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Sacrifice統合質問スレッド【ネタバレ注意】
17:Sca2008/01/06(日) 01:29:08 ID:4raPfmno
稚拙な文で申し訳ありませんが、皆さまの考察に心を打たれたと同時に自分の考えについての意見も聞きたかったので初めてですが書き込みをさせていただきます。
この意見は「わたしがより面白い、幻想的だ」と思ったように皆さまの意見を組み合わせたような感じにもなっております。
色んな方の否定意見も読んだ後、わたしなりの面白さをとった意見ですと先に宣言しておきます。
まず私は『姉は魔女』『妹は障害者』『姉と妹は双子』『姉妹ともに【Sacrifice】』『妹はエル』という考えです。
全体的な流れとしては16の名無しさんとほとんど同じ考察です。
まず母・姉・妹の貧しい三人暮らしで、村はみなさんが語られているようにキリスト教徒。
障害を持つ妹への村人の優しい態度に「誰もに愛される」と姉が解釈。
もちろん容姿的に美しかったことも優しさの原因だったであろうし、人間の心理としては自分よりも弱い人間の世話をしてあげることは優越感を感じてしまう、というのもあると思います。
そこで姉が妹に嫉妬、「死んじゃえばいいのに」
姉が魔女、という意見より、妹は寝込み、また姉が懺悔することで妹の快復。
魔女否定派の方の意見に、代償として母を選ぶことはおかしいという意見がありましたが、姉は自分が魔女だということが無自覚だったと私は思います。
設定が前後してたいへん心苦しいのですが、姉と妹は双子、そして妹は障害者。
妹の障害のかわりに姉が魔女の力を受ける。
姉はただ神に祈っているだけであったとしても、魔女の力がそれを実現。
姉はそれを神の恩恵だと信じ、神への信仰をより厚くする。
母が倒れたのは一種の等価交換であると思っています。
高熱を出させたり、快復させたりということがいくら魔女でも簡単にやらせてもらえるとはあまり思いません。
姉は『盲目のうちに』母を代価としてしまっていた。
母は妹に対しての【Sacrifice】という考え方は私はすきです。
ここまでが母が亡くなるまでの歌詞考察です。
朝な夕なはたらく姉と、病気のためはたらけない妹。
姉が働いている間妹は村の男に性的暴力を受ける(神父は含まない)
男たちは姉妹に優しくするようになり、村の女たちは男たちの行動に気付き、嫉妬で冷たくなっていく。
ただ、男たちが姉に優しくなったことが、後ろめたさなのか下心なのか、迷うところです。
何も知らない姉に心が痛んだのか、それとも、もし姉が仕事の最中は優しくしてくれた男に妹を頼んでいたと考えれば「優しくしておけば機会がより増えて得だ」という男の下心の線もありだと思っています。
姉はおそらく何も知らなかったであろうが、魔女の勘というかうすうすおかしいと感じてはいた。
それでも熱心なはたらきには神の加護があるだろうと前向きに暮らしていた。
妊娠が知られ騒ぎになり、姉妹の家に村人が集まる。
ここでの若女将の行動は混乱と、もしかしたら自分の夫が犯人かもしれないという焦り、不安、嫉妬からの『泥棒猫』
若女将はきっと姉の職についてや妹などの世話も焼いてくれていたんだろうと(妹の世話は、最初の頃…若女将→美しく成長したころに男たち、というのもありかな)
殴りかかった姉は動揺した村人たちのリンチにあい、『鉄の味〜』のあたり。
皆さまが聞き取り考察していた受胎告知のあたりは賛成意見なので省略。
神父は村の混乱を最小限の被害で抑えようと姉妹を村の【Sacrifice】に。
姉と妹は隣りまたは向かいあわせで火あぶりにされ、妹は姉に微笑みながら「ありがとう」と死んでいく
この「ありがとう」は「今まで育ててくれたこと」に対してか、「守ろうとしてくれたこと」か、どちらもだと思います。
姉は妹が死んでいくのを見ながら、魔女としての力を暴走させ、火を村へと呪として返す。
裸足は「異端」や「魔女」の象徴。
姉は「村の【Sacrifice】となった妹」の【Sacrifice】として、村人を焼いた罪により奈落へと落ちていく。
最後に仮面の男と姉妹について。
仮面の男は、病的な肌の白さや美しさによるエルとの酷似や姉の「エル」発言により、妹を「エルなのだろうか」。
けれども妹が死んでしまったので、魔女である生き残ってしまった姉を「妹のかわり=【Sacrifice】」として仮面の男がパレードへ連れて行く、といったかんじでしょうか。
また、「見ていた」ということにより面識があったのか、といわれればそうではない気がします。
姉が見た先に男がいたので姉は男を見続けたのでは、と。
男がわざと姉に見られに行った、でしょうか。
姉の視界に男が入って行った?なんといえばいいのかわかりませんね…;
あ、魔女の力で男をなんとなく悟ったというかそんなかんじでも面白いかもしれません。
ようするに、「村のために命を捨てた妹=Sacrifice」と「妹のために奈落へ落ちた姉=Sacrifice」であると私は思います。
村人がSacrificeであるという意見は、最初から最後まで全く違うパターンの解釈としてはとても面白いと思います。
結果的に皆殺しにあっているので、「この3人の母子の人生のSacrifice」として。
ぐだぐだしていますが、私の言いたかった意見はいずれにせよ先に述べてあるほうだと解釈ください。
長々と読んでいただきありがとうございました。
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