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Sacrifice統合質問スレッド【ネタバレ注意】
26:yuma 2008/08/02(土) 11:57:21 ID:ZQAyda3W はじめまして。 お恥かしながら、私は最初 自分だけでは妹の知的障害説を思いつかなかったのですが、 言われてみれば いろいろな箇所の描写に納得です。 クラブ活動で中学校のころ養護学級の先輩の教室に入り浸っていたことがあるのですが、 確かに、無垢というか幼な気というか、毒気のない、独特の柔和な雰囲気の微笑みなんですよね。 本人が憐憫の目を向けている訳じゃなくても、こちらが黒い感情を抱いて悩んでいる時に 「どうしたの?」と心配する無邪気な顔を向けられると、なおさら自分の存在が惨めで 上目線から哀れみられてるような気分になるのも、解る気がします(私は直接そういう経験はないですけど…)。 妹がタイミングよく高熱を出したくだりは、もしかしたら知的障害だけでなく 若干 体が弱い面もあって、 普段からちょっとした体調の崩れで軽く寝込むこともちょくちょくあった?、と思ったりしました。 別にそうでなくて 本当にたまたまの発熱でもいいんですけど、あまりにもタイミング良すぎるかなと。 普段から時々寝込むことがあったなら、ちょうど姉が不平不満を漏らした翌日に発熱でも そんなに不思議ではないし、 でも姉は、自分が呪いの言葉を吐いた直後の急病だったので、「自分のせいだ、死んじゃうんじゃないか」と 罪の意識にさいなまれて恐怖する。結局、妹はすぐに快復したけれど、このきっかけで 今までの無理がたたった母が死去。 そんな後ろめたさもあったからこそ、遺言を肝に銘じて、妹を養うために朝夕 輪をかけて必死に働いたんじゃないかと思います。 姉はきっと、年頃でも色恋にかまけず(器量が悪くモテないと思ってるのもあって)ひたすら勤勉に働く ものすごく敬虔で、禁欲的かつ実直な娘だったんだと思います。 母子家庭の女所帯だったことも手伝って、男性に関しては やや潔癖症なところもあったのではないでしょうか。 そこへきて、ある日突然、男女の交わりなどとは全く無関係な所で生きてると思っていた"私の幼い無邪気な天使"の妊娠発覚。 そう考えると、「これは神の御子ではないのでしょうか!?」という姉の現実逃避も、あながち突飛な発想でもなかった気がします。 きっと何かの間違いだ、妹は穢れない可愛い天使だった、その天使が身籠ったのなら じゃあ神が遣わした子なんですよね!?、 ねぇ 神様、そうだと言って!、みたいな。 若女将の罵声を、理解できないといったふうで 表面を通り過ぎるように呆然と聞き流しながら 「気持ち悪い」という感想を持つのも、たぶん「売女」とか「淫乱」とか「うちの人をたぶらかして」とか 敬虔で潔癖な姉からすれば耳を塞ぎたくなるような、普段 耳にしない汚くいやらしい言葉が続けざまに飛び交い、 とても聞くに堪えない、本当にえづき上げそうになるような胸糞の悪い思いだったのでしょう。 しかも、それが"私の可愛い天使"に向けて浴びせかけられたものだとなると、到底 頭の中を整理しきれず すっかりパニックを起こし、混乱して 過熱でヒューズが飛んだように、他人事みたいな上の空で罵声が耳を通過して。 妹を見ていて、私はちょっと神殿娼婦のイメージと重なりました。 一種独特の雰囲気を持つ知的障害者が巫女の役割を担うというのは ありがちなパターンですし、 「聖なる処女」として、自分の恋愛感情とは関係なく 訪れた男を誰でも拒まず受け入れる、 そして、その結果 宿った子は、実際に誰の種であろうと、神の嫁として自分が「神から授かった子」というあたりの流れが。 「聖処女」の呼称は、「マリア様(=Saint Virgin)」ともリンクしますし。 もちろんキリスト教からすれば、そんなオリエントの異教の思想は邪道で、「悪魔の契り」「悪魔の子」ということになるんでしょうが。
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