むべきか生まざるべきか…、それを悩む理由として考えられることはたくさんあります(愛した男の子ではない、とか経済的に、とか)が、クロエが1度流産していたとしたら?と。
時代背景的に医術が現代のように進歩しているとは考えられませんから1度流産している女性がもう1度出産する、というのはかなり難しいのではないでしょうか。
出産後の母親(この場合はクロエ)の命に危険がおよぶことだって考えられます。
だからクロエは悩んでいたのではないでしょうか。自分の命はもちろん子供だって無事に生まれてくるか分かりませんし、たとえ子供が無事に生まれても母親がいない子供は少なからず苦労するものです。
母親としては悩んで当然ですよね。
そんな時クロエはサヴァンことローランに出会います。そして言われた言葉。
『君が来た朝を後悔するなら(子供を生むことによって何かしら後悔するなら)…
更なる痛みを生むべきではない(生まれたことを後悔された子供が悲しんだり苦しんだりするぐらいなら生まないほうがいい)…
君が行く夜を肯定するなら(自分が死ぬことになっても子供の誕生を後悔しないのなら)…
その子もまた《人生》を愛すだろう(生まれた子供は自分の《人生》を愛せるだろう)……』
そしてクロエは自分が死ぬことになっても子供を生むことを決意。続く『11文字』で出産。子供は産声高らかに無事に生まれます。
しかし、クロエの方は…。
『11文字』は死に行く母(クロエ)から子へのメッセージなのではないでしょうか。
自分は死ぬから『それでも…アナタを産めたことは『私の誇り』』で、『傍で歩み見守れな0102のが…無念ですが』に繋がり、1度流産しているから『つ0102てな0102人生だった』のでは。
蛇足ですが生まれてくる子供がHiverだから歌詞カードの『11文字』右下にある月の揺り篭の傍らに《双子の人形》がいるのかな、とも。
こう考えると後はトントンと繋げられるのですが、
『黄昏』で生むか生まないかを悩んでいる女性は1度流産している→『焔』は流産した時の歌→『黄昏』で悩んでいる女性は出産を決意→『11文字』で女性は出産→『黄昏』で悩んでいる女性は”クロエ”→『11文字』の女性はクロエ
…ここからは完全に私の想像ですが、生まれた子供=Hiver=少年には剣を…の少年だとも考えました。
これの根拠、と言われると言葉に詰まるのですが、Hiverは《双子の人形》を通じて色んな世界を見てきました。様々な、Romanを。
だから終端の歌詞、『《第五の地平線》(ものがたり)を口ずさむのは彼の唇』なのでは、と。
逆に言えば《第五の地平線》=Romanを口ずさめるのはHiver(彼の)唇以外有り得ないのではないかと。
か、髪の毛も白いですし;(苦しいですね…)
・・・・
ここまでが私の仮説です。
こう考えれば『シアワセニオナリナサイ』…って結構切ない響きですよね。温かいのかもしれませんが。
自分でも結構苦しいと思う部分があるので自信を持っている訳ではありませんが、あくまで仮説の一つとして…
文章力が未熟なので意味が分からない方がいらしゃいましたらすみません。
突っ込み、意見、反論、質問、何でも受け付けます。
それでは最後になりましたが、乱文・長文失礼しました。
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